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2015.10.31
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【内容情報】(「BOOK」データベースより)
日本の大卒層と非大卒層ー。全人口におけるその割合は、ほぼ同数となってきた。しかもそれは今後も続く。これが本書の言う、学歴分断社会である。そして大卒/非大卒という分断線こそが、さまざまな格差を生む。学歴分断社会は、どのようにして生じたのか。そこに解決すべき問題はないのか。最新かつ最大規模の社会調査データを活用し、気鋭の社会学者がこれまでタブー視されてきたこの領域に鋭く切り込む。

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 変貌する「学歴社会日本」/第2章 格差社会と階級・階層/第3章 階級・階層の「不都合な真実」/第4章 見過ごされてきた伏流水脈/第5章 学歴分断社会の姿/第6章 格差社会論の「一括変換」/第7章 逃れられない学歴格差社会

【著者情報】(「BOOK」データベースより)
吉川徹(キッカワトオル)
1966年生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科博士課程修了。計量社会学を専攻。現在、大阪大学大学院人間科学研究科准教授。同大学行動経済学研究センター准教授(併任)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)



格差論はたくさんありますが,それらの議論を補強するかたちになっています。
言葉の定義について参考になったので整理しておきます。

豊かさと格差と不平等について。
豊かさとは,社会の状態を示す標準値(GDP,平均所得,大学進学率など)が年を追って高まっていることができます。
ただし,それは社会全体の水準について示しているにすぎず,ばらつきの大きさについては知ることができません。

狭い意味での格差は,人々が上・中・下の各層にどんな比率で振り分けられているかという,社会の分布の形を見るものです。

不平等は,理念としての平等がうまく実現していないことを意味します。
ここでは原因と結果,あるいは出発点・途中経過・到達点といった因果関係が扱われます。
さらにその因果関係について,本来ならばこうあるべきだという理想の状態(平等社会の姿)が考えられ,「○○によって△△になるのは不平等だ」というように,二つ以上のものの関係が,望ましい社会状態と照らしあわされて,不平等問題とされるのです。
ですから,不平等とは,格差を発生させる因果的な仕組みを意味するもので,豊かさの程度や分布のばらつき(格差)とは異なる次元の物事だと考えればよいのです。

一般に「格差問題」と言われる場合,そこで扱われている主要で深刻な「問題」は,実はこの不平等の次元のことなのです。
とりわけ社会学では,親子の世代間関係の不平等を重要な論点としてきました。

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これは自身がいつも地域格差を論じようとするときに意識することでもあります。
分布にばらつきがみられる場合に,それを単なる地域差ととらえるべきか,地域格差ととらえるべきかは慎重にならなければなりません。
分布のばらつきを生じさせる要因をしっかり明らかにしたうえで,結果として不平等な状態に置かれているかどうかを見極めなければ,判断ができないということです。

テーマ設定の際にも検証する前から「地域格差」として論じようとする傾向があります。
たしかに対象とする問題群は地域格差問題として語れることが圧倒的に多いのですが。





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最終更新日  2015.10.31 00:31:06
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