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カテゴリ:社会問題
オンラインシンポジウム「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)とESD地域学習」に参加しました。
Zoomを使用した3時間ほどの会議です。 趣旨:コロナ禍によって学会・研修・研究会等の多くが中止・延期になり、教育実践の省察や対話・議論の機会が不足している状況にあります。そこで本シンポジウムでは、ここまでの「Withコロナ」の状況下における地域学習の実践経験を共有し、これらの貴重な経験を「Postコロナ」のESDに活かす方途を探りたいと考えています。
最初に司会から開催の趣旨と地域の概念について説明がありました。 空間スケールや観点によって変わること,学校教育において,学区を中心とした身近な地域を通して学ぶことが確認されました。 新学習指導要領においても地域関連記述数が増えています。 小学校社会化の地域学習では,市区町村単位の副読本は3年次に,都道府県単位の副読本が4年時に使用されることが多いようです。 地域学習で育みたい力についての視点が欠如している傾向があるといいます。 中学校社会科地理的分野において,地域のあり方が単元として新たに導入されます。 そこで,カリキュラムマネジメントが重要になりますが,COVID-19のおかげで困難になっています。 ESD学習の本質は身近な暮らしの延長上に世界があるということです。 コロナ禍でどのようにしてESD学習を実現していくかが課題です。 コロナ禍における地域フィールドワークの可能性を探るでは,従来奈良巡りを年間2回行うなかで,多様な価値観に触れて自分事に置き換えて解決策を見出していく方向を模索していました。 コロナ禍における小学校3年次の地域学習の実践では,教員自身の地域自慢を動画紹介した後で,児童たちの地域自慢の動画を見せつつ,市区の名前や施設の分布などを確認していったそうです。 次に,個々に区ごとの史跡や交通などを調べてもらったうえで,グループ同士の会議を経て,新聞にまとめます。 コロナ禍における地域経済の教材化、コロナ禍を切り口とした課題の探究では,コロナ禍の株価の3カ月推移を予想し,売買ゲームで学ぶ取り組みが紹介されました。 また,外国人労働者をはじめコロナ禍でどのような人が感染リスクが高いのかを考え,どうすれば解決できるのかをポジティブに思考するよう提案されました。 ゼミの授業でも使えそうな実践の内容が含まれていました。 ただ,そのためには教員が資料を収集するなど相当の準備をしておく必要があります。 秋学期もオンライン授業になることを想定して,グループディスカッションのツールとその内容について吟味しておく必要を感じました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.07.21 00:00:14
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