弥山_story(3169)2013.8.21
話が変わるが、第2章から登場するサングラス。これを掛けて走ってみると速く走れることが分かった。理由はこうだ。あたりが暗く映るので、本能的にトンネルの暗がりを出ようとするかのように気持ちが急き立てるからではないだろうか。
大峯奥駈第1章 回想録(3日目その2)
第57靡:「一の多和」南の行者還(ぎょうじゃかえり)トンネル(国道309号線)東口分岐
深い谷はナメゴウ谷で国道309号線を経て東熊野街道(国道169号線)の天ヶ瀬に至る。
向いの山は高塚山(1362.6m)で稜線を下ると同西原に至る。
世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」を12泊13日で巡ってきました。
そのうちの大峯奥駈道(吉野川柳の渡し→熊野本宮大社)6泊7日の旅を第1章として回想する。、
3日目の行程(数字は標準時間)
■小笹の宿 →0:40→阿弥陀ヶ森→1:15→大普賢岳(1780.1)→1:15→七曜岳→1:10→行者還岳(1546.5)→水(行者雫水:3L)→1:10→行者還小屋→0:20→一の垰(タワ)→0:20→奥駈道出合→0:50→聖宝ノ宿跡→0:50→◎弥山(小屋泊) 合計 7:50
垰(タワ)や、「多和」は、窪みを意味する。大峯奥駈道にはよく、舟がすっぽりはいるくらいの窪があり、垰(タワ)と呼ばれている。
南下してきた大峯奥駈道は行者還トンネルを跨ぎ、上北山出口分岐から90度折れ、西向きに方角を変え一路、弥山(1895m)に向かう。ここで昼食。アルファ米を蒸(む)す間、スケッチタイム。上記の絵は、2,3匹のアブが攻撃をしかける中、描いたものだ。
絵に集中すると、アブにやられる。あぶにかまっていると絵に集中できない。これらのアブは平地に戻ればほとんどいない。野獣が多く生息する場所で、生きているようである。となれば小生も今や”野獣”として標的になっている。
身体に止まってから叩くのがコツである。また、帽子を見せれば決まって逃げていく。捕獲を恐れようである。
さて、行者還トンネルは大峯奥駈道をくぐって東西に抜ける国道303号線であるが駐車場があるためここから登山者が一気に増える。目指すは百名山の八経ヶ岳(はっきょうがたけ)で、弥山(みせん)小屋などに泊まるか往復6時間の日帰りで登頂を果たすようである。
奥駈け道では山上ヶ岳とこの2箇所が、”人に会う”チャンスとなる。
弥山の九十九(つづら)折れの登山道を登っている最中に落雷があり、大粒の雨が降り出した。雨具の支度をし、さらに高度を上げていく。3時半ころ小雨となり太陽が見えてきた。この時を待って一気に下山しょうとする一人の男性が軽装で降りてきた。
山頂が近いはずである。晴れ出してからこの男性と出会うまでほんの5分。計算通り5分で山頂となった。山小屋で雨宿りしていたに相違ない。
宿には、4家族7人のグループの先客があり、縦走者は一人という。さっそく乾燥機にすべての衣類をかわかし仮眠ののち夕食となった。これらの食材はモノレールで布引谷二股から運ばれるようである。木材搬送のためだけではなく営業小屋の経営も支えている。
このグループには小学生3人が従兄弟どうしという関係で奈良や埼玉から夏休みの登山を楽しんでいた。クイズなどですっかり打ち解け、笑いの絶えない夕餉となった。このグループのリーダー殿二に、麓に帰ったら「元気で予定通りの行程をこなしている」と伝えて欲しいと、カミサンのメールと電話番号を託した。
後日携帯に「知らない人から、無事であると電話があった。」とメッセージ連絡が入っていた。この6泊7日、電波がなく通信は途絶えたままである。
第55靡:講婆世宿(こうばせのしゅく)の近辺
「聖宝ノ宿」も近く、理源大師聖宝の像が立つ。
そうした弥山(みせん)の麓に近く、
雨が降り出しそうな幽玄の林。
休憩を兼ねてスケッチ。
飲み水とスケッチ用の水の優先順位は?
50分も登れば弥山(みせん)山小屋。
ここはスケッチを優先する。
写真:弁天の森
百名山用の登山コースとも重なっており標識が豊富。
写真:弥山(みせん)山小屋。
山頂近く。
やっと、本日の目的の弥山(みせん)小屋に到着。
外は土砂降りの雨となった。
先ほどの男性はあまりにも軽装。
大丈夫かしら?
Picture1(sketch-direction 130°am11:45 Sketch point:Kamikitayamadeguchi,Kumanokodo-Omineokugakedo,Nara Pref.,JapanGPS 34.180525,135.943067(°)(34°10'49.89" N,135°56'35.04" E)標高1468m
Picture2(sketch-direction 275°pm2:45 Sketch point:Foot of Mt.Misen,Kumanokodo-Omineokugakedo,Nara Pref.,JapanGPS 34.179403,135.918244(°)(34°10'45.85" N,135°55'5.68" E)標高1558m
Google Earthを楽しむ方法
Blogに掲載されている画像はすべて場所名、方位、時刻、GPS情報と標高を付けています。このうちGPS情報(ex.
35.645569,139.615544(°)など)を、Google Earthのジャンプboxに貼り付けて検索ボタンをクリックすると、スケッチした場所に飛ぶことが出来ます。