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turbo717's Activity 

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Feb 29, 2024
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テーマ:スケッチ(560)
カテゴリ:ジョグ&スケッチ
​ブレハッチ来日、サントリーホール、ANAインタコンチネンタルホテル
Le pianiste Rafał Brehac en visite au Japon, Suntory Hall, ANA Intercontinental Hotel_story(4594)2024.2.29
Aujourd'hui, c'est ma femme qui se charge entièrement d'élever turbo717 : keepers. Je lui en suis reconnaissante. Au milieu de la préparation du repas du matin, elle prend le relais. Je n'ai pas la persévérance nécessaire pour continuer. J'ai envie de m'allonger tout de suite.
Je ne sais pas trop ce qui se passe.
Cependant, la situation évolue depuis 20 heures le 28 février (mercredi). La visite aux urgences hier, en collaboration avec les soins palliatifs et la gastro-entérologie, lui a assuré une bonne nuit de sommeil et a amélioré la fréquence de ses mictions, ce qui lui a redonné de l'énergie. N'est-ce pas réjouissant ? Il semble que le contrôle de la douleur ait été une réussite totale.
Le contrôle de la douleur est une réussite totale.
Dans ce journal en images, j'écris une description détaillée de mon état de santé au cours du mois écoulé depuis le 1er février, et je suis vraiment désolée de dire que je souffre beaucoup.

​最近は完全にカミさんがturbo717:飼育人を育ててくれている。感謝である。朝餉の準備も半分でバトンタッチである。根気が続かないのだ。すぐ横になりたくなってしまっている。

ただ状況は2/28(水)20:00から一変しつつある。昨日受けた緊急外来で緩和ケアと消化器内科の連携プレイで夜の熟睡の確保と頻尿の改善がなされ元気が復活しエネルギーがみなぎりだした。嬉しいことではないか。ペインコントロールが完全に成功しているとみたい。

この絵日記blogでは2月1日からの1ヵ月での体調の克明な記述で、大半が激痛下での日記となっているので大変忍びない。

昨日までの様子・・・
だんだん状況が悪くなっていくのだ。しかも先は見えない。鎮痛剤の副作用か、力が湧かないし、始終お腹の調子がわるく、背中が痛い。”無理しないで”と檄が飛ぶが、無理でもしないと1日中畳に根が生えたようにその場所に横になり続けてしまうのだ。三重苦とはこういうことを言うのか?
癌による疼痛、痛み止めの薬によるムカムカ感・脱力感、モルヒネでも抑えられない背中の筋肉の痛み。
後者は運動不足によるものであるという。神経ブロックのような薬では痛みは取れないという。
​13日以降新しく処方されたプレガバリンという痛み止めの錠剤により夜間の痛みは消えた。ただ夜間頻尿のせいで1時間に一回起きているので熟睡は無理である。これに加えて喉の通りが悪くなって少量を一口ずつ噛んで吞み下すまでは次のを入れないようにとカミさんが厳しく監視をする。そのような食べ方をしないかぎり、吐き気がして戻しそうになるのだ。特に白いご飯は拒絶反応が高い。すき焼きであれば喉がなるほど欲しがるのに不思議な反応である。すべては脳でコントロールしているようである。毎食45分もかかってようやく終わる。​
お腹周りが常に痛いので食欲も湧かなければ、運動する気にもなれない。
*****
友は、スワイ・ショウ(甩・手)が良いという。中国武術の訓練の一つ。「甩」には「捨てる」という意味があるため、その名の通り、手を放り投げるように行う体操のことである。無心に何百回も行うことにより身体や心が解されていくという。両腕を後ろから前に180°ほど振るだけ。これを100回という。しかしいまの身体ではとても100回は無理である。
また別のYouTubeでは、肩こりの筋肉をほぐす運動を教えてくれている。スーパーマンのように体を反らせて飛んでいくイメージだと。寝ころんでもそこまでの体力はない。
ではどうすればよいのか。腕を後ろ側にまっすぐゆっくり回し15回ずつ続けよと。三食ののちこれを行うようにと。緩和ケア医が言っていた。これも3回止まり。今は毎回カミさんに手伝ってもらって両腕を15回ばかり回している。そののち背中を揉んでもらったりと自宅ケアに力を入れている。

ピラティス(ドイツ人看護師のジョセフ・H・ピラティス氏が、第一次大戦で負傷した兵士のリハビリのために開発したエクササイズ)専門のジムに通って姿勢を正すとか。

あぁ、すべてが苦しいのだ。
​​​​全てが痛く、全てが不調で、不快で、動くことすら億劫。なのに血色だけは良い。トイレにも自分で行ける。髪も黒くなってきた。こんな患者はホスピスも、緩和ケア病棟にも入れない。市井で苦しむ以外に手はないのか?​​​​
骨の病気かも知れないと新しい科として整形外科や総合診療科を受診したいところであるが、長時間順番待ちはもう耐えられない。
​​​​いっそのこと早く死にたい とカミさんに漏らした。カミさん、『分かりました。でも10日待って! 土(所沢アークホール)、火(川崎ミューズ)、木(東京オペラシティ)、土(青葉台フィリアホール)とこれから4回もブレハッチのピアノリサイタルがあるのよ!(因みにこのリサイタルに毎回来ていたブラハッチの御父さんとお話をしていて、最後にはプレゼントまで貰っている)』と言う。人生を達観した女性は言う事が違う!
愚息も負けてはいない。4月7日(F1グランプリ-鈴鹿)で親子でテント&車中泊で観に行くのでそれ以降にして! と。
・​​​​
治療放棄とは言え、免疫機構が体のなかで戦ってくれている筈である。カミさんすかさず、「ワクチンのせいでそのシステムが壊れているのよ。」 と厳しい!!

まぁ、そんな具合で毎日を次の日にどうにか繋ぎながら生きているという現状である。
■今週の1枚 Vue de la terrasse en direction du Mont Hirugatake
(マンションテラスから蛭ヶ岳の方向を眺望2024.2.11)


​冠雪の丹沢山系。1.3km先に、行きつけの”相模原協同病院”があり、おいでおいでと誘っている。
いつもはaboutにスケッチをしているのだが、今回はすこし詳細に描いてみた。
「ごちゃごちゃの構造美」とでも言おうか。これも美しいと感じるのだ。​
目次
​徒然の記その1 近況​
徒然の記その2 癌細胞たちよ聞け、ブレハッチの音楽を!
徒然の記その3 山手線-名所旧跡めぐり立案(63.3km)​
徒然の記その4 痛みと鎮痛剤
・   
​徒然の記その1 近況 2024.229(木)​
■turbo717の近況
Topが最新となっている。


文面に鎮痛剤の名前がでてくるが略称で書いた。
略称A,B,Cの鎮痛剤の強度と副反応はそれぞれ下記。
2/28 夕食後の19:45から 下記3錠*が新たに加わる。
*M(強):ナルサス錠2mg(一般名:ヒドロモルフォン塩酸塩徐放錠)・・20時服用 痛みを和らげる-副作用 眠気
*N(強):ナルラピド錠1mg(一般名:ヒドロモルフォン塩酸塩錠)・・痛みを和らげる 痛い時に頓服として飲む 30分で効く-副作用 眠気

*O:フロセミド錠10mg「NP」・・朝食後1回。(利尿剤) むくみを取る、血圧を下げる-副作用 めまい、発熱、のどの痛み、青あざができる。
下記2錠@は服用を中止
@C:(強)・・ワントラム100mg(1日1錠 成分 トラマドール塩酸塩)・・1回(麻薬成分がすこし入っている、
@​​​K:(中)・・トラマ-ルOD錠25mg(成分:トラマドール塩酸塩口腔崩壊錠・・唾液で溶ける、痛みを和らげる)・・頓服・・疼痛時 ただし6時間空ける 1日4回まで。
続けるもの
D:(弱)・・カロナール錠500mg(成分:アセトアミノフェン錠)・・4回(食後及び就寝時・・副作用・体がだるい、食欲不振、吐き気・・)
L:(強)・・プレガバリン(Pregabalin)OD錠25mg・・(1日1回2錠 就寝時)(成分:プレバガリン腔内崩壊錠・・唾液で溶ける、痛みを和らげる)
2/13以降------------------------------
K:(中)・・トラマ-ルOD錠25mg(成分:トラマドール塩酸塩口腔崩壊錠・・唾液で溶ける、痛みを和らげる)・・頓服・・疼痛時 ただし6時間空ける 1日4回まで。
L:(強)・・プレガバリン(Pregabalin)OD錠25mg「サワイ」(成分:プレバガリン腔内崩壊錠・・唾液で溶ける、痛みを和らげる)(1日2錠 就寝時)
2/6以降ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
C:(強)・・ワントラム100mg(1日1錠 成分 トマドール塩酸塩)・・1回(麻薬成分がすこし入っている、モルヒネの子分だという。)・・就寝時に服用 ただ2/15以降副作用が強すぎて止めているが、2/19以降は復活。
E:(中)・・トラマドール25mg 頓服・・疼痛時
​​​​​J:ロキソプロフェンNaテープ 50mg 半量を左右の肩下に8時間貼る。・・これも3日で止めた、背中が焼ける感じ。
1/30以降ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
D:(弱)・・カロナール錠500mg(成分:アセトアミノフェン錠)・・4回(食後及び就寝時・・副作用・体がだるい、食欲不振、吐き気・・)
C':(強)・・ワントラム100mg(1日2錠)・・1回・・20時に服用・・2/6まで服用その後は1錠/1日に減らす
H:エネーボ配合経腸用液250ml缶(栄養補給)適宜・・これはずっと続けている。
​​​I:ネキシウム懸濁用顆粒分包20mg(成分:エソメプラゾールマグネシウム水和物顆粒 効能:ヘリコパクター・ピロリの除菌の補助、胃酸の分泌を抑える)・・朝食後1回


□2024.2.28(水)
・今日は大変な1日となった。

またまた夜が痛くて眠れないのだ。0:10、1:15、3:30、4:55、6:27にトイレに起きる。起きるたびに今までを上回る激痛が走る。1:15には頓服のK:トラマールOD錠を服用。されど痛みは軽減されない。尿路結石でもなく、前立腺肥大でもなく、リンパ節肥大による影響で痛みは来るのではないかと今日午後の緊急診察で言われる。
実は午前中にもDuoLingoのレッスン1ラウンドだけの終了でへとへと。痛みはお腹周り、背中回りと刻々と位置を変えながら一周していくような感じ。緩和ケアの先生からは痛い時は我慢せず電話してくれといわれていたので、病院に電話する。救急外来として13:15に来てくれという。カミさんとともに12:43のバスで駆け付ける。車いすに乗せられ静注の生理食塩水500mlを点滴しながら、検査場を廻る。その場で採血。車いすをカミさんが押す。まさかこんなスタイルになるなんて夢にも予想しなかった! まさに病人だぁ! 心電図検査→CT検査(見たことがないような大きな部屋にまっさらの大きなCTが斜めに置いてあった。ジーメンス製 それで検査 3/1に予定していた造影CTは行わなくてよくなった。胃カメラのみを行うだけとなった。)→再び緩和ケア科の処置室へ。先生と痛みの相談をするも、前立腺肥大などの症状はむしろ消化器内科で診てもらったほうがよいであろうと。そこで寝たまま緊急外来として消化器内科へ向かう。同じような処置室があり、そこで心電図検査を行い、CT検査結果を待っていると消化器内科の担当医のOが飛んで来た。その間にも体は痛くなってくる。頓服として飲むトラマールは1時間置けば何粒でも飲んで欲しかったと。その様子をみて新たな錠剤を決定する積りであったという。たしか薬局の薬剤師は最低6時間空けよと、しかも平均1日1.4錠の割で処方してくれたので随分見解が違う薬であったようだ。ここで新しい薬としては、C:ワントラム(就寝時)は止めて1段階強いM:ナルサス錠(20時定時服用)に替え、頓服としてはK:トラマールを止め N:ナルラピド錠にする。足のむくみは尿管への圧迫で狭くなっているためで利尿剤のO:フロセミド錠(朝食後)を飲むようにする。薬環境の変化もあるので、次回の外来を3/5(火)と1wは早めに。緩和ケアの先生とも相談済みだと。
これで無罪放免かとみたが、館内放送があり元の処置室に戻れと。心電図を再度取りたいからと。服を脱いで横たわること30分。結果は2回目の心電図検査で十分であるとのことでやっと無罪放免。合計4時間もベッドに寝ていたことになる。もう限界だ。Taxiで家まで帰る。

さて今夜から新しいルーチンとなるがはたして? 痛みがゼロとなり夜の頻尿がなくなれば、元のturbo717に戻れるはずだ。
最近はお風呂も辛くなってなっている。30分過ぎても起き上がれず湯船に沈んでいたら大変とナースコール(カミさんコール:入浴時間25分を目途に)をお願いした。娘は家庭用呼び出しベル(ALIBELL)なるものを推奨してきた。家族ぐるみで僕を心配してくれている。感謝である。
​​・​
□2024.2.27(火)
今日は緩和ケア医の診察日
日常の投薬は2/14から変わらない。すなわち食後はカロナール(成分:アセトアミノフェン錠500mg)、就寝時にカロナール、ワントラム錠100mg、プレバガバリン25mg 2錠。痛い時の頓服はトラマールOD錠25mg。
午前00時からの記録は次の通りで、頻尿である。0:13、1:30、2:43(トラマ-ル服用)、4:33、6:00、7:20。ひどい話である。プレバガバリンを2/14に飲み始めてからは夜間に続いていた痛みは消えた。ただトイレに立つ直前に、脳からの指示で"激痛のベール"がお腹にサーとまとわる。体勢を90度起こすところから激痛が走り、トイレのあと15分くらい椅子に座って痛みが落ち着くのを待つ。それからまた就寝。この連続なのである。医者に訴求してみた。「尿路結石か胆石の影響ではないでしょうか? CTではスライの間に入ってしまい写らないこともあるのではないでしょうか?」 医者曰く「もし、尿路結石だとしたらこのようにバスで病院に来たり歩いたりすることは出来ない筈。レントゲンを撮って見ましょう」と。レントゲンなら大抵の結石は写る筈である。そこでレントゲンを撮って再度診察。今ではフィルムなんて物はない。すべてディジタルデータになっているので即医者に届くのだ。結果は「結石は写っていない」という。次に疑わしきは前立腺肥大による頻尿と激痛ではないだろうか。一度町の泌尿器科でみてもらったら?という。
また掛かる医者が増えてきた! 夜間の激痛との間は合計5時間ほど。この間は熟睡が出来ているようで最近は太りだした。このためスタミナは0から、少し上がり、ベランダを10周くらいできるようになっている。まぁ、近況はこの通りで毎日1/100くらい良くなっていく感じである。まだまだフラフラしているが。

□2024.2.22(木)
最近の薬のルーチンは、次の通りで簡潔である。

各食事後と就寝時・・D:カロナール錠500mg 1錠(食後と就寝時 8:45、12:45、19:45、23:00)
就寝時・・・L:プレガバリンOD錠25mg 2錠
朝食後・・・I:ネキシウム懸濁用顆粒分包20mg(8:45)
疼痛時(6時間空ける)・K:トラマ-ルOD錠25mg
ところが、カロナール錠とプレガバリン錠を就寝時に飲んでいても、1:45-3:45の深夜に下腹部とその裏側の背中に激痛が現れ寝れないのだ。ピンポイントで痛いためひょっとして尿管結石(疝痛(せんつう)と言われるくらい身をもだえる苦しみ、痛みの王様)ではないかと疑い出した。次回3/1(金)の造影剤CTで写るのかもしれない。11月後半からの体調の不調などはこれが原因していたのではないかと思い出した。仮想的な"石"であっても、2Lくらいの水で"仮想的に"洗い流すことが出来る筈である。出てしまえばまた、11月後半までのturbo717に戻れ、12kmも走れ、皆と会える筈である。もともと進行が遅かった癌であるので、今回の突然の変調はこれで全部説明がつく。
摩訶不思議な現象は、痛み止めのカロナール錠とプレガバリン錠がまったく効かない、深夜のタイミングである。これはロキソプロフェン錠がまだ引き出しに余っていたので服用してみることにした。
​​​​
​​​□2024.2.19(月)
激痛を伴うようになったので、C:ワントラムを復活させ、就寝時にL:プレガバリン2錠と一緒に飲むことにする。痛みの機序などを調査(下記 徒然の記 その4)。
・​​​
□2024.2.15(木)
この日からお薬などのルーチンは下記の通りとした
6:00 K:トラマール(痛い時の頓服)
8:45(朝食後) D:カロナール1錠、I:ネキシウム顆粒1袋

12:30(昼食後) D:カロナール1錠
15:00(おやつ時間) H:エネーボ配合経腸用液250ml缶
19:45(夕食後) D:カロナール1錠
23:00(就寝時) L:プレガバリン2錠

プレガバリン2錠により、夜間の痛みは無くなったので熟睡できると思ったが、頻尿のためまだ1時間か2時間置きに起きなくてはならず辛い所。夢をみれるようになった。難しい工作で頭を悩ませている場面など。
日中は、運動をせねば痛みが消えないということなので、背中ストレッチ運動などとにかく体を動かさねばならいない。D:カロナール(1日4錠)の副作用であろうか、常にムカムカしているが動けないことはない。しかも怠い。根気が湧かないのだ。1日合計7錠も飲んでいる勘定なので多すぎるのかもしれない。今晩から劇薬のC:ワントラム1錠を中止してみよう。この薬はあまり効かないと先生に訴求していたのだ。​​

□2024.2.13(火)
夜半より調子が悪い。何時ものことながら夜間が特に悪く一睡もできないのだ。
23:12 C:ワントラムとD:カロナールを服用
1:32  E:右わき腹に激痛 トラマールを服用、
2:50  右わき腹に激痛 ロキソニンを服用、
4:46  左右脇腹、背中側に激痛 ロキソニンを服用、
夜半は熟睡できず。4時頃から居間のソファーに座り込む
脇腹、背中、お腹周りが痛くて痛くてしょうがないのである。
朝方になればわりと回復するので、
7:00頃から朝餉の準備を始める。それでもリンゴを支度するような後半戦までが限度で、カミさんに後は任せ、畳みの上で横になる。横になったら最後起き上がれないのだ。スタミネ切れか?
まぁ、こんな調子である。今日は11:00 H緩和ケア医と14:00 O消化器内科医の外来受診。医者へのお願い・・夜の痛さが無くなれば嬉しい。副作用がなく、熟睡できるものを! 睡眠導入剤などはいかがだろう? モルヒネでも何でもいいので軽減してくれないだろうか? 倦怠感、怠惰感、脱力感、疲労感 今までにない経験だ。

H先生・緩和ケア医・・筋肉からの痛みなど運動不足からくる痛みはモルヒネでも消せない。運動以外にない。歩きながらでも背中の筋肉を動かす運動を! 就寝時の痛みはL:(強)・プレガバリンOD錠25mgを2錠飲むように。舌から吸収されるので、舌の上で溶かして飲んで欲しい。次回は2w後の2/27(火)。

O先生・消化器内科医・・H:エネーボ配合経腸用液250ml缶(栄養補給)とI:ネキシウムを20日分処方しておく。次回は3/12(火)・・その間3/1(金)に胃カメラとCT検査。
□2024.2.12(月)
今日は近くにあった整体の予約日であるが、夜半より調子が悪い。何時ものことながら夜間が特に悪く一睡もできないのだ。23:00の就寝時に飲んだD(:カロナール)では持たず、0:15E(:トラマドール)を服用、1:31 C(:ワントラム)服用、4:31 E(トラマ-ル)同、6:23 同。こんな調子である。脇腹、背中、お腹周りが痛くて痛くてしょうがないのである。

​食後の薬の服用は、ルーチンなのでここには記さない。
14:30からの予約の「整体ルーム I」へ向かう。歩いて10分のところ。優しくやさしく身体全体を撫で始めた。初診である。だいたい体の特徴をみていく。どうも上体にストレスが溜まり過ぎているという。それを仰向けに、またはうつ伏せになりながら調整していく。背中は撫でるようにほぐしていく。カミさんのように孫の手のボールでコツコツ叩いてはいけないという。こちらはその効果も分からず、大枚を取られて帰ってきた。

明日2/13の緩和ケア外来と、消化器内科の外来で、現在の様子を相談し痛みの改善を図ってもらいたいところである。
・​
□2024.2.9(金)
​今日も辛い1日であった。なにせホテルから帰りの家までバス・電車を乗り継いで42kmもある。身体が持つか心配である。アクアの1階はスタバでそこで朝食をとる。都心のスタバであってももう8時から商談や勉強に打ち込む人がいて驚きである。近所の人かオフィスのビジネスマンだろうか。11時のチェックアウトぎりぎりまで部屋で寛ぎ、カミさん推薦のルートで帰宅。12:40過ぎに到着。昼ご飯をたべ休憩。もうくたくた。遠出が出来ない身体になってしまった。​
□2024.2.8(木)
今日は、サントリホールでワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団、ブレハッチによるシューマンのピアノ協奏曲とブラームス交響曲2番ニ長調の大事な日である。
だが、事態は前日と変わらない。とても辛い。
薬はルーチンとして飲んでいるD,C(ワントラム1錠のみ),H,Iである。
​朝方は、カミさんが孫の面倒見で8時過ぎに出掛けた。こちらは小澤征爾(2024.2.6ご逝去享年88歳)の髪型ながら2.5cmほどをカットしてもらうため1.5km位をrunning。帰りはバス。スタミナ切れである。帰ってから遅い昼ご飯として昨日の余りの野菜シチューを食べる。少し横になる。洗濯物をベランダから室内に投げ入れるも、畳む元気はない。そのままにしてバスに乗る(15:03)。この経路で失敗をした。いま新宿駅は小田急の工事で地下が迷路のようになってしまっており覚えている道が全部閉鎖されてしまっている。漸く丸ノ内線を見つけ改札口に辿り着く。赤坂見附から銀座線で溜池山王で降り、まずはANAインターコンチネンタルホテルに向かう。演奏会が終わっても家に帰り着く元気は残っていないだろうと、予約しておいたのだ。ロビーでカミさんと落ち合う。「明大前→渋谷→バス→赤坂アークヒルズ」が一番良かったのに!と経路を正される。長年の習慣通りにしたため相当の歩行距離となり、しかも最後は赤坂インターシティーホテルへ出口を間違って往復したり余分な行程となっていた。小生は部屋で18:30くらいまで休む。​
​席は17列の13番であるが、途中で気分が悪く帰ることもありうるとみて、未販売であった17列の4番通路側の席に替えてもらう。演奏は見事で泣きながら拍手を送っていた。​
​演奏会終了は21:04。ANAのホテル到着は21:15と11分で到着。ホテルとサントリホールが直結しているので至便。お風呂に入って眠る。窓からは演奏会を終わって帰る人の列が見下ろせる。10階の窓からは、愚息の勤める独の会社が移り住むという麻布台ヒルズ森JPタワー(325m)の一角が聳えているのが眺望できる。
左奥に見えるのが
麻布台ヒルズ森JPタワー(325m)。ANA-InterContinental Hotelから

隣はアクアヒルズなどの高層ビル群で、まさにNY中心街のような景色。夜景はこれらが輝く。​
夜はまた同じ痛みが襲い、寝ても居られないうちに翌日が明ける。
□2024.2.7(水)
歩き塾の日であるが体調がすぐれないのでお休み。午前2時頃から寝なれないのだ。背中が痛く目が覚めたまま我慢している。投薬を減らしたせいかも分からない。こちらは痛みが無くなれば運動するのに、医者は運動がまず一番であると。痛いときに身を起こして自分を鼓舞する必要があると言うのだがこれが難しい。
頓服のトラマドール25mgを服用。しばらく起きて椅子に座り様子をみる。劇的な改善はない。寝室に戻らずソファーの上で6時頃まで我慢をする、あと1時間で朝食の準備をしなければならないのでソファーから起き上がり椅子に座ったままの体勢で時間を待つ。
Eメールを確認したりしながら時間を潰す。
医者はあなたは頭が良すぎるので、想像で物事を決めてしまう傾向にあるのではないかと。テーブルに並べられた食材を見るだけでも嗚咽が出てしまったりと。物がよく喉を通らなくなり吐き気が先行してしまうのだ。嚥下障害のような感じで涙が出るほど辛い。
食物接種障害、睡眠不足、絶え間ない疼痛。体重はどんどん減っていく。ヨーロッパ長旅時の55kgよりももっと痩せてしまった。
しかし血色もよく自力で少々ながら走ることも出来る。なま殺しのような辛い日常。元のようになれないものか?
あぁ、神様。
□2024.2.6(火)緩和ケア医の説明・・
服用しているワントラムなどは神経痛に効くような薬。痛いと感じる脳の神経をブロックする働きがあるが、それ以外の痛みからくる痛みはその薬では治せない。薬を変えても同じかもしれない。むしろ薬の副作用でムカムカ感が出てくるようであれば逆に薬の量を減らしてみよう。骨皮筋衛門ながら体が凝っている。よくほぐすように。左右の腕を体のすぐ後ろ側に反対方向に回すとよい。これを1日3回、各腕15回ずつ行えと。こういう筋力体操を行わない限り痛みは改善しないだろうと。
小生は痛みがある限り、倦怠感・怠惰感・動作の起動がかからない症状があり、怠慢に悩まされているので、これがなくなれば運動を始める積りでいたが、逆のようである。
まず運動しなさいと。まず体を動かす必要があると。
なかなか難しいものがある。起動のトリガーがかからないためである。誰かに、例えばカミさんにムチでも持って追い立たれないとだめだろうか。
これは誠に難しくなってきた。
さらに言えば体を温めろと。そこでロキソプロフェンNaテープなるものを処方してくれた。
2024.2.6から以下の錠剤で様子見。外来は来週火曜日。
C:(強)・・ワントラム100mg(1日1錠)・・20:00(夕食後カロナール錠といっしょに)
D:(弱)・・カロナール錠500mg(一般名:アセトアミノフェン)・・毎食後と就寝前の4回
J:ロキソプロフェンNaテープ 50mg 半量を左右の肩下に8時間貼る。
□2024.2.5(月)午後から雪が降り始め、1.3km先の“相模原協同病院”は見えなくなっている。
​今日はマンション管理組合に所属する専門委員会「樹木委員会」の月一の会議日であるが、今回からカミさんが代わって出席。マンションの各戸の区分所有者の同居人であれば、届出なく代わりは務められる。会議室の場所や、座る席など予め予習をして出かけていった。帯同して紹介してもよいのであるが、当方はそれどころではない。​
調子が常に悪いのだ。椅子体操はできても、長くは続かないし、痛いし、処置無しである。
癌性の疼痛なのか、コロナワクチンの後遺症なのか、鎮痛剤の副作用なのか、骨のゆがみからくる痛みなのか、なにから何まで調子が悪いのである。
2月5日0:00からの服薬は以下の通り。
3:00 E(トラマドール25mg)、8:30(食後)D(カロナール500mg)、I(ネキシウム) 12:30(昼食後) D(カロナール500mg)、・・・。E以外はルーチン。
薬が効いてこなくなると、痛いし より倦怠感がます。やる気やガッツが起こらないのだ。怠け病のような感じで辛い。コロナ後遺症で長期間罹患している人のことを思い、その状態で勤めに出なければいけない年代の人は大変なのだろうなと想像。世の中どこも痛くは無く笑顔で働き、動き続けることができる人はどれくらいいるのであろうか?
愚痴・・4年ほど前に「もうあと5年もすれば癌はこの世の中から消えてしまう! なぜなら光免疫治療という新しい癌治療方法が見つかったからだ!」と言っていたのは誰だっけ?・・・医学は日進月歩進歩している。新しい治療方法がどんどん出てきて苦痛が一掃される。・・・
こんなことはあり得ないのだ、光免疫治療でもキラー細胞が順調に働き続けられるように遠赤外線を当てるものであるが、まだまだ治験状態であり高額医療費がかかるし、併用療法が必要になっている。癌細胞が殺されるときものすごく痛く、ペインコントロールが必須。そのペインコントロールですら小生の今のごとく完ぺきではない。どこかまだまだ痛いのだ。また薬の副作用がある。
抗癌剤点滴治療にあたっては儲けているのは製薬会社だけで、健常な組織がやっつけられて苦しんでいる患者が見殺しになっている。医者もいつまで続けるのか明言を避けている。医者もなにも分かっていないのだ。手探りの医療。縦割り社会の医学界。昔から替わっていない。本当の医者は早く病院から抜け出せ と言っている。
□2024.2.3(土) 
癌の疼痛と言うよりもコロナワクチンの後遺症かもわかならい。ペインコントロール的には上手く行っているかも分からないが、その薬の副作用でムカムカし、あちこち痛く食欲が沸かずblogも書く気がしない。明日この苦しみがうたかたの如く晴れることを願っている。癌以外の複合的な疾患かもしれない。だって11月までは癌の進行が遅く12km走れていたのだから。線維筋痛症というリュウマチと似た症状?
​徒然の記その2 癌細胞たちよ聞け、ブレハッチの音楽を! 2024.2.8(木)​
■痛みを堪え乍らの生活も1ヵ月となった。この日はワルシャワフィルハーモニー管弦楽団 アンドレイ・ボレイコ指揮、ラファウ・ブレハッチ:シューマン:ピアノ協奏曲イ短調Op.54と、ブラームス:交響曲第2番 ニ長調Op.73の演奏会の日である。
這う這うの体で、サントリーホール直結のホテル:ANAインターコンチネンタルホテル(部屋数844室 36階)に辿り着く。
そこで小休止してから、ホールに向かう。徒歩200歩のところ、同じ2階のフロアのまま平行移動だけだ。すごく便利。こちらの体調が伴わないので、夫婦で泊まることにしたのだ。都心のホテルに宿泊するなんてことは結婚以来はじめての贅沢。
シューマンのピアノ協奏曲はピアノとオーケストラが同時に始まる極めて珍しい曲であるが、ブレハッチの繊細な手は強弱の差が1万通りもあるような使い分けをして弾く。スペシャル・タッチを今回身に付けたと彼のおじさんがカミさんにメールを打って来てくれている。明らかに分かる。ある時は1枚の木の葉が揺れる風の音を、ある時は怒涛のような激しいうねりを表現していく。しかも1音1音がクリアで繊細かつ緻密。圧倒される技量で、満席の聴衆はただそれに酔いしれる。
終わって、万雷の拍手。僕は大泣きしながら拍手をおくっていた。とめどもなく涙が溢れてくるのだ。
小生に巣を食っている癌どもにも語り掛けていた。おい聴いたか、この音楽を!
休憩ではすこし運動しようとしてトイレに行ったりしながらロビーに歩み寄る。そこにはすでにカミさんが友達とお喋りをしている。大きな男性とも話し込んでいた。共産党の志位さんである。彼はピアノを弾く。ブレハッチのファンらしくこの日の演奏会にもお忍びで来ていたという。
後半のプログラムはブラームス交響曲2番。20年間の産みの苦しみをした交響曲第1番と違い、1年で作曲した曲で、軽やかで楽しい。まさに小澤征爾が文革の直後の1978年6月14日(水)に涙を流しながら中国の中央楽団を指揮をした曲である。
ホテルに帰ってもこれらの音楽に涙が止まらないのだ。わんわん泣き崩れていた。
​癌たちへ・・・お前たちは​
私からオケを奪い、合奏を奪い、
安眠と熟睡を奪い、
走ることを奪った。
スタミナ切れで、10分と同じ動作ができない
一旦横になったら起き上がれなくさせている、次の動作になかなか移れないのだ
​この倦怠感、怠惰感、疲労感 今までにない経験だ。​
バスは2駅でも欠かせなくなってしまった。落ちぶれたものだ。
ペインコントロールがうまく効かず ずっとムカムカ、副作用もある。
そのため食欲がわかず、くるしい食事時。
骨皮筋衛門(ほね・かわ・すじえもん)となったこの身は理科教室に置かれている骸骨見本のようだ
湯舟に入るときは、骸骨を沈めるときのようにガチャガチャと骨の音がする
​そんな身体にさせてしまったのだよ お前達は!​
もう山にも登れない、遠出は無理だ、ガッツも根気もない。
112歳以上の超高齢者となってしまったturbo717よ。
こんな姿を皆には見せられない、あちこち痛く、お腹の調子は始終おかしい、
鎮痛剤もあまりうまく効いていないし副作用がある。
だけどもまだ車いすに頼る状態ではない。この苦しい状態がいつまで続くのか?
癌細胞よ、私を攻撃する手を休めてくれないか! いっそのこと脳梗塞か心臓発作をおこしてPPKで死なせてくれ! こんな苦しい毎日はもう御免だ!!
しかし皆の応援の音が聞こえる、祈りの「気」も届く!
頑張らねばという気持ちも沸き起こって来る。粘れ、挫けるな、耐えよ、歯を食いしばれ! turbo717よ!

□川柳
・薄皮を まとう骸骨 ここに有り

・緩和ケア 薬が合わず のた打ちて

・さいわいね 癌だと余裕 死の準備?

・PPK いかに難し 食道癌

・うたかたに 消えし痛みを 奇跡待つ

・常念に 向けて爆走 夜の妻・・
  注釈。北アルプスの常念岳(2,857m)へ向けて安曇野からひた走る轟音の蒸気機関車。妻の鼾である。私も一緒にコークスをくべる。



徒然の記その3 山手線-名所旧跡めぐり(63.3km)
JR山手線の線路距離は34.5km、線路沿いに歩く距離はおよそ42kmでフルマラソンの距離である。
まぁそれでもいいのであるが、沿線には名園、名所旧跡が目白押しである。それを舐めるように歩く「山手線-名所旧跡めぐり(63.3km)」を11回に分けて1日平均5.8kmという優しいコースを立案してみた。

鉄道唱歌記念碑がある新橋駅から時計回りとした。
興味のある人は、下記地図をみて歩いてみたらどうだろう。
本の1例を示すと
山手線その1 新橋→高輪ゲートウェイ駅6km 
鉄道唱歌の碑旧芝離宮恩賜公園渋谷川など。
山手線その2 高輪ゲートウェイ駅→大崎駅 5.4km 
高浜運河沿御殿山庭園→目黒川など
山手線その3 大崎駅-目黒駅 6km 
都立林試の森元競馬場通り(東京府中ができる前までの競馬場)百段階段など

山手線その4 大崎駅-目黒駅 6km 
八芳園(庭散策)→山種美術館など
山手線その5 目黒駅-渋谷駅 6km 
代々木公園明治神宮・宝物殿新宿御苑(千駄ヶ谷門)
山手線その6 新宿駅-高田馬場駅 5km 
箱根山→都立戸山公園区立甘泉園(かんせんえん)公園など
山手線その7 高田馬場駅-池袋駅 5.9km コース
細川邸散策椿山荘冠木門(かぶきもん)・庭園散策雑司が谷鬼子母神など
山手線その8 池袋駅→駒込駅 5.9km 
東洋文庫ミュージアム六義園など
山手線その9 駒込駅-日暮里駅 5.9km 
田端文士村記念館ファーブル昆虫館(水曜日 休館)→森鴎外記念館
山手線その10 日暮里駅-神田駅 5.4km 
上野公園旧岩崎邸庭園→[昌平橋]→万世橋など
山手線その11 神田駅-新橋駅 5.9km 
皇居・和気清麻呂像KITTE館2F-東京駅展望テラス→新橋駅・鉄道唱歌碑前
まとめ  63.3km 
​​


​徒然の記その4 痛み と 鎮痛剤 2024.2.19(月)​
■日常のあまりの痛さを解明しようと筆を取った。
出典・・
①https://nomura.clinic/mechanism_of_pain/ 野村医師(整骨クリニック)
②鎮痛剤 Wikipediaなど
□痛みとは・・
​痛みは、からだの不調や危険を知らせる警報としての重要な役割がある。不快で嫌なものである反面、私たちの生命を守るための防御機能という側面も持っている。人は痛みがあるからこそ、生命をおびやかす危険をいち早く察知し、回避できるのだ。逆に「先天性無痛症」という病気は生まれながらにして「痛覚神経」を持ち合わせていない疾患で、短命で終わることが多い。​
痛みはどのようにして脳に伝わるのだろうか。その伝達方法については下記。
1.皮膚感覚: 皮膚は、痛覚、触覚、圧覚、温覚、冷覚の5つの感覚を感知するセンサーである「受容器(レセプター)」を持っている。痛みを受け取るのは、自由神経終末と呼ばれる神経繊維の末端である。体内や外界から、痛みの刺激となる機械刺激(指を切ったり机をぶつけたりした時に感じる刺激)、温度刺激(熱い、冷たいなどの刺激)、科学刺激(科学的な物質などで炎症が起こる刺激)を受け取って、電気的な信号に変換する。
2.伝達経路: 痛みの電気信号は、神経を通って、中継基地である後根神経節を介して、脊髄に送られる。脊髄に伝わった電気信号は化学物質に変換され、脳へ行く次の神経に受け渡される。
3.脳が痛みを認識するしくみ: 痛みの情報は、感覚神経の伝達路を通り、視床を経由して、大脳皮質の一部である一次体性感覚野へ届けられる。一次体性感覚野は、痛みの処理に関わる部分で、帯状に広がる。大脳辺縁系と呼ばれるエリアや前頭前野にも痛みの情報が届けられる。大脳辺縁系は、記憶や感情をつかさどり、大脳皮質は感覚的な痛みの情報に関与する。
このように、痛みが伝わるしくみは脳と密接に関わっている。痛みを感じたら、脳からの警報として捉え、放置せずに適切に治療・対処すべき。
【痛み専門の神経】・逆に痛みを感じない部位とは・・爪、骨、軟骨、椎間板、リンパ節など。骨折の痛みは、周りの筋肉、腱、靭帯、膜が傷つき「痛み」を感じる。体の中で伸縮する部分に痛みが生じる。レントゲンやMRIで異常を見つけるのは困難。最近は”軟骨がすり減って痛い”とは言わなくなった。細胞に十分な酸素が届かなくなると「酸欠状態」になりその細胞は死んでしまう。これを防ぐために”警告アラーム”として「痛み」という感覚を使い脳に知らせている。
【痛みの種類】
・切創などケガによる痛み・・毛細血管が切れているためで血が止まるまで続く。
・筋肉を筋力以上に動かしたときのように運動による痛み 
・慢性的な痛み・・何かした訳でもないのに痛む「慢性痛」で医療現場で「なかなか治らない痛み」として扱われる。「酸欠による痛み」の仕組みからくる。感覚神経の先端には特殊な4つのセンサーがある。
痛みを感じる神経(痛覚ニューロン)、熱いを感じる神経(温感受性ニューロン)、冷たいを感じる神経(冷感受性ニューロン)、触れているを感じる神経(触圧覚ニューロン)。
このうち痛みを感じる神経の受容器は・自由神経終末とポリモーダル侵害受容器の2種類。
ポリモーダル侵害受容器は慢性痛と深い関わりがある。これらは体の延び縮みするところにある。痛みとと深い関りをするのは筋肉。ここには筋線維と筋膜の間に痛感受容器が多く存在しこれらが反応していると考えられる。つまり筋肉が緊張し硬くなっている。硬くなることで縮む力がはたらき、筋肉の中を通っている血管を圧迫し細くなる。酸欠状態となって「痛みの感覚」を使い脳に知らせる。
​酸素が不足すると、細胞は”ブラジキニン”や”ヒスタミン”という『発痛物質』を放出する。この発痛物質に”痛覚ニューロン(ポリモーダル侵害受容器)”が反応し、痛み、シビレ、重い、だるいなどの症状を呈する。​
​この機序がモルヒネでも止められない痛さとなっている。運動でほぐす以外に手はないのだ。
肩こりなどは痩せている人ほどなる。薬で治っていたら世の中から肩こりはなくなるであろう。
整体や整骨院が繁盛する理由ともなっている(最後の1文はturbo717の意見)。​
​​
□鎮痛剤​  (太字は今まで処方された薬)​
中枢神経系・抹消神経に対し様々な機序で作用する薬がある。
アセトアミノフェン・・中枢神経に働きかけている。一般名の薬:カロミナールなど。
・非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs nonsteroidal anti-inflammatory drug エヌセッズ)・・アセチルサリチル酸など。シクロオキシゲナーゼの作用を阻害し、炎症のメディエータ(仲介者)であるプロスタグランジンの生成量を減少させる。アセトアミノフェンやオピオイドとは対照的に、この作用が痛み、更には炎症を抑える。薬剤としては、ロキソニン、アスピリン、セレコックス、ボルタレン、チアトン、ナイキサン、ジクロフェナク、フェルピナク、フルツビプロフェンなど。
ただし、ロキソニンは外傷後・手術後の消炎・歯痛・肩関節周囲炎・変形性関節症・腰痛症・関節リウマチなどの消炎・鎮痛や急性上気道炎の解熱・鎮痛などに広く用いられているが、副作用に注意(ショック、アナフィラキシー、無顆粒球症、溶血性貧血、白血球減少など)
プレガバリン(Pregabalin)などの特異的な薬剤・・神経因性疼痛を改善。三環系抗うつ剤、特にアミトリプチンは中枢神経に起因する痛みを改善。
・オピオイド(麻薬性鎮痛剤)・・モルヒネ、ワントラム、トラマール、ナルサス、ナルラピドなど。脳のオピオイド受容体に影響を及ぼす。オピオイドの投与は鎮痛効果をもたらすが、一方で不快な副作用をもたらす。吐き気、嘔吐、掻痒症(かゆみ)。・大麻製剤・・ テトラヒドロカンナビノールはオピオイドの副作用のひとつ制吐作用がある。
・併用・・局所/全身・イブプロフェン、ジクロフェナック、カプサイシン、長期的にはステロイド
・​向精神薬 ケタミン、クロニジンなど
*段階的使用・・軽度--アセトアミノフェン+鎮痛補助剤(非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs)など)
        軽度~中等度--弱オピオイド(コデイン(モルヒネの1/10-1/6))、オキシコドン
        中・高度--モルヒネ、オキシコトン、フェンタニル
・尿管結石などの激痛・拡散痛には・・非ステロイド抗炎症薬(ロキソニンは推奨しない(上記理由)、セレコックス、ボルタレン)

□疾患別鎮痛剤投与例
・癌性疼痛に--オピオイド鎮痛薬と非オピオイド鎮痛薬は、がん性疼痛などの痛みを和らげるために使用される薬物であるが、それぞれ異なる特性を持っている。

*オピオイド鎮痛薬ーー主に中等度から重度の痛みに対して効果的。作用機序: 中枢神経系のオピオイド受容体に結合し、痛みの伝達を抑制します。代表的な薬: モルヒネ、オキシコドン、フェンタニルなど。
副作用: 便秘、傾眠、呼吸抑制など。

*非オピオイド鎮痛薬--主に軽度から中等度の痛みに対して使用される。作用機序: 炎症を抑えることで痛みを和らげる。
代表的な薬: アセトアミノフェン(カロナール)、非ステロイド性消炎鎮痛薬(ロキソニンなど)など。
副作用: 胃腸障害、肝障害などがある。
・腹痛・・制酸薬--腹痛を一時的に和らげるために最適で、胃酸を中和する働きがある。 ヒスタミンH2受容体拮抗薬(H2ブロッカー) :「ザンタック」や「ガスター10」など、胃酸の分泌を抑制し、数時間効果が続く。

・尿管結石などの激痛には・・非ステロイド抗炎症薬(ロキソニンは推奨しない(上記理由))、セレコックス、ボルタレン


​​​​
(編集後記)・・2023年3月末号からは、月1くらいの頻度で月末近辺に発行している。
そのTopが最新号となっていますので、back numberは「過去の記事」から辿ってください。
その他:HP:turbo717’s Activityではヨ-ロッパ6700kmの記録、巡礼路デ-タ-ベ-ス、歩き塾blog、課外授業(演奏活動履歴、インド数学、Excelによるパズル)などへリンクを張っています。
turbo717’s Activity :http://turbo717.ciao.jp





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Last updated  Feb 29, 2024 10:43:18 AM
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