別府記念 決勝戦結果
別府記念 決勝戦結果5金子-2浅井-3晴智松岡、浅井、川村で周回。赤板で川村がゆっくり上昇し、鐘で前を抑えて先行態勢。浅井がカマシ気味に踏むと、川村はピッチを上げて主導権は渡さず。晴智の好アシストもあり、浅井は中団に収まる。すかさず松岡が仕掛けるが、浅井が軽く張りつつ再度捲り上げる。川木が必死にブロックするも乗り越え、捲り切った浅井を金子が楽勝のチョイ差しで優勝。中部コンビ追走の晴智が食い下がって3着で、ラインで上位独占。終わってみれば一番人気で何も無しみたいなレースでしたが、これはラインの3人ともが見事に機能したレースだったと思います。まず、浅井はカマすつもりだったのか追い出しだったのかは微妙ですが、結果的には、あの動きで川村のペースを乱し、3番手の晴智の好判断もあり、中団で体勢を立て直し、そこから松岡を張りつつ出て行く脚は、まさにゾンビ脚。並の選手だったら、あそこから再度仕掛けるのは相当厳しく、浅井のゾンビ脚があるからこそ出来る芸当だったと思います。そして、金子の状況判断も見事でした。判断力の甘い選手だったり、両者の呼吸が合っていないと、浅井を捨てて自力に転じていたかもしれない。それでも、金子の力があれば金子か晴智の優勝だったとは思いますが、最後まで浅井を信頼して、結果ワンツー。一番人気にも応えた完璧なレースだったと思います。晴智も、地区違いの3番手だったにも関わらず、最終ホームでのアシストはまさに仕事人と呼ぶにふさわしい動き。最後まで切り替えることも無く、陰のMVPは、間違いなく晴智のあの一瞬の動きに尽きます。ラインを大事にする晴智らしい、完璧な内容だったと思います。九州コンビは明らかに前受けが失敗。川村が先に仕掛けて来たのでは、浅井がいるだけに飛び付くのは厳しいし、引いてしまっては7番手で、そこから捲り返すのも厳しい。あまり深く考えずに(?)前受けしてしまう選手は多いですが、現在のレース形態では、よほど力に差がない限りは前受けは圧倒的に不利。今回の自力3車の中では、松岡が一番格下だったのに、何でわざわざその不利な戦法を選ぶのか、理解に苦しみます。