カテゴリ:農的生活行為
我々には、最後の皆既月食である。(じゃないか?知らんけど) お父さん、おつきさんやで!と、夫を呼んだ。 玄関前で、眺める。 あ、飛行機が飛んでる。 どこどこ?あーちょっと離れてるなあ。 おれ、あれが二つ、見える。 私は、もっと数が多い。 はいろか? はいろ。 と、観測は終了した。 完全保存版 佐藤愛子の世界 オール讀物創刊90周年記念編集 (文春ムック) 退職校長先生の小品を残し、(惜しいので)読了。 「オンバコのトク」初めて読んだ。 読み始めて、まてよ、すごいじゃん。と思い始めて、、一気に読んだ。 傑作である。佐藤愛子の世界がイメージが、根底から立て直しである。 小説の次のページに、後書き的な文章があって、この物語のいきさつなどが書いてあり、 そのタイトル(引用)が、 自作解説★私の作家人生、最高の作品とある。 一読者として、あたしもそう思う。大いに共感したので、へへ、あたしの眼も捨てたもんじゃないわい。とか、感じて得意になった。 まず、こんなに、ゆるい構築でこれだけのことを表現できるってのがすごいと思った。 スカスカなんだけど、やさしい。 深い。 追い詰めない。突き詰めない。 やってる感など、どこにもない。 それでいて、つまり飄々としていて世界が大きいのだ。大きな風が全編を吹きぬける。 冷たく、寒く、惨めで、悲しい、暗い、と列挙なんだが、これが、抜け感があって、柔らかい。 そう、アブストラクトなんである。すごいんだ。 読んで良かった。 先日、佐藤さんの事を愛くるしい。と自分の感想を言ったけど、よりそのうちの尊敬感?が増えました。なんで、この作品が、芥川賞候補にならなかったのか、賞さえも貰えなかったのか、と思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年11月20日 06時00分54秒
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