キリンカップ　日本代表対スコットランド代表戦。ワールドカップ前の国内最終戦。これは、勝たなければならない試合でした。3-0で勝利して、勢いをつけてドイツへ行く。そのはずが、いつまでたっても点が入らない。点が入れられない。果てしなくゴールが遠い。

　2点差で負けても優勝するスコットランドが引いて守ってくることは、試合前から十分予想できたことです。しかも相手は、ブルガリア戦から1日空けたのみ。40時間後に試合をしているわけで、当然ガチガチに守ってくる。そこをどう崩すかが、課題だったわけですが。

　終わってみれば、0-0のスコアレスドロー。結局、日本代表は1敗1引き分けで、3か国中、最下位。得点力不足なんて、何度言われているかわからないけど、ぜんぜん改善されておらず。久々の代表試合に出た久保だけど、体調が万全でないのは誰の目にも明らか。体が動いてなかったです。巻も佐藤もがんばっていたけれど、得点はできず。頼みの小野も、あれだけの絶好機を外していたんじゃ、本番じゃ勝てませんよ。ディフェンダー陣も完封したとはいえ、何度も簡単にクロスを上げられて、ヒヤヒヤしました。

　相手がゴール前で守備を固めているなら、ドリブルを仕掛けるとか、ファールをもらうとか、なんかもっと仕掛ける工夫があったはず。アレのコーナーキックも一辺倒で、得点の匂いがせず。得点しなきゃ勝てないのが、サッカーというスポーツでしょうが。それが、2試合、180分、シュート35本打って、決まったゴールは1点だけ。これじゃ勝てませんよ。「点が入らない」んじゃなくて、「点が入れられない」。もっと言うと「点を入れる工夫すら見えない」。そんな試合でした。

　雨の中、埼玉スタジアムに出かけられた方は、ほんと、ごくろうさん。国内最終戦が、こんな無様な試合じゃ、本番も危ういですね。なんとかならないのかな。今年になってからの試合は、ストレスの溜まる試合ばかり。あとは、「神様」にお願いするしかないんでしょうか。シャレにも救いにもなりませんね、これじゃ。お願いしますよ、ほんと。