FIFAワールドカップ2006ドイツ大会で戦う、23人の日本代表選手が選出されました。気になるFWでは、怪我の久保が落選。巻が滑り込みました。これが最大のサプライズかな。確かにスコットランド代表戦の久保は、精彩を欠いてましたね。元気なときの久保なら、間違いなく選出されたでしょうが、いまの久保ではリスクが高すぎます。さらに怪我をしている柳沢と久保の両方を選ぶとなると、FW5名のうち、二人が怪我ということに。ジーコ監督も苦渋の決断だったと思います。でも、怪我の多い久保に賭けるよりも、巻の方が確実さがあるのではないでしょうか。

　一方、選ばれた巻選手。決して派手なプレイヤーではありませんが、前線での体を張ったプレイ。その頑張りは、多くの人の知るところ。昨日だって、埼玉スタジアムでプレイした後に、急遽、静岡市内のホテルへ移動。18時間後にはピッチに立っていたと言うんだから、驚きです。巻は、2002年のタカユキやゴンを感じさせる部分があります。決して「巧い」という選手じゃないけど、走って、体を張って、泥臭いんだけれど、自分のできることをすべてやり尽くす。そんな姿をきっとジーコも見ていたんだと思います。こういう選手が選ばれないと、やはりワールドカップも盛り上がりませんね。

　おめでとう、巻。そして23人の戦士たち。ドイツで、ワールドカップで、僕たちを熱く感動させてくれることを、勝利することを、心から祈っています。