いつまでも…二人で

寒い日が続いています
一度、暖かくなってからダウンコートは着ないようにしているので
一枚仕立てのウールコートにマフラー姿で、ギリギリ寒さを凌いでいます

明日から日中は気温が上がるそうなので、コートを脱いで歩けるかな…



３月はもともと年度末という事で、気忙しい月ですが
私にとっては、夫の病気が発覚したり、闘病したり…

嬉しくない事が起こる魔の月でした
一昨年は、日に日に坂を転げ落ちるように夫の病状が悪くなって
経験したことのないほどの強い
恐怖や絶望や不安を味わうことになった月でもありました

思春期の頃は、入試や卒業などでストレスの多い月ですから
１年の中で、一番印象の良くない月かもしれません

でも、昨年と今年は

悪いことは起こりませんでした

心配する人も、誰一人としていなくなったから
自分の心配だけしていればいいだけで

事件事故に巻き込まれることもなく
普通の生活ができていたので

考えてみれば

何の波風もたたない、穏やかな月だったのです


自分の人生を振り返って

こんなに静かな穏やかな３月は、初めてかもしれません

孤独は寂しいですが、反面いろいろなストレスがかからないのかもしれませんね


決して、今年と去年が明るくなったと言っているのではありませんけれど
楽しいこともなければ、辛いことも無くなった、ということでしょうか

今までの辛い道のりを決して嫌だと思ったことは無くて
夫の病気も治ることが無くてもこれ以上悪くならないでと願っただけです

その願うばかりの毎日がずっと続くのなら、それを幸せだと思っていました
その状況から逃れたいとも思いませんでした

でも、意に反して

何もなくなってしまって

３月は普通の月になりました


柔らかな春の日差しの中を、何の心配もない穏やかな時間
夫と二人でゆっくりと過ごしたかった…