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カテゴリ:ハノイ旅行
☆ラスト数瞬に茫然、愕然、絶叫! 現代人は無事、土に還れたのだろうか――。青葉アルコールと青葉アルデヒド、テルペン系化合物の混じった稲の匂いで鼻腔が膨らむ。一流メーカー勤務に見切をつけ妻の里に身を落着けた男は、今年の光合成の成果を測っていた。妻の不貞と死の謎、村人への違和感を飼い馴らす日々。その果てに、土になろうとした男を大異変が襲う。それでもこれを天命と呼ぶべきなのか……。 ☆
とにかく最後の1ページが衝撃です。 記憶がとぎれがちですぐ放心してしまう主人公の老いた姿がリアルで、やがて自分も同じようになるのかなと思わせられること。子どもの頃訪ねたことがあるので、自分にも山間の農家の記憶があること。災害や事件も、私たちがこの数年に記憶のある出来事であること。などなどから、この小説は自分にぐんぐん迫ってきました。 同じ1冊の本でも、質の高い文章はやっぱり違うと思わせられた小説でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017.09.08 13:30:44
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