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カテゴリ:回想とノロケ
のっけから個人的なことを一つ。いやな言葉に満ちているから、意味不明でも、読み流していただきたい。
バカめ。死にたけりゃ勝手に死ね。自殺の相場は報道でもわかるように首吊りだ。絶命または失神に至るまでの苦痛は知らぬが、人はいずれ断末魔の瞬間を経験せねばならぬ。 意識あって呼吸が止まる時はあるいはいくらか苦しいだろう。 汝を評して「事後承諾人間」と言ったことを思い出せ。指一本触れず、病の看病など、かけつけた事共を思い出せ。 人の好さにつけこむのも、いい加減にせよ。私は「事前連絡確約」を得た。記憶にある。 それが実際は常に「事後承諾」だった。 人に情があり、その情けを踏みにじられたら、情け転じて怒りの念になることも想像出来ぬか。世故にたけている割にはものを知らぬ。過去に思いを致せ。くり返す。死にたけりゃ勝手次第。 仏の顔も三度。意味がわからなきゃ、辞書でもひくがいい。私の場合は再三再四だ。 二度と妙なことを書き込みせざるべし。私の数少ない日記の楽しみをかきまわさざるべし。おしまい。(請う。本文最後の箇所読まれんことを) 安物の恋愛ドラマをたまに見るともなく見ていると、恋人同士が季節はずれの海へ来て、そのうち二人ともハダシになってじゃれ合い、水のかけっこなどする場面があるが、あれはウソだ。いや、我々カップルにはあったという向きもおられるかも知れないから、私たちはなかったと書き直しておく。 かつて、私はへたな拳法に打ち込んだ。ある時、私は海で蹴りの練習をしたい、ついては、同行してドライブ気分も味わったらどうかと誘ったら、相手は半ばしぶしぶついて来た。 私は拳法着のまま車を運転した。 海岸へ着くと、私はザブザブと海へ入ってゆき、腰の高さぐらいまで沈むあたりで立ち止まり、沖に向かって蹴りの練習を始めた。海水の水圧が筋力増強の役目をする。蹴り上げた足が海面から出て、白い波しぶきを上げる。 ところが、海には寄せては返す波がある。足元が不安定だ。これも練習材料となる。 スタミナが切れる頃、力を振り絞って蹴りに集中したその刹那(せつな)、返す波に足をすくわれて、ひっくり返り、ザンブと海中に没した。 私は水を吸う木づち、のち水をすっかり吸って金づちとなる。浮くには浮くが泳げない。 その時も海面は、高々腰ぐらいなのに、全身が一旦水に没すると、やや冷静さを欠く。 おぼれている心地になり、その深さで犬かきをして岸を目指して泳ぐが、ほどなく浅い水底の砂に腹がつくから、ようやく起き上がって無事なのにホッとした。 見ると、お相手が私を指さしてゲラゲラ笑いころげている。ここでハッとした。「絵になる」と思った。 何をっとばかりに波しぶきを立てて走ってゆくと、「こっち来ないで、服がぬれるから」と拒絶するから、私は彼女を迂回して、円を描いてそのまま車に向かった。仮にもデート。彼女はよそ行きの服装だ。海水如きでぬらしては悪い。それにしても、女の服はいろいろあってうらやましい。 車から一眼レフのカメラを取り出して彼女のもとへ近づき、ポーズを取らせて、おびただしい枚数、撮影した。 ワープロが普及して、字もアウトライン・フォント機能が当たり前となり、更に様々な文体もついていた。インクリボンにもカラーが何種類かあった。 帰宅して、ワープロで適当な字体と色で「浜辺の歌」と書いて、透明なフィルムになっているものへと印字し、これを現像から戻った写真中、厳選の数枚に貼った。サイズは2Lに拡大したものだ。 これをもう一度カメラ屋へ持ってゆき、複写を頼む。普通の現像・焼付けより高いが、出来ぬほどの値段ではない。 鮮明に仕上がった写真には、適当なところに「浜辺の歌」と印刷したようにタイトルが溶け込んでいるから、なかなかのムードに見える。 これを彼女に渡すと、喜んでくれて、しばらくするとアルバム中に納まった。 なお、びしょぬれの拳法着は、車の中でもちろん下着ごと脱いで全裸になり、彼女が手で顔を隠すふりして、ちらちら見る中で、用意した下着に着替えた。 「ムードないドライブ」などと笑いながら言うあいだに服に着替えた。 海へ出かけるドライブなぞ、私たちはこんなものだった。 なお、夏は海水浴に行ったが、この女、どこかの更衣室から出て来て、私の目の前にいきなりビキニ姿初公開に及んだから、からかって言ってやった。 「お前、それよく恥ずかしくないな」とけげんな顔で言ったら、向こうもなお、けげんな顔で「何が ? 」と言い返した。 「それ、お前が普段、服の下に着けてるブラジャーとパンツだろ」と言ってやった。 すると、「ブラジャーとパンツで泳いだら、スケスケになってしまうでしょ、バカ」と言われた。 なおも言った。「じゃあ、色のついた下着だったら同じだろ。うわ、はしたない ! ! 」 「いくら色があっても、下着はスケちゃうの。これは水着、ビキニの水着よ ! ! 」とムキになるから、また言い返した。 「いくら理屈言っても見た目はブラジャーとパンツだけで己れのあられもない姿を人目にさらしているみたいなもんだ。お前、勇気があるというか、実は露出狂というか・・」 と、ここでゴツンとやられた。 彼女はカッパだから沖へ沖へと見る見る遠ざかってゆき、私は背の立つところで岸と平行に泳いだから、はた目には見知らぬ同士が泳いでいるとしか思えない。 やがて彼女はターンして近づき、「ほら、ここなら背が立つからここまで来なさい」と、スイミングのコーチみたいに言うから、勇気を出して平泳ぎで近づいたが、突如恐怖を覚えて、仰向けになり、波にゆられながら、浮いていた。 水深どれほどかと確かめようと、ザンブと潜ったら、私のつま先が水面下に完全に没したから、はかられたと思ったが、さあここから前後を失って、またもおぼれた者の心地で水面目指してもがき、水を飲みながらようやく顔が海上に出てからは、必死の形相で岸を目指して泳いだが、もういやだ。あとは海岸に腰を降ろしたり寝そべったりして、彼女が気が済むまで待つしかなかった。 さて、ここから本文最後のくだりになる。妙な文章になる。 どうだ、少しは懐かしかっただろうか。このような日々は過去のものだ。 前言撤回する。つまらぬ考えを起すでない。今までも一人暮らしをきちんと通したのだから、今後もきっと耐えるべきだ。 そして、良縁を求めて、早く落ち着いてもらいたい。キザなようだが。尾崎紀世彦に「また逢う日まで」というのがあった。あれは別れの歌だが、万が一の再会の意を含む。 まあ、あり得ないとは思うが、万が一、私がすっかり老人になって、その時みすぼらしい姿で泣きついた時、偶然そちらも身が軽かったら、助けてくれ。 ただし、私にも老いらくの何とやらが訪れぬとも限らないから、そうなったらお互い様だ。 そちらの欠点ばかり書いたが、なに、私も欠点だらけだ。けじめとしての別離だ。 必ずつまらぬ考えを起さないよう。今の生活の有利はそちらにあり、不利は私のほうだ。 ではこれにておしまいだ。 私の愛好歌 四 讃美歌(賛美歌)「神ともにいまして」(一番のみ。著作権を侵害する時は削除など処置します) ♪ 神ともにいまして 行(ゆ)く道をまもり あめのみ糧(かて)もて ちからをあたえませ また会う日まで また会う日まで 神のまもり 汝(な)が身を離れざれ この歌を好きになったのは比較的最近ですが、初めて耳にしたのは幼い頃でした。これとは別に学生時代、兄の親しい友人にプロテスタントのキリスト教徒がいて、「証し」という、入信の体験談などを聞くのが好きで、一時期兄と共に教会へ行きました。信者でもなんでもないのですが、いくつかの催し物にも耳を傾け、信者の人々を興味をもって見つめました。 ただ、最後に語られる牧師さん、あるいは神父さんの話は、さすがに年の功だけあって、劇的経験談や人生の苦労話など、聞いているだけで胸が熱くなり、時に締め付けられる思いも味わって、この人々の集いにいつしか溶け込んでいました。最後に必ず皆で賛美歌を歌い、初めわからぬながらも、美しい曲の数々に良い心持ちがして、いくつかを覚えました。 「神ともにいまして」( God be with you )は、実は昭和32年(1957)、新東宝公開の「スーパージャイアンツ」シリーズ第一作のラスト・シーンで流れる曲として初めて聞きました。 若き池内淳子さんが、尼僧のいでたちで出演していましたが、スーパージャイアンツのおじさんを子らと共に歌で送るラスト・シーンがありました。 ここで「神ともにいまして」が合唱されましたが、やがてスーパージャイアンツが夜空高くゆっくり飛び立つ頃には、子らの合唱は自然にプロの女声合唱に変わり、感動的シーンとなりました。 なお、この歌は一度はきちんと聞かないと覚えられないほど、歌い方に特徴があり、特に「力をあたえませ」のすぐあとの「また会う日まで・・・」は、無理に書きますと、「またおおお日までー」というように長く伸ばすところがあります。 宗教の歌で最も美しく、国境を越えてなじめるのは、キリスト教の賛美歌のような気がします。また、賛美歌を文語で訳してあるのも、これらの歌を美しく引きしめていると思います。 画像は第5部「人工衛星と人類の破滅」のポスター お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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