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ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン& オペラとクラシックコンサート通いのblog

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2019年02月12日
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カテゴリ:クラシック
みなとみらいホール  13:00〜
 1階後方

 リスト:バラード第1番
     パガニーニによる超絶技巧練習曲 第3曲「ラ・カンパネッラ」 / 第4曲「アルペッジオ」
     夜想曲「夢の中で」
     ハンガリー狂詩曲第2番
     ピアノソナタ
     パガニーニによる大練習曲 第3曲「ラ・カンパネッラ」
 ベートーヴェン / リスト編:アデライーデ
 ベッリーニ / リスト編:「ノルマ」の回想
 <アンコール>
 シューマン / リスト編:献呈
 ラフマニノフ (阪田編) :ヴォカリーズ

 ピアノ:阪田知樹

 この週末は寒くてイマイチで、土曜日は寒すぎるというのを理由にタンホイザーはパス.....いっぺん観たからもういいやという.....日曜日は、クルレンツィスが来てて、立見席を出すというのでオーチャードに行ってみたら、販売開始30分以上前でもう結構並んでて無理そうなので、もういいやと思って並ばず。ザルツブルクでも買えてないし、きっと縁が無いのだと思う。縁が無いのは無理に追い掛ける必要はない.....と、色恋沙汰とは違ってサバサバとしてみせるのは、もう一つには、正直録音で聴いてもそれほど凄いのかぁ?と思ってる部分はあるので。本音を言うと、あんだけザルツブルク行ってるくせに、ザルツブルクで人気あるものって、言うほどには良くないんじゃないか?という気がしないでもないのですよ、本音は。ネトレプコ然り、ムーティ然り、ソコロフとかもね....ポリーニも、人気は当然凄いんだけど、正直、何年か前の時は同じ日に聞いたシフの方がずっと良かったし。シフも人気ではあったけれどね。でも、ポリーニは祝祭大劇場、シフはモーツァルテウム....収容人数倍以上違う......

 閑話休題。
 で、今日は3連休の月曜日。他にもあったけれど、暫く前に見つけて出来心で買ったのは、安いチケットが出ていたから。正直この人知らないけれど、ジャパンアーツだし、オール・リストだと言うし。まぁ、聞いてみようかと。買った後で夕方予定が入ったので、ちょっとどうしようかな....と思いつつ、聞いてみました。

 この人、2016年のフランツ・リスト国際ピアノコンクール第1位なんだそうで。ただ、このコンペティション、果たしてどんなものやらよくわからん、という....英語版のwikiとかだと、戦前アニー・フィッシャーが勝ってるとか、戦後はベルマンが3位取ってるとかいうくらいで、正直、殆ど知らない人ばっかし。しかも、その昔からやってるのとは別物らしいようなそうでもないような.....でも、ハンガリーのブダペスト国際音楽コンクールの運営団体らしきところがやっているようではあるし.......
 まぁ、どういうものであれ、コンペに勝ったのは事実だろうし、それがリストを中心にしたものだったろうことも事実らしいし。それでのオール・リスト・プログラムというのは、まぁわかる。

 プログラムはそこそこ盛り沢山の三部構成。二部と三部一緒でもいい気はするけれど、ちょっと長いし、ソナタだけ独立させたのも分からなくはない。
 お客の入りは、これが珍しく満員に近い盛況。どうやら結構動員を掛けたらしく、決して狭くはないみなとみらいホールがこんなに埋まってるのは久しぶり。

 で、演奏は?
 正直、最初聞いて、帰ろうかと思いましたよ。なんというか、非力。リストっていうと、例えばベレゾフスキーみたいにバリバリ弾きこなしてみせる、みたいなものをイメージするじゃないですか。ところが華奢な若い子が出て来て、頑張って弾くんだけれども、決して力強いとは言えない。みなとみらいホールが幾ら広めと言っても、ピアノリサイタルですからね。それにここは風呂場みたいな音響。なのに.....
 いや、非力なのはそれ自体が悪いわけではないんですが、聞いててつまらないんですよね。何したいのか分からない。どういう音楽を作りたいのか.....だってリストだろ?「ラ・カンパネッラ」だろ?そんな奥歯に物挟まったような感じで、どうすんだろ.....的な。
 それが3曲目から持ち直して、少なくともこういう音楽ですね、というのは一応出て来た。まぁこれだったら、と思ってのピアノ・ソナタ。
 確かに、悪くはない。悪くはないが、非力というか、線が細目なのは変わらない。諄いようだがそれがいけないとは言わないが....
 で、結局第3部もまぁまだ間に合うし聞いておくか、と思っての「ラ・カンパネッラ」、こちらは大練習曲の方、そしてアデライーデ、ノルマ、と来て、ようやっとわかった。この人、いわゆる「リスト弾き」じゃないんですね。
 確かに「ラ・カンパネッラ」とかがプログラムに並ぶけれど、この人技巧を聞かせる人ではない。ノルマまで来てやっと分かるのだけれど、こっちは、「ノルマ」の回想だと、大体原曲が解る訳ですよ。どういう場面で、とかね。この人はそれをちゃんと解って弾いている。そういう旋律の歌わせ方をしている。いや、楽譜通りやりゃぁ、という説もあるでしょうが、それにしてもセンスが要る。それがある。技巧を駆使してバリバリ弾いてみせる、ではなくて、抒情的な音楽を紡ぎたい、ということなのではないだろうかと。
 で、アンコールですよ。オールリストとなると、「愛の夢」だのなんだの出しそうなもんじゃないですか。そこを敢えてのシューマンの「献呈」。このセンス。

 ピアニストとしてどうなの、というのは微妙ではありますが、このリストで賞を取ったのだとするなら、こういうアプローチにもなろうというものだし。





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最終更新日  2019年02月12日 01時07分13秒
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