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2021年02月22日
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カテゴリ:クラシック
オーチャードホール 15:00〜
 3階正面

 ラヴェル:「ダフニスとクロエ」第1組曲、第2組曲
 ストラヴィンスキー:バレエ組曲「火の鳥」(1919年版)

 東京フィルハーモニー交響楽団
 指揮:アンドレア・バッティストーニ


 アンディ、おかえり!

 東フィルは今は暦年でシーズンをカウントしています。つまり、1月公演は2021年シーズンの最初ということになります。
 確か前にも書きましたが、今年の東フィルは情勢的に考えると物凄く攻めに転じていて、なにしろ全8公演ある定期演奏会の内、日本人指揮者の回は尾高忠明の一回だけ。あとはバッティストーニとチョン・ミュンフンが各々3回、プレトニョフが1回という、いやそれほんとにこの状況下で来られるの?というラインナップ。だったのですが、再度の緊急事態宣言で1月上旬から原則海外からの訪問は閉鎖になっていて、結果、チョン・ミュンフンの2月定期とプレトニョフの3月定期は公演自体中止という事態に。だから言わんこっちゃない......攻めに行くのは嫌いじゃないですが、ねぇ..........6月以降くらいにしておけばよかったのに.....

 バッティストーニは、まだ14日自主隔離の縛りがあるからということで、早めに来ていたのでしょうね。こちらの公演は「やります!」と言っていたので、楽しみにしてました。
 私はバッティストーニ結構好きなのだけれど、結局去年は2月に聞いて以降はご存知のような状況でずっとキャンセルになっていたので、今回はほぼ1年振り。

 東フィルは今シーズンからは再配席をやめて、定期会員は自分の席に座れます、とのこと。勿論緊急事態宣言下ですが、観客は収容人員の50%以下、ということなので大丈夫、との触れ込みですが、3階席は結構埋まっています。まぁ、そうだよねぇ。定期会員、安い方は売り切れるものねぇ....1階は上から見る限りでは結構埋まってるようでしたが。
 プログラムは、とりわけ短め、という訳でもないとは思いますが、休憩無しほぼ1 時間の公演。

 バッティストーニの指揮は、いつもの元気よく大童、と言った感じですが、ちょっと大人しくなった?まぁ、見た目ほどに派手ではない曲もありますから、それもあったのかも。
 演奏自体は良かったと思います。特に、火の鳥。ラヴェルも悪くないけれど、どちらかというとストラヴィンスキーの方が得意なのかな、と。火の鳥、最終曲あたりは、バッティストーニ好きそうだなぁと思いますしね。
 でも、そういうことを抜きにしても、いい演奏だったと思います。かなりはっちゃけた曲の割にはまとまり良かったですし。これはあくまで素人考えなのだけれども、バッティストーニの指揮は、わかりやすいのかな、と思います。遠目に見ていても、指示がわかりやすいんじゃないかと思うのだけれども。どうなんだろう。
 そして、まぁ、指揮姿もそうだけれど、元気いいですよね。音楽も。元気いいというか、活力があるというか。選ぶ曲も概ねそういう感じではあるのだけれども、だからといって外連味はない演奏なので、好感が持てると思うのです。なんというか、派手な曲好きというのでは日本人で下野ってのがいて、私はこの人大嫌いなのだけれども、何が嫌いかというと外連味たっぷりなんですよね。選曲も、演奏も。近代の派手な曲が大好きで、それで古典から逃げる。好き嫌いとか得手不得手があって、その中で「都合の良い曲」を選んでる節があって、嫌いなんですよね。
 バッティストーニは、ああこの人これが好きなんだろうな、と思わされてしまうんですよね。選曲も、逃げてる感じがしない。好きだから選んでる感が強い。そして、外連味が無い。特に演奏に。いや、外連味を言えば、たとえば今シーズン終わりの方では、バッティストーニの自作もプログラムに入ってるらしいので、それはそれでどうなんだ、と思ってしまうのだけれども、「苦笑」って感じではあるんですよね。うん、まぁ、頑張れ、みたいな。

 このあと2、3月は定期演奏会中止と、まだまだ大変なことになりそうですが、次は5月に来演予定らしいので、その頃には、せめても隔離期間を経れば来られる状況になっていてくれれば、また来るんじゃないかなと期待しているのですが....





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最終更新日  2021年02月22日 01時11分04秒
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