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2009/04/12
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カテゴリ:仕事
今日は土曜日。Tax シーズン最後の週末とあって、朝からクライアントで一杯。

今までで一番資料の多かった(厚さが3センチを余裕で超えてたざんす)クライアントを2時間半かけてこなし、次の人生は複雑ぅ~ってクライアントも、2003年からずっとTax Returnをしていないシングルマザーも、そして一番シンプルでホッとできたクライアントもこなした。
その間、アポが入っていたクライアント達は他の手の空いた同僚達がとってくれた。

3時に終わる予定が、気がつきゃ5時過ぎ。またランチを逃す。あのぉ~スケジュールを組む時は、30分でいいから私のランチの時間も入れてくれよぉ!!! お腹が空きすぎて、食欲さえなくなっていた。ゴソゴソ帰り支度を始める。


5:20 じぃさんがやって来る。

じぃさんが話しかけてくる。
私「いやぁ、アンタの担当は私じゃないよ」
一体誰のクライアントだよ? スケジュールを見てみると、Homaの担当だった。じぃさん5時のアポに遅れてきやがった。

5:25 帰り支度を終えて、バイオレットに挨拶をするため振り向いた。と、さっきのじぃさんと目が合う。

なんかヘン。じぃさんは2つの椅子の上に崩れかかっていた。Homaは中腰で立ち上がろうとしている。じぃさん、何やってんだよ!? その時、口から垂れたよだれが目に入り、じぃさんがいびきをかき始めた。

これってもしかして脳溢血!?

徐々に椅子から崩れ落ちるじぃさん。Homaと二人でゆっくり床に寝かせる間もなく、崩れ落ちた。半開きの目でいびきは続く。

思わず大声で911と叫ぶ。叫びながらTELに向かって走る。911を押しているつもりでも、外線ボタンを押し忘れたり、間違えたりしてなかなかかからない。バイオレットの“911よっ”って言葉が後ろからやって来る。

と、クライアントの一人が911に繋がったようである。慌ててじぃさんのところに戻り、脈をとる。んが、すでに身体は冷たくなっていた。たった5分前に歩いていて、冗談も言っていたのにすでに冷たい。んで、脈はない。呼吸もしていない。この状況を911にかけているクライアントに説明する。

じぃさんの顔は、見る見るうちに紫色になっていく。大声でAEDと叫ぶが誰も返事がない。このオフィスにAEDはない。

うちのオフィスはモンゴメリーモールのシアーズの中にある。
オフィスを飛び出し、見つけたシアーズの店員にAEDがあるか聞く。どうやらないようである。ことの次第を説明する。すぐシアーズのマネジャーに連絡するとな。

もう一度じぃさんのもとに戻る。相変わらず、呼吸も脈もなかった。

またシアーズの店内に戻り、CPRができる人を探す。やっとメガネ屋で一人CPRができる人を見つけ連れて行く。彼が胸部圧迫始めた時、たまたまシアーズにいたメディカルスクールの学生がやって来る。

メガネ屋の彼の胸部圧迫は、押し方が浅すぎるしリズムが遅すぎると彼女が代わる。
胸がかなり凹むまで、速いリズムで15回押したら、人工呼吸。胸が押されるたびじぃさんの頭が浮き上がり、床に打ち付けられる。少しでもクッションになればと、Taxの本を頭の下に敷く。

時刻は5時35分。言葉には出さないが、この時点で時間が経ち過ぎてもうだめだろうと思う。

じぃさんの顔はすでに紫色ではなく、蒼白になっていた。
もうとっくに到着していいはずの救急車が到着しない。シアーズに戻ると、救急車が到着した時のために、各入り口にシアーズのマネジャー達が立っていた。店の中央にはバイオレットが救急隊員を誘導するために構えている。

再びじぃさんのもとに戻った時、やっと救急車到着。
救急隊員達が、じぃさんの口に空気を送り込み、AEDを開始する。洋服はハサミで切り、胸と脇にAEDのシートを貼り付ける。電気ショックを与える。一瞬じぃさんの身体は動くが、何の変化もない。

クライアント達の中にも協力してくれる人がいて、じぃさんの情報、倒れた状況、その後の対応等を書き写し、救急隊に渡す。


5:45 その場にいた人達も、恐らくじぃさんは助からないだろうと言う雰囲気に包まれていく。皆、少しずつじぃさんから離れ、遠巻きに見下ろす。

Homaがぼそりと言う
H「きっともう助からないわ」
私「Homa! そんなことを今口にするべきではない」
心ではHomaと同じことを思っているが、言葉にしてしまうと何だか取り返しのつかないことになりそうな気がしていた。


5:50 じぃさんの身体はストレッチャーに乗せられ、CPRを受けながら救急車へと運ばれていった。

オフィスには救急処置の残骸をキレイにする救急隊員と、私達が残った。


もう何もできることがないんで、オフィスを後にする。気分はすっかりどこまでも沈んでいた。何だかどこかに寝転がって、ユックリ休みたい気分になる。


家について夫に今日の出来事を話す。それからずっと二人とも沈黙が続く。
落ち込んだ私を見て、夫が私の好きなデリバリーをオーダーしてくれた。

でもさ、人間皆同じように最期を迎えるとしたら、脳溢血って痛みも恐怖も感じることなく、あっと言う間に逝けるんで、ある意味苦しまない分だけ楽な最期かもしれない。などと夫と話す。

そんなの本当は、例え短い時間でも痛みがあるのかもしれない、恐怖も感じるのかもしれない。んが、残った私達を自分自身で納得させるためには、こんなことでも話すしかないような気がするさ。

毎日のストレスと今日の出来事のダブルパンチで、夕食後もずっとぼぇ~っと過ごす。明日は思いっきり寝ようっと。





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Last updated  2009/04/12 02:48:12 PM
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