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2009/04/14
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カテゴリ:仕事
今日、オフィスに行くとマネジャーのジェリーから2枚の紙を渡された。
これは土曜日倒れたクライアントの報告書。報告書には、クライアントがやって来て最初に私とジョークを交わしたことまで書かれていた。

彼はサバーバン病院に運ばれたが、到着した時、死亡が確認されたそうな。
やっぱり助からなかったか... どうやら早い段階で、すでに亡くなっていたそうな。

遅れてマネジャーと受付のグラディスが病院に行き、ドクター達に状況を説明をした。

身元引受人となったクライアントの妹によると、彼は最近ケアホームに入っていた奥さんを亡くされたばかりだったそうな。良い方に考えれば、今頃は天国で奥さんに再会してるさ。
風貌は身長が2m近くあって、ディズニーのアニメ映画 Ratatouille に出てくる意地悪ではなくなった方のイーゴに似ていたさ。

告別式は、金曜か土曜日。その前の、日本で言うところのお通夜のようなお別れは木曜日と金曜日。気が向いた人はどうぞと招待されていた。


今日のオフィスは、2日前にそんなことがあったとは思えないほど通常の状態を取り戻していた。


相変わらず、ギリギリになって駆け込むクライアント達。
どこまでも図々しく、支払わなければならないお金を持ってきていない人達。
しつけのできていない子達を放し飼いにしている親。2日前に、クライアントが最期を迎えた椅子で飛び回る子供達。
事実は小説より奇なり を地で行っているクライアント。まるで人生はドラマ。

2日前に起こったことはすべて風化されてしまったかのようである。いつもと変わらない日常が戻っていた。

午後9時過ぎ、やっと最後のクライアントが帰り、ザキア、キンバリー、イリヤ、私の4人だけになる。やたらオフィスが広く感じられ、みんな静かになる。

今は何もない床に、あのイーゴが横たわった姿が頭から離れない。
あと2日でこのオフィスともさよなら。来年にはきっと忘れてるさ。


ところで、あのCPRができると言ったメガネ屋のぼっちんは、ドクターだってさ。そういや、診察室(?)から出てきてたな。それよりアンタ、ドクターがCPRができなくてどーするよ? オマケにメディカルスクールの女の子にダメ出しされたりなんかして。まぁ、眼科医なんでCPRをする機会がホントーにないのかもな。





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Last updated  2009/04/14 02:17:21 PM
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