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18~65歳の若年性痴呆症は、何と10万人いるそうです。
そして、若年性健忘症が増えているとの指摘です。 脳を活性化するための努力をし続けようと改めて思いました。 ◇用件はメールで、調べものはネットで、休みの日はテレビゲーム 大切な顧客や同僚の名前を思い出せない。予定を覚えられず、仕事や日常生活に支障が出る。ひどい時は手帳にメモしたことも忘れてしまう――。ぼける年齢でもないのに物忘れがひどい健忘症の若者が近年、増えているという。「若年性健忘症」と名づける専門家もいる。いくつかの原因が考えられているが、「頭を鍛えなくても生活できるIT(情報技術)社会」の到来が要因の一つになっているのは間違いなさそうだ。 ◇言われたことや予定を忘れる 「最初は信じられなかった」と第三北品川病院(東京都品川区)の築山節医師(脳神経外科)は話す。「物忘れのひどい若者」の増加に気づいたのは5、6年ほど前のことだった。パソコンが個人に普及し、インターネットが一般化した時期と一致する。 大手電子メーカーの男性(31)は5年前、「自分がばかになったのではないか」と思い、同病院で受診した。男性は「上司や同僚から言われたことを全く覚えられない」「スケジュールを覚えられず、大切な用件でもすぐに忘れてしまう」などと訴えていた。 男性はシステムエンジニア。会社ではパソコンに向かい、プログラミングに没頭していた。毎日同じ人と顔をあわせ、同じような会話をし、日常の買い物はコンビニエンスストアですませる。ある意味で「単調な繰り返しの日々」(築山さん)を過ごしていた。物忘れはひどかったが、検査では、脳が傷ついていたり、脳細胞が死んでいるなどの異常はなかった。 築山さんは男性に入院してもらい、治療として「新聞の1面のコラムを毎日、手書きで書き写す」「その内容について看護師と会話する」ことを課した。男性の物忘れは徐々に軽くなり、約2カ月後には回復したという。 こうした物忘れを築山さんは「若年性健忘症」と名づけ、次のように定義した。▽20~30代なのに社会生活に支障が出るほど、物忘れの程度がひどい▽ただし、外傷や痴呆のような「脳の変性」はなく、脳機能そのものは正常――。従って「病気」ではなく、努力すれば「正常」に戻る。 築山さんは1カ月で約500人の外来患者を診察するが、そのうち10人前後はこの定義に当てはまる。多くは、仕事上でも私生活でも他人との会話が少ない点が共通しているという。 「用件はメールで済ませ、知りたいことはインターネットで調べる。休日はテレビゲームをして過ごす。人と会わずに生活でき、思考が深まらない。この症状の増加は、そんな現代の若者の生活実態を反映しているのではないか」と築山さんは話す。 ◇「記憶する努力」放棄が一因 聖マリアンナ医科大の山口登・助教授(神経精神科学)も、物忘れのひどい若者を診察する機会が増えたという。「モノを記憶する努力をしなくてすむIT社会」が主な原因だと推測する。 記憶には(1)記銘(覚えこむ)(2)保持(覚えたことを保つ)(3)再生の3段階がある。とくに「記銘」では「繰り返し覚えようとする」ことが大切だが、現代社会は、その記銘が不十分ですむことが多いという。 キーボードをたたけば漢字が表示され、計算も電子機器が瞬時に答えを出す。電話番号は携帯電話に登録され、ワンタッチでかけられる――「若いうちからこうした生活に慣れ、覚える努力が不必要になると、よく忘れるようになるのは当たり前ではないか」と山口さんは語る。 一方、うつ病や強いストレスが健忘症の原因となることもある。東京都老人総合研究所言語・認知・脳機能研究グループリーダーの辰巳格さんによると、記憶するための記銘には「集中力」が必要だが、心理的な問題を抱えていると、どうしても記銘や保持の能力が落ち、結果的に「物覚えが悪くなる」という。 ◇読み、歩き、話して予防--脳を鍛えよう 健忘症の若者も「本人に物忘れがひどいという自覚があるなら、問題はほとんどない」(山口さん)。しかし、周囲からみて問題があるようなら、専門医で脳機能を検査した方がいいという。 脳機能に異常がないなら回復可能。その原因を探り、対処することが大切になる。うつ病が原因なら、そのための治療を受ける。ストレスなら、それを取り除く。予防のためには、適度な運動や十分な睡眠なども重要な要素だという。 そしてIT化の影響で「脳が苦労していない」ことが原因ならば、脳を鍛えないといけない。 築山さんによると、脳を鍛えるには「情報の入力と出力」の両方が必要だ。例えば手で文字を書くのは「入力」、考えていることを整理して人と話すのは「出力」にあたる。築山さんが治療した男性の入院患者は、まさに入力と出力で脳を鍛え直し、回復したケースだという。 面倒くさがらずに本を読み、街を歩き、人と会話する。必要なら、メモに残す。築山さんは「脳の本質はこうやって考え続けること。日々、脳に刺激を与え、働かせる必要がある」と指摘する。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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