少し前に学習した事実や出来事を思い出す「陳述記憶(言葉で表現できる記憶)」に睡眠が不可欠であることが、米ハーバード大学(マサチューセッツ州)医学部睡眠認知センターJeffrey M. Ellenbogen博士らの研究によって明らかにされた。「how to記憶」とも呼ばれる「非陳述記憶(言葉で表現できない記憶)」に睡眠が有効であることは過去に示されていたが、陳述記憶に睡眠が及ぼす影響についてはこれまでわかっていなかった。この報告は、生物学誌「CurrentBiology」7月11日号に掲載された。