NCIS~ネイビー犯罪捜査班 21 #467 Reef Madness
『沈みゆく船』もっとも短いシーズンのフィナーレ。事件はドタバタでしたが、結構納得の行くエピソードだったかな。本国は10月にも次シーズンが始まるので、色々気になることもわかるのでしょう。全国的に激しい雨が降っているので、無事録画できたことがありがたいです。退役した古いUSSグッデルを沖合に沈めて、人工漁礁にすることになり、事業者のマイケル・チャンがZNNのレポーターを連れて船内の生放送をしているとき、ビニールに包まれた3人の遺体を発見する。ナイトが断ったNCIS極東支局の主任の役職を、REACTの教官が引き受けることになり、ヴァンス局長はその後任として、ナイトに意向を聞く。ナイトはかつて、主任教官の職務を志望していたこともあり、ヴァンスは有力な候補者だというが、ナイトは同僚を亡くすなどの出来事などから、今はその気持を持っていない。パーカーはナイトの気持ちを優先するとして、ヴァンスは今日中に受けるかどうか返事がほしいという。ジミーは勤務地が西海岸だと聞いてショックを受ける。死んでいたのは男性2人、女性1人、それぞれ死因は別で、いつこの船に運び込まれたのか、港長のレイシーに聞く。ここではセキュリティカメラの設置はなく、夜だけの警備員と昼間はレイシーが監視しているという。夜間担当のエドガーを呼び出すと、血のついたつなぎを着ていたため、事情の説明を求める。昨夜は午前2時頃20分ほどトイレに行って、目を話したという。死亡していたのは、建設労働者のトーマス・マッキン、学校教員のスーザン・サイドル、そして身元不明のホームレスらしい男性とわかる。3人の関係については手がかりがない。マッキンの死因は鈍的外傷によるもの、スーザンは刺殺、ホームレスは車に轢かれたと見られる。ジミーはナイトの仕事のオファーについて、ナイトに捨てられる前に自分からナイトと別れるという。これまで、多くの身内や大切な人を失ってきたジミーは、ナイトに関しては自分で決めると声を荒げる。パーカーは恋愛関係の相談役としてふさわしくないと言いつつ、ナイトに先程のジミーの発言は溜まっていた感情の爆発のようだった、という。マッキンの妻モリーは、2日前に夫が帰り際に電話をしてきたのが最後で、失踪届を出したばかりだったという。他の2人については覚えがないというが、マッキンはサミーという胴元と金のことで揉めていたようだ。スーザンの家に向かう途中のパーカーとナイトは、現場で回収していない光るものがあったと気づき、船へと急行する。落ちていたのは腕時計で、2人が拾い上げたときに何者かが船内にいることに気づく。侵入者を追おうとするが、パーカーは倒れてきた配管の下敷きになってしまい、2人は機関室に閉じ込められる。重い配管を簡単には動かすことができず、電話も圏外となっている。「スロッピー・ジョー」ことサミーは、フードトラックを隠れ蓑に胴元をしており、トーレスが覚えていた。サミーはマッキンに借金があり、そのためにフードトラックを売るつもりだという。マッキンは妻にも内緒で金を稼いでいたのだった。しかしサミーにはアリバイが成立した。身元不明だった男性はシェルターに住むホームレスと判明する。ジミーはケイシーにナイトとのいざこざを話し、ケイシーはナイトの仕事の話を自分ごとにしてしまっていると指摘する。やはり謝罪するべきと、ジミーがナイトに電話をするが通じない。パーカーも電話に答えない。不審に思ったケイシーらがパーカーとナイトの車の行方を追う。ナイトは下敷きになったパーカーを何とか救い出すが、パーカーは足に怪我を負っており出血も多かった。出口を探すナイトは床のハッチのドアを見つけ、開けてみるが下は水のタンクのようになっており、脱出には覚悟が必要となる。パーカーとナイトの身になにか起こったと判断したチームにジミーも加わり、まだ2人が訪ねていなかったスーザンの家に向かう。現場は殺害現場の証拠を消そうとした痕跡があった。マッキンとスーザン殺害の凶器と見られる包丁やハンマーも見つかり、マッキンとスーザンは不倫関係だった事が伺い知れた。怪我をしたパーカーの状態が悪化し、パーカーがリリーという少女の幻覚を見始めた。ナイトはハッチから泳いで外に出る方法を探ることにする。パーカーらの車はサミーの家の前で発見された。サミーは捜査官を殺してその車を家の前においておくはずがないという。何者かがサミーに罪を着せようとしているのか。マッキンの妻モリーに会いに行くと、家の中からレイシーが出てきて、2人は伯父、姪の関係だとわかる。レイシーは夫の浮気相手をモリーが殺したのを助けたが、ホームレスを轢いたのはモリーだと告白する。モリーは現場に腕時計を落としたことに気づき、船に戻ったが、捜査官を見つけて閉じ込めた。チームはパーカーとナイトが船に閉じ込められていると知り、現場に急ぐ。その頃、パーカーは意識を失い、ナイトもタンクの出口のハッチを開けることができずにいた。ナイトの立てた音を頼りにチームはナイトとパーカーを救い出すが、パーカーの状態が危険だ。取り調べで、モリーは夫の不倫相手の家に乗り込み、包丁を手にしたらスーザンが体当たりしてきて刺してしまったという。それでレイシーを呼んだが、そこにマッキンが現れもみ合いとなり、レイシーはハンマーで殴ったと認める。死体を処理して船に向かう途中、モリーはホームレスの男性を轢いた。その後、テレビ取材で死体が生放送で映ってしまい、モリーとレイシーはサミーに罪を着せようと企てたのだった。パーカーは意識を取り戻し、ナイトはあのリリーという少女は誰なのかと問うが、パーカーはあいまいな返事をする。ジミーはナイトに感情をぶつけた事を謝罪する。ヴァンスは1日遅れで、REACTの主任教官の返事を求める。ナイトは引き受けると答える。私もポセイドン・アドベンチャーを思い出しました。今シーズン、ナイトの父親まで出てきて、彼女の人生設計「プラン」が語られたのですから、最後に大活躍するという事は結果はわかっていたかなと思います。私もこの活躍を見れば、新しい仕事はまさにナイトにぴったりだと思いました。彼女がためらっていたのはジミーとの交際で、極東支局への転勤を断ったのもそれが理由だった。でも、さすがに今回は決断するでしょう。日本に行くのに比べれば、同じ国内ですしね。確かに遠距離恋愛になるかも知れませんが、そこは何とか乗り切ってほしい。愛する人を次々亡くしてきたジミーにとっては辛いでしょうが、仮にジミーの方がペンドルトンへ行くというチョイスもあるかもしれない。となると、このシリーズもなおさら寂しいことになりますが、とりあえずジェシカ・ナイトのキャラクターとしては、これでやりきったなと私は思いました。今のところ、降板という話は聞いていませんけど。一方、パーカーの「船は嫌いだ」というストーリー、ナイトが食いついて、お母さんの話はでないわね、というところが次に繋がりそうですね。リリーという少女はどうやら、パーカーが子供の頃の友達か姉妹?の雰囲気ですね。船は父親の勤務していた船か?きっとこの後に悲しい出来事があるような気がして、うーん。(というのは、ギャラクティカを見ているから…)しかし、パーカーの年齢であのような大怪我をしたら、復帰はかなり難しいのではなかろうか。骨折していたらなおさらだし、そうでなくても重いものの下敷きになれば、最悪のケースもあるだろう。とはいえ、リリーの謎を解かずにパーカーが引退するというのもないだろうから、次シーズンは語られるのでしょう。そして「NICS:Origines」も始まるし、「Tony&Ziva」もあるので、本家は肩の荷が少し軽くなるかも知れません。ところで、来週からこの枠は「Law&Order:SVU」となりますが、これも途中でお休みすることになりそう。こちらも話数が少ないので、気が楽ですけど。