CSIマイアミ 8-14 "In the Wind"
『風の証言』ゲストに「デッドゾーン」のAnthony Michael Hallを迎えて熱の入った特別なエピソードとなりました。もう一人、CSIシリーズではおなじみのNicholas Leaと、サプライズゲストでお楽しみてんこ盛り。それだけでなく、最後は泣かされました。もう本当に本当に良かったです。長く見続けているファンにはおわかりだと思います。今シーズンは最高だな~15年前妻と娘を殺した罪で死刑囚となった元医師James Bradstoneの刑が今にも執行されようというとき、弁護側が目撃証言の不備を突いたため、知事は24時間の執行延期を申し渡した。当時の担当検事は、現在Ericの上司であるTalbot地方検事で、唯一の目撃者である隣人の証言を変えさせた疑いがある。HoratioはTalbotの依頼を受け、Ericの協力を得て事件を調べ直す事になった。またまた義兄弟がタッグを組みます。一旦レギュラーを降りたARをこういう形で呼び戻してくれるのは嬉しいです。Bradstone本人は妻を殺した侵入者を見ていて、バスルームの窓から侵入したと無実を主張しているが、内側から窓ガラスが割られていることなど事実と合わず、HoratioもBradstoneが病院の薬を盗んで闇で売っていたという供述などから信用していないような表情。「君は明らかにドラッグ・ディーラーだね」自分に都合の良い弁明を繰り返す相手にはつれないです。(爆)ドラッグを買っていたDonald NewhouseはERの同僚で薬物依存症だったが、アリバイはあるという。一方、隣のRusso夫人は窓越しにBradstoneが妻を刺すところを見たというが、現場からは間に竹が生えていて見えるはずがない。実は、当時駆け出しの制服警官だったJesseが事情聴取の場にいたのですね。始めキッチンにいたという証言を、そこからじゃ見えないからとリビングにいたことにTalbotが書き換えさせた。新米のJesseとしてはどうしようもないことだったのかも知れません。しかし、彼としては取り消したい汚点とも言える。自分から告白したJesseをEricは責めているような雰囲気ですが、そこにHが助け船を出す。"Gentlemen, need I remind you there IS another witness."そう、その時に7才の息子Toddは殺されずに助かったのですね。あれからBradstoneは息子に自分が無実であるとずっと手紙を送り続けてきた。彼としては苦しい15年間だったでしょう。でも、彼は当時顔は見えなかったが、犯行を目撃していた。ただ子供の証言だという事で採用されなかった。「他に犯人が?」とすがるようなToddに"We need find out, don't we ?"と、Horatioは君と一緒だよというサインを送る。本当にHoratioでなければ言えない事ですね。実は殺された妻とNewhouseは浮気をしていた。証拠を調べ直して判ったことですが、Jesseは「15年前にはCSIはなかったから、証拠を全て集めていたわけではなかった。やはりBradstneが犯人だ。」とやや言い訳がましい。そこは「後輩」のEricが「そうかも、そうでないかも」と中立の立場を取ります。Newhouseは殺害のあった夜にその場にいて、夫が帰ってきたためにバスルームに隠れていた。犯行後の妻を見たが殺してはいないという。目撃者のMrs.Russoも見たのはNewhouseではないとはっきりと否定。そのMrs.Russoがひき逃げで殺されてしまう。明らかに何者かが口封じを狙ったらしい。Walterが実行犯の持っていた金のインゴットからBradstoneとの繋がりを見いだす。「だけど、証明できないでしょ」証人も失って妙に自信のある態度のBradstoneに対して、Horatioの捨て台詞ですね。(爆)"James, I'm not finished yet."「お前を死刑台に送ってやる」というような空威張りは全くなし、実際追い込まれて背中が悲しい。行き詰まりに見えたが、Horatioは7才の少年が証言したあり得ない話「列車の音がした」に注目。これはHoratioだからこそ、信じるわけですね。答えは風の中に。みんなの力が集まって、不可能が可能になる。Mrs.Russoは本当のことを言っていた。JesseはTalbotに証言を返させた怒りをぶつけるが、Ericは彼の怒りを理解してやる。入れ替わりのマイアミキャストがっちり握手!ここもある意味、良い場面でしたね。Horatioは自分の息子くらいのToddと話をする。(しかし、Kyleは18才?くらいですよね、Toddの方が年上のはず)君はやり直す事ができるとToddを励ます。Toddはこれまで自分を欺き続けてきた父親に「死んで当然」と言う。犯罪者だとしても、息子から聞く最期の言葉がこれなのか。(泣けますね)HoratioはKyleのことを思い出したのか、今は陸軍に入りアフガニスタンにいるにスカイプで話をする。そう!なぜ、冒頭にHoratioがアフガニスタンのニュースに見入っていたのか理由がわかりました。今シーズン、検死医見習いのKyleがどこへ行ったのかと思っていましたが、入隊していたのですね。現地では衛生兵ではなさそうでしたが、何かやりがいを求めて日々任務をこなしているらしい。実際銃撃戦があり危険だが、佳い日もあり悪い日もある。随分、Kyleはたくましくなりましたね。Horatioは「父さんどうかしたの?何だか悲しそうだね」と声をかけられていました。もう、Kyleを見守るHoratioの表情が優しくて切なくて。(大泣)この世で一番愛しい存在が戦地でがんばっている。彼のことだから守ってやりたいでしょう。でも、何もしてやることができない。まさか、今シーズンKyleが戦死するなんてことはないですよね?そんなこと、考えただけでもHoratioがどれだけ悲しむか、今から恐いです。さて、このエピソードで一番びっくりして、盛り上がったのはE/CのHotなベッドシーン!CSIの中で、捜査官がこれほどSEXYに大人っぽく演じたのは初めてでは?いったんは別れたEricとCalleighでしたが、やはりお互いの気持ちに素直になったのか、EricがCSIを辞めたのがカップルとしては良かったと思います。「昨夜のような事、もう、お互いあんなことはしないと言っていたけど…」「そうなっちゃうね。だけど、ダメなことかな。」「ここで話す事じゃないわ」「じゃ、ボクの所に来る?それとも君んち?」あ~もう、何てLOVE×2な2人なのでしょう。Ericが時々登場するからこそできる会話でしょうね。前回、聴力の問題を抱えて気になったNataliaは、補聴器を付けて問題解決。なんだ、それでOKなら良かった。WalterとRyanがひそひそ話をして「彼女はバイオニックウーマンだから」と笑わせる。Jesseは相変わらず妻殺しの犯人を追っているようですが、ストーカー視されているらしい。これはまた、次のエピソードに繋がるのでしょう。全員の出番がほどよくあって、ゲストも熱演で大満足でした。