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2009.12.15
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カテゴリ:夜の夜
 きょう読んだ本のことを取り急ぎ。

 平山壽三郎『東京城残映』(講談社)がよかった。
 ことに、エンディングに感動。
 映画化したくなった。

 札幌の畏友、灰谷睦郎さんに電話。
 本人はいなかったが道子夫人への用事だからかまわない。
 いただいた鯖の、あまりのうまさを伝えたかったのだ。
 札幌ではどうしてあんなにうまい鯖が手にはいるのか、北海道産の鯖なんてものがあるのだろうか(?)。
 道子さんは「ノルウェイ産でしょう」という。
 「流通の恐ろしさねぇ」とも。

 しかしまぁ、いままで食べてきた鯖は何だったのだろう。

 ……こうした感想は、近江で民親がさばいてごちそうになった鰤を食べたときの思いと同じだ。
 あぶらが乗っているといってしまえばそれまでだが、その乗りかたがちがう。あぶらに鮮度がある。身をかじるとしゃきっとした締まりを感じ、口中に甘みさえただようのである。
 東京では食べられない鯖であり鰤であったとつくづく思うよ。

 






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最終更新日  2010.01.02 11:43:32
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