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![]() ギックリ腰に五十肩(?)。マッサージを受ければ、「ドカンと山に行けば良いというものではなく、日常的に体を動かさないと」と、説教の的となり、一念発起してスポーツジムTに入会した。スキーシーズンの前でもあるし、しばらく日程的に山に行けないということにも後押しされた。 よくて週に2日通えるかと思っていたが、意外と体を動かすことが好きなアスリートだったらしい。気がつけば、あっというまに関東一円の店舗を利用できる会員に鞍替えし、入会後、32日間で4店舗を利用して16日も通っていたし、このほかにも出張で宿泊したホテルのフィットネスを利用するほどになっていた。 "あんなハツカネズミみたいに駆けっこなどできるか"と、ほざいていたのは、わずか数カ月前のこと。今や、クラブママに入れあげる旦那のごとく、ホステスクラブに通い詰める有閑マダムのごとく、2日と空けずのジム通い。折からの忘年会シーズンもなんのその、不義理の限りを尽くして、雨の日も風の日も足しげく通ったのだった。 好きなのはマシーンを使った筋トレとランニング、ヨガ教室。極め付きはやっぱりランニング。走るたびにスピードを早くして行き、5kmのランニング時間が短縮していくのが嬉しい。マラソン少女の魂が蘇り、72km山岳耐久レース参加なども、夢見てしまう。こうなるとランニングハイの中毒状態。ジムに行くのは仕事後で、滞在時間は入浴時間も含めてせいぜい、1時間半から3時間、平均2時間程度。チェックアウトを促すアナウンスに送られて店を後にするのが日課になっていた。 体を点検してみれば、ふくらはぎは次第に張りを増していくようで、いとおしげになでさすってしまう。心なしか上腕もつやつやと盛り上がってきた感じがする。逆三角形の筋骨隆々ウーマンに変身する途上のようにも見える。ただ、気がかりは、男子高校生のように1日中、お腹がすいている気がして食べる量が増えたことで、心なしか下腹も盛り上がってきたような気がしたことだった。 さて、楽しみにしいた1カ月のチェックでは、前回失敗した閉眼片脚立ちが11秒から64秒になった。しかし、これは知恵がついて、靴をぬいでやったせいかもしれない。その他、"さぞやアップ"と思っていた握力は変わっていなかった。20秒腹筋は9回が10回になっただけだ。体力テストの結果は、"64秒"の25歳の若返りが効いて、5歳、若返った。しかし、なんと、驚くことに、筋肉量は左右の腕も足も、コンマ一桁の位まで、1カ月前とまったくの不変だったことだ???・・・。体のホメオスターシス(恒常性の維持)の力には平伏感服してしまう。そして、さらに驚くことに、変わっていたのは脂肪量で、これが800gも増えていたのだった!1カ月のトレーニングの成果がこれきゃあ?! トレーナーの研修生の名札をつけたおねえさんは、「筋肉量とか、効果は急には出ませんから。1週間に2回は来ないと」という。"1週間に3回も4回も来ているわい"と、ふてくされてしまう。「体力年齢に効果があらわれています。ヨガもされているので、続けると良いでしょう」と、ほめて、なだめすかそうとする。"ふん、そりゃ、何も効果がなけりゃあ、客は減るでしょうなあ"。あれこれと、説明していたけれど、閉店時間まで1時間を切りそうになって、時間が気にかかってしまい上の空。早くランニングをしたいのよーん・・・。 “まったく、この、ホメオスターシスの支配力は一体、なんだ。うっかりすりゃあ脂肪獲得コースではないか。うーむ、ランニングをすると、"無駄"な(と、勝手に判断したホメオスターシスの神様が)筋肉をつけさせないように働くのではなかろうか。マラソン選手はマラソン以外のスポーツが出来る体ではないと聞いたことがある・・・。いやいや、あの器械の精度が狂っているのかもしれないし、前回のデータが残っていたのかもしれない・・・。明日の忘年会では食いまくってやる・・・”などと、あれこれ、雑念の亡者となって、ヤケのようにスピードをアップさせてランニングしたのだった。
![]() (上イラストは体重がホメオスターシスによって左右される様を示します。下イラストは運動が高齢者のボケ防止になることを示します。念のために申し添えますと、図中のモデルは山ボケ猫ではありません。) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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