少林拳と太極拳
2年ほど前インフルエンザに罹ったとき家庭内隔離され、やることもないのでDVDで少林小洪拳をマスターした。1週間ぐらいだった。なんか禅の総本山の少林寺というのもなんか御縁を感じてしまう。DVDなんか、と思われるかもしれないがまだ実際使っていないけどこういった覚えたことは財産になるし護身術ぐらいにはなる。というのも30年ほど前、太極拳をならったが24式だが結局ぜんぶは覚えられなかった。今もう一度教室に通っても覚えられない自信は満々にある。そりゃあ先生がマンツーマン指導してくれるわけもなく、週一回だし、ろくなビデオもなく(後述します)本を見て覚えようとしたが覚えるなど不可能と今では思う。教室の高い授業料を抜きにしてもdvdなら巻き戻し、スロー再生ができるので絶対DVDの方がいいに決まっている。少林寺では少林拳は永らく門外不出で秘匿されていた。カンフー映画でも本当の少林拳はまずないそうである。あの少林寺(ジェットリーの)も太極拳だそうだ。なぜ今少林拳のDVDが簡単に手にはいるかというと、思うにやはり権力の弾圧により滅ぼされるのを恐れたのだと思う。近くは文化大革命で少林寺は瀕死の状態になった。ざっくりいうと中国王朝は仏教と道教政権がほぼ交互に成立するので反対の宗教を徹底的に弾圧する。中国共産党は道教なので(マルクスレーニン主義は仮面、老荘思想研究家などのあいだでは毛沢東が強力な道士だったというのは一般的)たとえば法輪功などを弾圧した。歴史的にも少林拳は何度か失われかけたようだ。対して太極拳だがこちらには根底に中華思想がある。日本で出回っているDVDなどは意図的にわかりにくく作られているとしか思えない。実戦にも使えない。日本人には踊りでも教えておけということかもしれない。NHK出版のビデオには終始足の写ってないものもあった。一部を除いてほとんどの太極拳の先生も喧嘩には弱そうだし。踊りじゃない武術だといってもどう見ても踊りだし。道教は民族宗教だが仏教は世界宗教ということでいいですか?