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最近、あちこちのブログなどでバリュー投資について「もう通用しない」とか、「日本株の投資家の質が悪い」とか「いや、これからが仕込み時」等と書かれているのを見ます。
これについて今の私なりの考えを書こうと思います。 まず、バリュー投資が通用するか否かについてですが、日本株については正直ちょっと厳しいと思います。 というのも「日経平均の底値予想」で冗談半分に書いたのですが、今の日本企業は買収(特に敵対的買収)しようにも実質法的に不可能ですからです。(ブルドックソース事件参照) この前例を覆さない限り、日本市場においては理論上幾ら株券を買い占めようとも無限に希釈化が可能であり、言い換えると空売りの青天井が存在することになります。 その状況下においてはバリュー指標上割安だからといって買占めに走りにくいのは当然なので先の判例が覆されない限り割安株がいつまでも割安状態になり続ける傾向は今後も続くと思います。 ただし、友好的買収での株価高騰を狙うバリュー投資は有効性が高いと思います。 次に「日本株の投資家の質が悪い」についてですが、上記のことからそれはありえないと考えます。日本株の置かれている状況から考えると企業価値に対して株価が割安な状況が続くのは至極当然ですし、ましてや日本市場の売買代金の過半数を外国人が占めていることから考えても、全体的には世界的にも適正な株価水準で売買されていると判断することができそうだと思います。 最後に「いや、これからが仕込み時」という意見についてですが、条件付でYesと考えます。 一つは友好的買収による株価高騰を狙う場合、次はブルドックソース事件の判例が覆られる場合です。ちょっと長いスパンで見ると、いつ起こるかわからない後者の状況変化を狙っての仕込みはかなり有効性が高いと思います。 あと、最後にバリュー投資の原点ともなりうる企業決算の信頼性についてですが、読む側の工夫である程度粉飾決算リスクは回避できそうですが、大元の発表資料の信頼性をあげる工夫をしてほしいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.11.09 19:48:17
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