テーマ:作家について(8)
カテゴリ:演劇
先日「頭痛、肩凝り、樋口一葉」のタイトルでブログを書きましたが、なんで樋口一葉?と思われた方も多かったのではないか(わかってますとも、という方も多いと思いますが)と、今日はちょっとその説明…。
「頭痛肩凝り樋口一葉」は井上ひさしさんの戯曲の代表作です。樋口一葉の頭痛、肩凝りはとてもひどかったらしく膏薬を貼っても、灸をしても、痛み止めを飲んでも効かなかったらしいのです。 それで井上ひさしさんは樋口一葉をテーマにした戯曲にこんな変わった題をつけました。 井上さんらしい笑いあり涙ありのとても気の効いたドラマで好評だったのですが、実際私は観ていないので、webからお借りします。 ************************************** 井上ひさしの伝記戯曲「頭痛肩こり樋口一葉」は、毎年のお盆の出来事で話が進む構成になっていて,その繰り返しがとても面白い。「ぼんぼんぼんの・・・」の盆歌が歌われ、毎年同じ来客があり,毎年同じように借金を頼み,毎年同じようにそうめんを食べ,毎年同じ幽霊が出て・・・と、毎年同じことが繰り返され、それでいて登場人物はそれぞれ毎年変化を遂げている。井上喜劇の面白さ、明るさに、お盆という仏教的で暗い言葉が重なって古い下町のしっとりとした情緒が、上質の和菓子のような味を醸し出す。 旗揚げ公演 『頭痛肩こり樋口一葉』 1984年4月5日~19日・紀伊國屋ホール、21、22日・市川市市民会館、23~25日・群馬音楽センター、26、27日・砂防会館ホール、5月1、2日・大阪サンケイホール、8~19日・三越ロイヤルシアター、24、25日・浅草公会堂。 井上ひさし作・木村光一演出 出演 風間舞子 香野百合子 新橋耐子 上月 晃 白都真理 渡辺美佐子 ************************************** 好評につき、その後何回も上演され今日に至っています。 有名な脚本では「ひょっこりひょうたん島」「父と暮らせば」など・・・。 数々の文学賞を受賞、今年4月9日に亡くなるまで日本ペンクラブ協会会長を務められて いました。 井上ひさしさんと親しく私がお呼びするのは、私の住んでいる市川市に長く住んでいらし たことと、私の叔父とひさしさんのお父様が山形県東置賜郡小松町の中学(今でいう高校) の同級生であったため叔父がいつも「あいつは(ひさしさんのお父様)は金の卵を産んだ」 と話していたので、つい親しみを持っていました。 もっと井上ひさしさんについて書きたいことがありますが、それは次回にまわします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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