テーマ:歌の楽しみ(251)
カテゴリ:音楽
先週木曜は、前にブログに書いたとおり、混声合唱の練習、次の金曜は教会で個人レッスン。そして昨日はもう一つの個人レッスンでした。3日連続歌、歌、歌、です。もう恋は卒業ですから、「歌に生き、恋に生き」ではなく「歌に生き、歌に生き」です。 でも今日の主役は私ではなく、もう一つの個人レッスンの先生です。 先生は50年もの長い間、多くのコーラスの指導に当たっていらっしゃいました。 私の元女声コーラスでも、30年もの間ご指導いただいて、都大会(東京のうたごえ協議会)では入賞の常連に名を連ねさせていただきました。そして全国大会(日本のうたごえ協議会)でも入賞の機会も多く、ああ、あのコーラスね、とその名を知られるまで導いていただきました。 そのように恩恵を受けたその先生ですが、だんだん新しい人も増えてきて、お年を召されたというそのことだけで、先生を評価する人が多くなり、昨年11月お辞めにならざるを得なくなりました。 先生の合唱を組み立てる力、言葉や感情を表現する方法、歌の解釈など、他のどの先生にも負けない力をまだまだお持ちだと思うのですが・・・。 お年を召された先生を支えていくことが、私たち教え子の役割だと思うのですが・・・。 先生の指導力に目を塞いで、老いにばかり目が行き、先生がお辞めになる所まで追い込んでしまった女声コーラスと、私は一緒に歌うことがとても出来ず、先生と一緒に辞めたのです。 そういう方が他に何人もいて、個人レッスンを先生にお願いしようと言う話が持ち上がりました。そして4月から始まりました。 5,6年まえから合唱の推準を高めるには、個人のヴォイストレーニングが必要と先生にお願いしてヴォイトレとイタリア歌曲の手ほどきをしていただいていました。私がイタリア古典歌曲の素晴らしさを知ったのも、先生のご指導の賜です。 1時期、コンサートの指導などで中断していましたが、それをまた始めることになったのです。 発声の基本はもう一人の先生と異なる所なく、混乱することはありません。こちらの先生は易しい曲を1音1音厳しく指導して下さるので、苦手な音階を何度もやらされ、矯正していただけます。もう一方の先生は発声はやはり厳しいですが、バッハからコンテンポラリーまで楽しくいろいろな曲を教えていただけます。 と、こんな訳で、現在6名、3人ずつ土曜日に月1回の指導を受けています。 それが昨日でした。場所は分倍河原の友人のお姉さんの地下音楽室。先生の家の近くということでその場所になりました。私たち、特に私は遠いのですが・・・。 駅から歩いて10分足らずのところですが、足がお悪く、杖をついていらっしゃる先生は30分近くかかりました。駅で待ち合わせ、一緒に歩いて行きました。 それぞれ日本歌曲、イタリア歌曲を練習。私は発声練習の後、スカルラッティの「すみれ」とカッチーニ「愛の神よ、何を待っているのですか」の2曲。今度はもっと難しい曲「私が口説かれて」をやりましょう。ということに・・・。 少しおみ足が不自由になられましたが、頭脳は明晰、意欲満々、いつも先のことを見据えていらっしゃる先生に、心からの敬意を!78歳まだまだこれからです。先生にとって歌は生き甲斐。お身体の続く限り教えを受けたいと思います。
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