テーマ:音楽会を聴いて(13)
カテゴリ:音楽
声楽レッスンのお友達が、音大の先輩から手に入れたチケットを分けていただきました。 円熟のガラコンサート グレートマスター4。 第1部は栗本尊子、松本美和子、田口興輔、林誠各氏による独唱。お目当ては、栗本尊子さんでしたが、90歳になられたのですが、全くお年を感じさせない美しい声をご披露くださいました。日本歌曲ばかり3曲でしたが、味のある歌い方で、心を引き付けられました。 他のお3方も、日本の音楽界を牽引なさる方たちばかりで、60代の後半。やはりお年を感じさせない立派な声にびっくりするばかり。松本美和子さんがそんなお年であることを初めて知って驚きました。松本美和子さんと、田口興輔さんは外国の古典ものでしたが、林誠さんは、日本歌曲で大変ユニークな曲を歌われました。 第2部は昭和初期に世界的プリマとして活躍した関谷敏子の生涯を歌と映像で綴りました。関谷敏子さんて、初めて聞いたのですが、三浦環さんと並んで活躍なさった世界的コロラトゥーラ・ソプラノ歌手で(1904-1941)37歳で、太平洋戦争が始まった翌年、自死されました。 天性の美声の持ち主で、昭和初期にイタリア、ドイツ、アメリカでプリマドンナとして活躍されたそうで、レコードが残っています。 古い録音なので、生の声とは隔たりがあるでしょうけれど、想像することは出来ますね。美声に違いありません。 関谷敏子の歌に因んで、佐橋美起さんと、佐藤美枝子さんが最後に歌いました。佐藤美枝子さん、チャイコフスキーコンクールで優勝しただけあって、素晴らしい歌声でした。訓練を積んだ、技術に支えられた、美しい声でした。
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