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テーマ:戦争反対(1190)
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ハーバード経済日誌(番外)
米大統領選 誰が見ても「邪悪」なはずのブッシュ・チェイニー一味が再び選挙に勝った。今回はどのような汚い手を使ったのかは知らない。「頭蓋骨と骨」という同じ秘密結社の出身であるケリーが大統領になったとしても、たいした違いはなかったのかもしれない。ただ、ブッシュよりははるかにましなようにみえた。 アメリカの国民がブッシュを選んだということは、アメリカがあらためて地球を破壊する方向に突き進むということである。環境にせよ、貧しい人々にせよ、中東の人々の命にせよ、アジアの人々の命にせよ、アメリカという帝国を潤すために、地球の貴重な資源は次々と破壊、搾取されていくだろう。これに加担した日本の小泉一味も同じ穴の狢である。 ハーバード大学ケネディ行政大学院に在籍しハーバード経済日誌を書いていた1996~97年の間、私は親米派であった。ハーバード大学はリベラルな雰囲気に満ちていたし、私もアメリカの可能性を信じていた。自由で平等の民主的な国家であると信じていた。しかし、911テロ後のアメリカ国民の言動やメディアの報道をつぶさに見て私はあきれはて、嫌米・反米派へと転じた。アメリカ人の戦争を支持するあの熱狂は、オウムよりひどい狂信的なカルトにほかならなかった。実際、ブッシュの支持母体ともいえるキリスト教原理主義の実態を見ると、オウムよりも偏狭で、その洗脳の仕方は巧妙で規模が大きく、しかも極めて地球にとって危険・有害であることがよくわかった。ワシントンポスト、ニューズウィークはもとよりニューヨークタイムズといったメディアまでも戦争宣伝機関と化し、恐怖をあおり、戦争への道を突っ走った。かつてリンドン・ジョンソンの嘘を暴き、リチャード・ニクソンをウォーターゲート事件で失脚させ、ペンタゴンペーパーをすっぱ抜いたあのメディアは幻にすぎなかった。 その予兆はケネディ行政大学院時代にもあった。大学院にも下劣な学生はいた。黒人や中南米系、アジア系学生、同性愛者を排除しようとする誰かが「ザ・シチズン(市民)」という構内新聞に「ヘイトメール(嫌がらせの手紙)」を出したため、授業を一週間近くつぶしてクラスや全校集会で議論するという大問題が起きた。同級生には当時フロリダ州の下院議員であったキャサリン・ハリスがいた。2000年の大統領選でフロリダ州務長官として、可能な限りの不正を働き、民主党支持が多い黒人票を大量に葬り去った張本人である。ハーバードビジネススクールはブッシュがいたところでもある。私の寮はそのビジネススクールに隣接していたが、ビジネススクールの若い学生が羽目をはずして騒ぐ騒音にはずいぶん悩まされた。傍若無人のこうした若者が、アメリカビジネス界を担うリーダーとなっていくのだ。私はその後、ワシントンDCの保守的な大学院である高等国際問題研究大学院にも在籍したが、そこにはキリスト教原理主義に通じるような危険な思想の教授がいた。当時の学長は、今ではネオコンとして悪名高いあのポール・ウォルフォウィッツ(現国防副長官)だった。 アメリカの狂信カルトの連中は、これからも彼らが言う「善意の戦争」や「正義の戦争」を世界中に撒き散らしていくのだろう。さすが、正統な居住者であるインディアンを虐殺し、バッファローを絶滅寸前までただ殺しまくり、働きたくないという理由でアフリカ大陸から黒人を奴隷として連れてきた連中の子孫なだけはある。アメリカは最初から呪われていたのだ。これからは宇宙に進出して、同じ事を永遠に繰り返すつもりでいるのだろう。そのようなことはなんとしても阻止しなくてはならない。そのようなアメリカは消滅させるしかない。しかしその前に、邪悪な帝国に住む頭の悪い国民が一日も早く、狂信カルトの洗脳に気づくことを祈るばかりだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004.11.20 11:55:16
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