3777223 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

よろず屋の猫

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

日記/記事の投稿

カテゴリ

バックナンバー

2024年11月
2024年10月
2024年09月
2024年08月
2024年07月

カレンダー

お気に入りブログ

おぼろ二次元日記 おぼろ.さん
non*non's diary _non*non_さん
旧:無菌室育ち 入り江わにさん
生きてるだけでマル… るぱん0786さん
からまつそう yamahusaさん
◆◇黒衣の貴婦人の徒… なぎさ美緒さん
読書とジャンプ むらきかずはさん
ことば日和 magrimagさん
まったり感想日記 せりざわはなさん
MAGI☆の日記 MAGI☆さん

コメント新着

こんにちは@ Re:『特捜部Q キジ殺し』 ユッシ・エーズラ・オールスン著 感想(02/29) 私も特捜部Qを読みました 現在8巻まで 出…
http://viagraky.com/@ Re:『BLEACH』 116話 (2/21) 感想(02/21) viagra 150 mg pills <a href="h…
http://buycialisonla.com/@ Re:『怪談レストラン』のグッズ(03/03) using viagra and cialis togethercialis …
310@ Re:『DOGS / BULLETS & CARNAGE』 6巻 三輪士郎 作 感想(02/20) わぁこんなに楽しく感想コメントしてるな…
alateentulk@ ,coach オンライン アウトレット,アディゼロ ツア   右の感触は:ほとんどのゴルファーは…
usaggidge@ ,レディス スニカ 人,モンクレル maya メンバーはナイキのバスケットボールシ…
usaggidge@ ,モンクレル ダウンコト, メンズ 人 彼らはそれを身に着けるために快適である…
MageMoons@ Re:ドラマ 『ガリレオ』が楽しみ!!(09/17) 流行 水着swiss 腕時計レディース 靴 通販…

フリーページ

頂き物・お話



エンヴィーという名の刃


Blue


扉は冒険の入り口


大すきな赤い風船


春を待ちながら


頂き物で遊ぶ


夢の懸け橋...to おぼろさん


春の予感


十年早いぜ


分ってないな


ずっと手をつないで


金曜日のラララ (1)


金曜日のラララ (2)


砂神の玉座


設定 その1


設定 その2


序章 その1


序章 その2


序章 その3


第1章 『宴』 その1


第1章 『宴』 その2


第1章 『宴』 その3


第2章 『北へ』 その1


本の感想


『かもめの叫びは聞こえない』アン・スミス


『迷路』 キャサリン・コールター


『マーダー・プラン』 J・ケラーマン


『レッド・ライト』 T・J・パーカー


T・ジェファーソン・パーカー 一挙読み


『殺意』 リンダ・フェアスタイン


『ロマンスのR』 スー・グラフトン


『チーム・バチスタの栄光』 海堂尊  


『黄昏の百合の骨』 恩田陸


『家族狩り・5部作』 天童荒太


『麦の海に沈む果実』他 恩田陸


『天使の遊戯』 アンドリュー・テイラー


『天使の背徳』 アンドリュー・テイラー


『天使の鬱屈』 アンドリュー・テイラー


『蛇行する川のほとり』 恩田陸


『GOTH』 乙一


『ハリー・ポッターと謎のプリンス』 


『最後の旋律』 エド・マクベイン


『ZOO』 『失われる物語』 乙一


『追憶のスモールタウン』 R・ワトソン


『エミリーの不在』 ピーター・ロビンソン


『ウィンディ・ストリート』 パレッキー


『夜のピクニック』 恩田陸


『白狐魔記・戦国の雲』 斉藤洋


『No.6 ♯5』 あさのあつこ


『緋色の迷宮』 トーマス・H・クック


『天使と悪魔』 ダン・ブラウン


『ある秘密』 フィリップ・グランベール


『真夜中の青い彼方』 ジョナサン・キング


『ダーティ・サリー』 マイケル・サイモン


『渇いた季節』 ピーター・ロビンソン


『サメのこどもたち』 入り江わに


『よるくま』 酒井駒子


『手紙』 東野圭吾


『姑獲鳥の夏』 京極夏彦


『閉じた本』 ギルバート・アデア


『蒼い闇に抱かれて』 イローナ・ハウス


『邪魅の雫』 京極夏彦


『わたしのなかのあなた』ジョディ・ピコー


『容疑者Xの献身』 東野圭吾


『悪霊だってヘイキ!』 小野不由美


『悪夢の棲む家』 小野不由美


銃とチョコレート 乙一著


『あなたに不利な証拠として』ドラモンド著


『埋葬』 リンダ・フェアスタイン著


『オフィサー・ダウン』 シュヴィーゲル著


『煉獄の丘』ウィリアム・K・クルーガー著


『ぼくと1ルピーの神様』 スワラップ著


『青の炎』 貴志祐介著


天使が震える夜明け P・J・トレイシー著


2007年09月09日
XML
カテゴリ:小説・日本
不思議な力を持つ“常野(とこの)”一族の者達を描いた短編集です。




『エンド・ゲーム』を読もうと思ったら、これが“常野シリーズ”の三作目だと分かりまして・・・。
“三月シリーズ”で、これだけで楽しめますと言う風には出来てなくて、順番通り読まないと「えっと・・・?。」になると言う事は経験済みなので、この『光の帝国』から読むことにしましした。

集英社さんが常野だよりと言うHPを作っているのは親切。

恩田先生はたぷんジャンルなどというものは意識しないで書かれている作家さんなんじゃないかと思います。
私は『ネバーランド』『夜のピクニック』『蛇行する川のほとり』みたいな作品が好きなんですが、何となくホラーの雰囲気が紛れ込んでいる。
逆に一般的にSF、ホラーと呼ばれるジャンルの作品には、上であげた作品が持つ雰囲気があります。
この境界線がないところが、恩田作品の魅力の一つだと思います。

もう一つ、例えばSF、ホラーかな?と言うジャンルを書かれてる場合、そこに出てくるアイディア自体は目新しいものではないし、凄いと感じるものじゃない。
けれどそこから“恩田ワールド”と言う物を描き出している。
他の作品とは明らかに違う、この“恩田ワールド”にひたることこそ、恩田作品を読む楽しさだと思います。

例えばこの『光の帝国』では膨大な書物を覚える事を“しまう”、それが頭の中で意味ある物として浮かぶ様を“響く”、しまいこんだ情報を整理して引き出しやすくする為に眠ることを“虫干し”と言う言葉を使って世界を作り出してます。(「大きな引き出し」から)


常野と言う一族の、それぞれ違った能力をもった人たちを描いた短編連作です。
実にバラエティーに富んだ能力の出方をする人たちだなぁと思います。
その能力を使って表舞台に出ようと言うのではなく、あくまで一般の人々の中で生きていこう、と言うのが良いなぁ。


亜希子と言う常野一族の女性がいるんですが、彼女は赤ちゃんの時に両親を失い一般の人に引き取られたので、能力が封印されているんですね。
その彼女が自分の能力に目覚めて行くシーンの描写が良いです。(「黒の塔」)
亜希子と紀実子(亜希子に寄り添って能力が目覚めるのをそれとなく手助けした女性)の長編が読みたいなぁ。

「オセロ・ゲーム」が『エンド・ゲーム』の元になる作品のようですが、これはSF、ホラー色の濃い作品。
『月の裏側』を思い出しました、こうゾワゾワっとする感じが。

表題にもなっている「光の帝国」は哀しい物語ですが、それを受けての最後の「国道を降りて・・・」が未来を感じさせて好きです。
やっぱりハッピーエンドが良いなぁ・・・なんて。


  






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2007年09月10日 23時54分29秒
コメント(6) | コメントを書く
[小説・日本] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X