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カテゴリ:マンガ
『ハガレン』の新巻の感想です。
表紙はエドとアルのお父さん・ホーエンハイムと、“フラスコの中の小人=ホムンクルス”です。 核心に近づいて来たなぁと感じさせる巻でした。 個人的に一番の見所は、やっぱりホーエンハイムの若い・・・って言うか実年齢の時の話でした。 先ず、セントラルに来たアームストロング少将。 彼女にかかってはマスタングも「肝とサイフの小さい男」ですよ。 アームストロングはブラッドレイと会う。 レイブンの件をブラッドレイにはごまかせないと思ったアームストロングは、あえて殺したことを話して、ブラッドレイの懐に入り込む。 その代わりにプリッグス砦はブラッドレイの手に。 もうホント、アームストロング少将には毎度ながら惚れ惚れしますよ。 ブラッドレイとやりあうシーンにはゾクゾクします。 そして軍の食堂で会ったマスタングとアイホーク。 私はロイ・アイ派だからして、とっても嬉しい。 ブラッドレイの下にいて仕事が忙しい。 でもブラッドレイは仕事は早いし、何よりさぼったりしない。 「さすが、出来る殿方は違いますね。」に爆笑。 マスタング、散々ですね。 知人の近況報告をしているように見せかけて、マスタングに伝えたのは「セリムはホムンクルス」 そしていよいよホーエンハイムの過去話。 まぁ!!、若い頃は息子さんと瓜一つな顔してますよ!!。 クセルクセス王の御世、名もない奴隷は、たまたま出来たフラスコの中の小人に名をもらう。 ヴァン=ホーエンハイムと言うのはホムンクルスがつけた名前だったんですね。 お父様は、ホーエンハイムの名づけ親でもあったわけか。 ホムンクルスから、錬金術を含めた知識を教えてもらうホーエンハイム。 さて、クセルクセス王は不老不死を望む。 ホムンクルスが言うとおり、何故に権力と栄華を極めた者は、最後にそれを望むんでしょうかねぇ。 外に心配事がなくなると、自分のことを臨み、たいていのものは手に入るわけだから、やっぱり最後は“それ”なんでしょうかね。 ホムンクルスに言われ、人々の死で作った練成陣。 しかしフラスコを出れば死んでしまうホムンクルスには企みがあった。 扉をあけたホムンクルス。 国の民の魂全てを使って入れ物=ホーエンハイムと同じ身体を手に入れフラスコから出たホムンクルス。 そして本人のホーエンハイムは朽ちぬ体を与えられた。 ホムンクルスは、ホーエンハイムには、今のままだと下っ端の奴隷のままだぞ、と知識を授けることを誘っているんですよ。 練成陣にしても、そもそも不老不死を言い出したのは王で、それを利用している。 実に人の“欲”を理解していて、それを利用するな、と。 だからこそ“七つの大罪”を自分から切り離して、それを部下としたんだろうなと思いました。 イズミを捜すブラッドレイ。 そのイズミと出会ったホーエンハイム。 ホーエンハイムの治療が荒っぽいので、思わずぷっとばす旦那さんが、相変わらず妻溺愛で素敵。 ホーエンハイムがイズミに告げる。 自分は「賢者の石」だと。 これには本当にびっくりしました。 まさかそんな存在とは思いもしなかったので。 アルがウィンリーになかなか会えない展開が続くんじゃないかと思ってましたけど、さっさと合流できて嬉しい。 こう言う予想の外れ方は嬉しいですね。 そしてやっぱり荒川先生って、話の構成が上手いなぁって思う。 エドはキンブリーと戦い、甘さが仇となって大怪我。 それを生命エネルギーを使って治療する。 それは「魂を使う感覚」 アルたちは研究書に隠された「錬丹術を組み込んで発動する新たなアメストリス国土錬成陣を解明する。 スロウスはトンネル堀を完了する。 その一箇所を見に行くホーエンハイムはプライドに襲われる。 しかしプライドには行ける場所に限界がある、かつてのフラスコのように出ると死んでしまう。 セントラルと、トンネル内のみ。 父上が真っ先に切り離したのが傲慢・プライド。 宣戦布告をするホーエンハイム。 プリッグス砦に攻め入るドラクマ兵、後ろで操るキンブリー。 血の門を刻むためのシナリオ。 そしてキンブリーの部下の裏切りにより、エンビィーにドクター・マルコの情報が伝わる。 うーん、怒涛の展開。 早く続きが読みたいなぁ。 ちょっと思ったのですが・・・。 七つの大罪って、元々は人が罪に陥らないようにする為の戒めみたいなものなんですよね。 で、お父様は自分から七つの大罪を切り離して、ホムンクルスを作った。 ではお父様に残っているのは何だろうと?。 本来は天国に行けるような穢れなき人となっているはずなんですが、あのお父様にそれはないだろうと。 では作者は七つの大罪の後に、更にお父様に残された何かしらの大罪を考えているのかな、と思いました。 お父様は現在パイプに繋がれた状態ですよね。 望みはフラスコの中に在った時と同様、自由でしょうか。 限定されずにどこまでも行けること。 一方、プライドですが、ホーエンハイムは、元々のホムンクルスの姿のプライド、その姿こそがお父様の本質か、と語っている。 プライドはお父様の傲慢をそっくり受け取っているのですよね。 そして行動できる範囲は限定されている。 “傲慢”が果たしてお父様の部下としてで満足できるのだろうかと考えると、プライド本人も別に望みがあり、企みがあるんじゃないかと言う気もしました。 おまけの四コママンガは、フラスコの中の小人=マリモ!!。(爆笑 でも今回はこれだけなんですよね。 『獣神演武』なんて描かせてないで、『ハガレン』だけに集中できるようにして欲しいものですわ、スクエニさん!!。 カバーを取った裏表紙の、エドとアルの「アナログ→ハイビジョン」にまたまた爆笑!!。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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