3777216 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

よろず屋の猫

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

日記/記事の投稿

カテゴリ

バックナンバー

2024年11月
2024年10月
2024年09月
2024年08月
2024年07月

カレンダー

お気に入りブログ

おぼろ二次元日記 おぼろ.さん
non*non's diary _non*non_さん
旧:無菌室育ち 入り江わにさん
生きてるだけでマル… るぱん0786さん
からまつそう yamahusaさん
◆◇黒衣の貴婦人の徒… なぎさ美緒さん
読書とジャンプ むらきかずはさん
ことば日和 magrimagさん
まったり感想日記 せりざわはなさん
MAGI☆の日記 MAGI☆さん

コメント新着

こんにちは@ Re:『特捜部Q キジ殺し』 ユッシ・エーズラ・オールスン著 感想(02/29) 私も特捜部Qを読みました 現在8巻まで 出…
http://viagraky.com/@ Re:『BLEACH』 116話 (2/21) 感想(02/21) viagra 150 mg pills <a href="h…
http://buycialisonla.com/@ Re:『怪談レストラン』のグッズ(03/03) using viagra and cialis togethercialis …
310@ Re:『DOGS / BULLETS & CARNAGE』 6巻 三輪士郎 作 感想(02/20) わぁこんなに楽しく感想コメントしてるな…
alateentulk@ ,coach オンライン アウトレット,アディゼロ ツア   右の感触は:ほとんどのゴルファーは…
usaggidge@ ,レディス スニカ 人,モンクレル maya メンバーはナイキのバスケットボールシ…
usaggidge@ ,モンクレル ダウンコト, メンズ 人 彼らはそれを身に着けるために快適である…
MageMoons@ Re:ドラマ 『ガリレオ』が楽しみ!!(09/17) 流行 水着swiss 腕時計レディース 靴 通販…

フリーページ

頂き物・お話



エンヴィーという名の刃


Blue


扉は冒険の入り口


大すきな赤い風船


春を待ちながら


頂き物で遊ぶ


夢の懸け橋...to おぼろさん


春の予感


十年早いぜ


分ってないな


ずっと手をつないで


金曜日のラララ (1)


金曜日のラララ (2)


砂神の玉座


設定 その1


設定 その2


序章 その1


序章 その2


序章 その3


第1章 『宴』 その1


第1章 『宴』 その2


第1章 『宴』 その3


第2章 『北へ』 その1


本の感想


『かもめの叫びは聞こえない』アン・スミス


『迷路』 キャサリン・コールター


『マーダー・プラン』 J・ケラーマン


『レッド・ライト』 T・J・パーカー


T・ジェファーソン・パーカー 一挙読み


『殺意』 リンダ・フェアスタイン


『ロマンスのR』 スー・グラフトン


『チーム・バチスタの栄光』 海堂尊  


『黄昏の百合の骨』 恩田陸


『家族狩り・5部作』 天童荒太


『麦の海に沈む果実』他 恩田陸


『天使の遊戯』 アンドリュー・テイラー


『天使の背徳』 アンドリュー・テイラー


『天使の鬱屈』 アンドリュー・テイラー


『蛇行する川のほとり』 恩田陸


『GOTH』 乙一


『ハリー・ポッターと謎のプリンス』 


『最後の旋律』 エド・マクベイン


『ZOO』 『失われる物語』 乙一


『追憶のスモールタウン』 R・ワトソン


『エミリーの不在』 ピーター・ロビンソン


『ウィンディ・ストリート』 パレッキー


『夜のピクニック』 恩田陸


『白狐魔記・戦国の雲』 斉藤洋


『No.6 ♯5』 あさのあつこ


『緋色の迷宮』 トーマス・H・クック


『天使と悪魔』 ダン・ブラウン


『ある秘密』 フィリップ・グランベール


『真夜中の青い彼方』 ジョナサン・キング


『ダーティ・サリー』 マイケル・サイモン


『渇いた季節』 ピーター・ロビンソン


『サメのこどもたち』 入り江わに


『よるくま』 酒井駒子


『手紙』 東野圭吾


『姑獲鳥の夏』 京極夏彦


『閉じた本』 ギルバート・アデア


『蒼い闇に抱かれて』 イローナ・ハウス


『邪魅の雫』 京極夏彦


『わたしのなかのあなた』ジョディ・ピコー


『容疑者Xの献身』 東野圭吾


『悪霊だってヘイキ!』 小野不由美


『悪夢の棲む家』 小野不由美


銃とチョコレート 乙一著


『あなたに不利な証拠として』ドラモンド著


『埋葬』 リンダ・フェアスタイン著


『オフィサー・ダウン』 シュヴィーゲル著


『煉獄の丘』ウィリアム・K・クルーガー著


『ぼくと1ルピーの神様』 スワラップ著


『青の炎』 貴志祐介著


天使が震える夜明け P・J・トレイシー著


2008年05月15日
XML
カテゴリ:小説・日本


あらすじはamazonからコピペ。

意味は「真実。ほんとうのこと」。
江戸は神田の古名主の玄関先に持ち込まれる騒動(いまでいう民事の範疇)を、やや頼りない跡とり息子・麻之助とふたりの悪友----男前でモテモテの清十郎、堅物の吉五郎が活躍し、絵解きします。
この彼らがとても魅力的なのです。ついついお話の向こう側まで想像してしまうような強力なキャラクターたちです。女性陣も負けてはおりません。
芯が強く、可憐な眦を決し、こうと決めたら動かない意気地のある女たちが生き生きと描かれています。
お腹の子の父は誰なのか? 万年青争いの真相は? ----切ない恋物語も織り交ぜられ、読者をつつみこむような畠中ワールドが存分に楽しめる一冊です。
ふうわりと温かな読後感をぜひ味わってみてください。



確かにふうわりと温かいんですが、私は読後にほろ苦さを感じました。
畠中恵という人は、軽妙洒脱な登場人物を主役にしても、どこかでほろ苦さがある物語を描く人だなぁって思いました。


主人公の麻之助は古名主の息子。
良く出来た息子だったのに、ある時を境にすっかり遊び人になってしまってる。

古名主と言うのは、現代で言えば、民事の裁判を扱ってるみたいなものでしょうか。
ご町内の揉め事を、麻之助が解決する話です。

そして縦の糸に、麻之助が変わってしまった原因になった恋物語が描かれてます。
これが私にはほろ苦いんです。

麻之助の友人に同じく古名主の息子・清十郎が居て、その父親は、麻之助の幼馴染のお由有と再婚している。
そのお由有の子供が誰の子供なのか?。

実はお由有は結婚前に付き合った男に逃げられ、しかしお腹に子供を宿していた。
清十郎の父は、そういう事、全てを承知の上で、お由有を後添いにし、子供の幸太も自分の子供としている訳です。

お由有が父親のいない子を身ごもった時、自分は由有を受入れることが出来なかった。
お由有の事が好きだったのに・・・。
この思いが、今も麻之助にあるのですね。

幸太がさらわれて、事件解決となった後、もう一度麻之助にチャンスが訪れる。
けれどそれは一瞬で消え去ってしまう。

たぶん麻之助は、この時の事の方に拘っていくことになるのだろうな、と思いました。
一度目は自分はまだお由有や子供を養っていける状態になかった、嫌いだった男の子供を受入れられるとも思わなかった。

二度目は違います。
チャンスと言うのは、実は二度目にこそあったんですよね。

手に入れられたかもしれないのに、と言う思いの方が、後々まで残ってる気がするなぁ、と。


ところで清十郎も昔からお由有を知っていたので、幸太が自分の父の子でないこともまた、感づいているのではないかと思いのですよ。
それでも幸太は父の子、自分の弟と言い、誘拐事件解決の後に麻之助の父に頭を下げて謝辞を言うシーンは、清十郎は大人だなと思いました。
対して麻之助はまだまだ子供。


麻之助と縁談が持ち上がるお寿ずと言う女性が魅力的です。
畠中恵の描く女性キャラの中では一番好きかも。

お由有の美しさを描いたシーンも好き。

お由有はですね、別の男の子供がお腹にいると分かっていて、自分を妻にした夫がいる訳ですよ。
でも麻之助にも色気を見せてる。
私は美しい女の、そう言う狡さの部分を含めてお由有が好きだけど、麻之助には分かってますかね・・・。

お由有のそう言う面をひっくるめて愛して、受入れるのならともかく、分かってないなら、そしてまだまだ子供だなぁと感じさせる面も多々あるので、やっぱりお寿ずと夫婦になった方が良いと思うな。
そして時々、手に入らなかった女に思いを馳せる、と。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2008年05月15日 11時22分41秒
コメント(0) | コメントを書く
[小説・日本] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X