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カテゴリ:小説・海外
短編には短編なりの面白さがあって好きです。
短いから、スイッと読めるのもお手軽。 でも内容は濃かったりするのが醍醐味です。 説明はamazonからコピペ。 大作家にだまされた女の復讐劇、昼食会の料理で呼吸困難になった男の理由、愛車を盗まれた依頼人に一矢を報いた私立探偵、店頭の毒物混入事件の真犯人は?過激なセックスに溺れた堅物の弁護士の悲劇、八歳のときから悪の道に入った男、真人間をめざしたが……英国推理作家協会ゴールド・ダガー賞受賞作家が初めて編んだ傑作19編。 「色とりどりの想像力の見本市のような一冊」(サラ・パレツキー)。 私が気に入ったものだけ感想を。 「ミッテル」 恋人達の旅先での一コマ。 恋してる浮揚感と、何となく感じる倦怠感。 これが上手く重ならない微妙なやりとりが面白い。 「失踪」 著者のシリーズのケイト・ブラナガン物です。 犯人を思っての解決が好き。 男前!!。 「油断大敵」 妻とは不仲と嘘をついて女をモノにする男。 その男に騙された女が、男の妻に送る手紙。 妻から帰ってきた返書。 妻からの手紙も恐いですけど、「なーんだ、悪いのは私じゃないよね。」と開き直りの主人公も恐い。 「壁に書かれた予言」 トイレの壁に書かれた相談、それに答える書き込み。 某巨大掲示板のような書き込みが笑えます。 ・・・結末は笑えませんが。 「真人間」 犯罪者の道を歩んできた男が掴んだ真っ当な職業。 「ま、良いんじゃないかな」と思ってしまう程、現実は厳しいと言う所でしょうか。 「サンタを殺した少女」 タイトルは物騒ですけど、ほのぼのと楽しい一編です。 「お大事に」 ミステリーらしい短編。 「帰郷」 これが一番好きです。 成功した夫の妻である女。 かつての恋人である小説家の声を、ラジオから聞く。 蘇る思い出、自分がとった選択。 そして今、取る選択。 ラストに象徴的な描写が入ってて、好きです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年06月11日 12時30分01秒
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