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カテゴリ:経営
1949年、神話学者ジョーゼフ・キャンベルは『千の顔をもつ英雄』を発表したのですが、世界各国で語り継がれる神話には一定のパターンがあることを発見しました。
ストーリー・コンサルタントの第一人者であるクリストファー・ボグラーもまた、キャンベルの理論に影響を受けた一人でした。 ボグラーはキャンベルの理論をより発展させ、ハリウッド映画の物語性の型となるメソッドを提唱し、『神話の法則(ヒーローズ・ジャーニー)』と称されました。 『神話の法則』が画期的だったのは、「人々を惹きつける魅力的なストーリー」の原型を示した点にあります。 映画などのエンターテイメント領域はもちろんのこと、あらゆる分野で有効なストーリーテリングのメソッドといえるのです。 現代においては、モノやサービスはすでに飽和状態に達しつつあり、商品そのものでは競合他社との差別化が難しくなっている今、必要とされるのは「ストーリーの力」です。 『神話の法則』は、自社や商品をストーリーとして語り、効果的に伝える上で重要な役割を担っています。 ビジネス領域においても、ブランディングや広告戦略を考える際に『神話の法則』が活用されるようになっていったのです。 自社や商品のストーリーを生み出す際の指針になる 神話の法則は、自社や商品にまつわるストーリーを生み出す際の指針となります。 物語のテンプレートとして利用できるため、ストーリーの基本的な流れに沿って作成しやすくなるからです。 具体的には、神話の法則の構成をストーリーの骨組みとして利用するとよいでしょう。 骨組みに肉付けをするように、自社や自社商品に当てはめながらストーリーを作り上げていくのです。 完全に何もない状態からストーリーを作成する場合と比べて、より早く確実に魅力的なストーリーを生み出せるでしょう。 『神話の法則』を構成するものは、この8つです。 1.天命を知る(Calling) 2.決断して旅を始める(Commitment) 3.境界を超える(Threshold) 4.メンター・仲間との出会い(Guardians) 5.最大の試練とぶつかる(Demon) 6.変容・成長する(Transformation) 7.試練の達成(Completethetask) 8.帰還(Retumhome) 人々を惹きつけてやまない神話の中に、このような要素が含まれていて、心に残るストーリーとして長く愛され続けるのです。 この要素を商品やサービスのブランディングに生かすことで、商品やサービスの魅力は伝わりやすくなります。 ぜひ、『神話の法則』を活用して、自社の商品やサービスの魅力的なストーリーを生み出して下さい! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023年07月19日 21時05分21秒
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