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2009年03月30日
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カテゴリ:釣りのこと
 降って湧いたような休日。有給休暇が余っていて新年度になったらなくなるそうな。ありがたく使わせてもらおう。

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 しかし金はない。サイフを見ると660円。ガソリン代もない。トイレの中で思案する。ん~、こんないい天気に家で高校野球っつーのもなぁ…あ、そや。釣りに行こ!

 今日は鯉釣りに決めた。原付で15分程の川だ。川幅2、30メートル程の小さな川である。名前は忘れた。私は「釣り堀」と呼んでいる。11時頃に着いて早速準備する。対岸に一人、先客がいる。今年初めての鯉釣り。水量は少ない。何匹かの鯉が見えている。温かいし、いっぱい釣れそう。ここは「ケンシロウ」を出すまでもないか。昔、900円で買った竿とリールのセット、「ジャギ」を出す。仕掛けも「中古」でええわ。新品の仕掛けを温存し、以前に何度か使った仕掛けをセット、エサを付けて川に放り込む。あとは待つだけ。私はラジオで高校野球を聞きながら、寝そべって持ってきた小説を読み出した。

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今日持ってきた本は夢枕獏の「鮎師」

 私は投げ竿を5本持っている。一番長い「ラオウ」次に長い「トキ」三番目の「ケンシロウ」。この竿で3メートルほど。だいぶ昔に露店のバザーで買った、もう今では見られない3本継ぎの竿だが、堅くて頑丈、私のお気に入りである。そして本日久々の出番「ジャギ」。竿の金具もリールも錆びている。まあ、たまには使ってやらんと。それに今日みたいなポカポカ陽気なら、こいつで十分やろ。

 対岸のおっちゃんが1匹上げた。しばらくしてもう1匹。こちらはアタリはあるものの針にかからない。むう。仕掛けは「新品」にすべきであったか。中古の仕掛けは針先が丸くなってしまって掛かりが悪いのである。おっちゃんがこちらを見て笑っているように見えた。「くそっ」もう高校野球どころではない。ちょっとだけ「本気」を出すか。私はリールを巻いて中古の仕掛けを新品に取り替えた。ついでにもう一本、竿を出した。5番目の「フニャ夫」。2メートルほどのフニャフニャの竿だ。ゴミに出されているのを拾ってきたものである。

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フニャ夫。制御困難。写真を撮るのも一苦労。

 やはり、今年最初の鯉釣りで少し焦っていたのだろう。つい、「本気」を出してしまった。早速、強烈なアタリ。ジャギだ。重い感触。錆びたリールでは思うように巻けない。ようやく上げると50センチを越えるなかなかの良型。今年初めての鯉に思わずニヤける。すぐにまたアタリ。フニャ夫。フニャフニャの竿では鯉を岸に寄せるのも一苦労である。…まあ、わざとやってんねんけどな。ここ「釣り堀」でのルールがある。私が決めた、私のルールである。それは「本気にならないこと」。

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一匹目。やっぱり嬉しい。
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しかも、けっこう良型。

 私が鯉釣りを始めたのは15年程前。大和川だった。ハマった。凝り性の私は幾度も大和川に通った。夜から寝袋を持って行ったこともあるし、そのまま2泊したこともある。淡水の王者、鯉。何十年も生き、1メートルを超える大物もいる。大和川にはそれほどの大物はいないかも知れないが、それでも70センチを越えるものが稀に釣れた。そのファイトはかなりのもので、まず、走る。いったいどこまで行くねん!?というくらい横に、沖にとよく走る。無理に引くと糸が切れるので、糸を張ったまま適度に泳がせる。しかしあまり自由にすると障害物に引っかけられたりもする。少し弱った所を見計らってリールを巻く。重い。強烈な抵抗にあうとまた糸を出して走らせる。徐々に岸に寄せ、水面から頭を上げて空気を吸わせる。そうするとますます鯉は弱る。そしてイケると思ったら一気に岸へ上げる。しかし、このタイミングを間違え、最後の抵抗にあって糸を切られてバラすことも度々である。50センチ以上の鯉ともなるとスタミナも抜群、釣り上げるのに一苦労である。60センチとなると更に重さが加わり、70センチを越えるものはパワーも桁外れである。

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岸近くまで寄せても油断していると逃げられる。

 その後30センチ台の小物を2匹と45センチ程の中型を1匹上げて、ようやく気分が晴れた。さすがは釣り堀、よう釣れるわ。ちょっと本気になってしまった自分が恥ずかしい。仕掛けを中古に戻して、高校野球を聞く。報徳学園と中京大中京が面白い試合をしていた。

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 そのうち大和川通いをしなくなった。馴染んだポイントが工事のために様子が変わってしまったのと、岸和田に引っ越しをしたからである。岸和田に引っ越す頃にはもう、それほど鯉釣りに入れ込んでいなかった。しかし年に何度かは、あの手応えを味わいたい。で、近くの「釣り堀」を見つけた。バカみたいに釣れた。最低でも10匹以上、20匹でも30匹でも釣れた。最初はどこの箇所で何時に何センチ、といったデータを取ったりしていた。鯉釣りは釣り人と鯉との駆け引き、勝負だと思っていた。大和川ではそうであった。しかし、ここ「釣り堀」は違っていた。どこでも釣れる。データは取らなくなった。

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どんどん釣れる「釣り堀」。ちなみにかなり生臭い…

 報徳学園の逆転勝ちで試合終了、その時までに釣れた鯉は6匹。うん、まあまあ。ちょっとメシを買いに行こう。エサ代に400円遣ったから残金260円。小学生並みだ。エサはミミズ。釣り堀やから手抜きで食パンでもよかったのだが、家に残り1枚しかなかったのと、パンは針持ちが悪く、すぐに針からはずれてしまう。のんびりしたかったので大枚(?)300円を払って、針持のよいミミズを買った。隣に定価400円の寄せエサが100円で売っていたので、それも買った。市販の寄せエサにミミズ。これだけでも、「ちょっとやり過ぎちゃうか?」と思える。普段なら99円の食パン、釣り堀の鯉ごとき、それで充分。

 100均でやけに大量に詰めてあるせんべいとコーヒーを買ってきて腹ごしらえ。せんべいを食っている時に2本の竿同時にアタリがあって大忙しになった。しかも両方50センチ越えで重い。対岸のおっちゃんはいつの間にかいなくなっていた。たまに子どもが寄ってくる。まだ寒いのに川に入ってバシャバシャ遊んでいる。石を川に投げて遊ぶ。ああ、こりゃ当分釣りにならんわ。高校野球は清峰と箕島。清峰がリードしているようだ。本も読む。しかしええ天気や。お陽さんがあったかい。昼寝でもするかと寝転がったらジャギにアタリがきた。子どもが騒ぐそばでリールを巻いていると、もう一本のフニャ夫にもアタリ。竿が川に引っ張り込まれようとしている。そばの子どもに、おい、アレ上げてくれ、と言っても全然手伝ってくれない。ジャギをちょっと置いてフニャ夫の方を相手にする。こっちの方が重いか?でもフニャフニャやからようわからん。

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2匹いっぺんに上げると相当しんどい。

 釣り堀には年に5回は来る。10回くらい来ているのかも知れない。越してきて6年、多分50回くらい鯉釣りをして、ボウズは一度もない。最低、1匹は釣れる。炎天下で溶けそうな時も、大雨で水かさが増して、コーヒー牛乳みたいな濁流がゴウゴウと流れている時でも、1匹は釣れた。当初「本気」で挑んでいたがバカらしくなってきた。次第に手抜きをするようになった。あまり釣れすぎると面白くないのでハンデをつけるのである。ラオウとトキは封印した。ここではフニャ夫が面白い。短い上に柔らかいので大物がかかると相当苦労する。100均で売っていた竿でもやってみた。リールなしではさすがにツラく、一匹は上げたが、次に掛かったのに糸を切られた。針を口に付けたままだと鯉が可哀想なので、100均竿は使わなくなった。

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 高校野球は結局、清峰が箕島を大差で下した。本の方に集中している時に、子どもが「おっちゃん、あんまり釣れへんやん」と退屈そうに言ってくる。「ん?そりゃそうや。たぶんエサついてないもん」「ええっ?エサついてないん?」「うん、たぶんな」さっきアタリがあったが針にかからなかった。その時エサがはずれたのであろう、竿は全く動かなくなっていた。しかし本を読みたかった私はそのまま放っておいたのである。「おっちゃんエサなしで釣りしてんのか、アホみたいやなあ」「ん?まあ、せやなあ」「なあ、さっきみたいに釣ってえや」対岸にヒマそうなジイさん、バアさんがこちらを見ている。こちら側には子どもがいっぱい群れている。「おまえらなんでここにおんねん?」と訊くと「靴を乾かしてるから動かれへん」とのこと。

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釣りをしていると、いつも子どもが寄ってくる。

 ギャラリーも多いこったし、またちょっと「本気」出すか。竿を2本とも上げる。案の定エサはなくなっていた。仕掛けをさっき少しだけ使った「新品」に交換。早速アタリ、素早く合わせる。針が鯉の口に掛かる。さすがに「新品」、掛かりが違う。こんな案配で5、6匹釣り上げた。疲れた。腕が痛い。釣れるたびに喜んでいた子どもも飽きてしまったようだ。気付けばいない。靴も乾いたか。

 何匹釣ったかな?8匹目と9匹目が確か同時に釣れたやつ。10匹目は結構いいサイズやったやつ。その後らへんからはよく憶えていない。15匹は越えてるか。20匹くらいか。まあ、どうでもええや。あと1匹釣ったら帰ろう。ジャギを片づけてフニャ夫1本にする。練りエサをありったけ、ミミズも3匹くらい付けて投げる。陽がだいぶ傾いてきた。風が出てきて肌寒いのでジャンパーを羽織った。投げて半時間程でアタリ。ちょっと慎重にリールを巻く。けっこう重い。相変わらずのフニャフニャで分かりづらいが50センチは越えているようだ。上流の方に横走り、慌ててリールから糸を出してやる。水面に映った陽の光を鯉の背びれが切り裂く。おっと、あまり好きにはさせてはいけない、再びリールを巻き始める。しかし、この竿とリールは疲れるわい。岸に上がったのは55センチほどのまるまると太った鯉だった。うん、最後がコイツで良かった。納竿17時、今回も楽しませてもらった。また来よう。川を後にした。

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最後に釣れたヤツ。





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最終更新日  2009年03月31日 01時21分23秒
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