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一期一会(ぼくの読書日記)

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2009年12月23日
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1986年秋から1989年秋までの3年間、ギリシャ、イタリアの旅を続けた村上春樹氏の旅行記です。

「ある朝目が覚めて、ふと耳を澄ませると、何処か遠くから太鼓の音が聞こえてきた。ずっと遠くの場所から、ずっと遠くの時間から、その太鼓の音は響いてきた。―その音にさそわれて僕はギリシャ・イタリアへ長い旅に出る。」
素敵な言葉ですよねー。

3年間にも及ぶこの長い旅の中で、著者は数々の小説を書き、その傍らに翻訳を行いながら、知らない土地や懐かしい街を満喫します。

その時々の風景や人々、そして食事に至るまでこの著者に表現されると全てが立体的に現れてくるような感覚になり、なんだかゆったりした気分に浸れます。

全570頁と結構な長編旅行記ですが、もっともっと長く読んでいたくなりました。

オススメ度:★★★★★(かなりオススメ)大笑い



遠い太鼓





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最終更新日  2009年12月23日 09時39分02秒
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