カテゴリ:ノンフィクション・ドキュメント
「もう電話してくんじゃねえよ!」。 悪徳業者の怒号が響き、電話ががちゃりと切られる。 だがイマイ記者はひるむことなく、リダイヤルを続ける。奴らがボロを出し、降参するまで。 現代日本に蔓延する、架空請求という名の詐欺。その巧妙な手口を白日のもとにさらすため、今日もイマイは、受話器を片手に追及を続ける。 日本テレビの人気ドキュメント『報道特捜プロジェクト』を収録した、執念と笑いの激闘録です。 被害にあっても声も出せず、辛い思いをしている被害者に代わり、日本国内どころか海外のどこえでも”徹底追求の旅”に出かけ悪と対峙する人気報道マン、イマイ記者の活動を記録した奮闘記です。 この特集は、テレビで観ていてもハラハラ・ドキドキで面白かったですね。 メディアというバックがあるからできるんじゃないの?と言ってしまえばそれまでですが、危険が伴うことにより素人では決して超てはいけない一線を、イマイ氏はのほほ~んと超えているということが、この特集が人気となった要因ではないかと思います。 さらにテレビで放映され、本書にも収録されている悪徳業者との対峙は、会話を積み重ね、とてつもない数のフィルターを潜り抜けた業者のみ「これは放送できる!」とプロデューサーがGOサインを出した業者のみだそうですよ。 「血の気の多い若い衆」や「これから行くから待ってろ!」「指詰めたろか?」などなど、これでもか!これでもか!という位、かなりいっぱいいっぱいになりながらも必死に次々とお決まりの脅し文句を出してくる悪徳業者に対して、あっけらかんとした口調にて対応しながらもリダイヤル攻撃という猛反撃に出るイマイ氏に、番組を観て知ってはいたものの、読みながらニタニタ笑ってしまいました。 業者「お前これ以上電話かけてきたら、殴って拉致どころじゃないよ!もっと激しいことやっちゃうぞ。おめえ!」 イマイ氏「殴って拉致するだけで十分激しいじゃないですか・・・」 業者「おう!上等だ、おまえ!おまえも武器持っとけよ!」 イマイ氏「何の武器ですか?」 業者「・・・・・」 こんな感じで(笑) 【参考】本書より イマイ氏の正体は謎に包まれているそうで、局内でもその素顔を知る人はわずかだそうです。 干支も血液型も知られておらず、そもそも日本テレビの社員なのかどうかさえも、日本テレビ側は肯定もしないし否定もしないとのこと。 そりゃっそうですよね。身元がバレたらかなりヤバイでしょ(>_<) オススメ度:★★★★★(かなりオススメ) ![]() ![]() イマイと申します。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年10月25日 08時28分21秒
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