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団塊定年日記

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2015.10.02
XML
テーマ:渡り鳥(51)
カテゴリ:カテゴリ未分類
4月1日(土)、2日(日)

 集中地:敦賀気比の松原
 北陸地方各地でワンデリングをしていた12パーティが集まる
       IMG_2800.jpg
       IMG_2802.jpg
       
 【春合宿を終え】
 NUWVにおける最大の行事である、春合宿を終え、自分自身感じたことを述べてみようと思
う。このような形態の春合宿を行うようになってからの伝統かもしれないが、春合宿において
「土地の人との接触」ということが、大きく打ち出されるのはどうしたことであろうか。又、春
合宿においては、主に里歩きなるものを全面に打ち出し、文化面、文化面と皆が異口同音にとな
えるのは何故だろう。こんな疑問が頭に浮かんでくるのである。
 我々のパーティの行動について述べてみるなら、とりわけ土地の人との接触を行ったわけでも
なく、それかといってパーティ内でしっかりしたミーティングというものを行ったわけでもなか
った。
 舳倉島へ渡った1日目。我々は海水をかぶりびしょ濡れになったシュラフ等を乾かし、テント
サイトを探し、島での第1日目を過ごす予定であった。ところがどこからともなく、島のおばさ
んたちが我々を目ざとく見つけ、「朝ごはんを食べていけ」とか「今晩は空いている家に泊まっ
ていけ」とかを非常に強く言ったため、我々はその好意に甘んじる結果となり、その晩は布団ま
で出してもらい、島の人々のほのぼのとした人情というものに触れることができた。
 あくる日我々はその空き家(空き家といっても夏にはそこの家の人々が島に渡って生活する)
を出、学校の校庭にテントを張り、島での残された日の生活をするはずであった。しかし、夜半
から強くなった風雨で翌朝の7時頃にはかねてから破れていたテントの隙間から風が吹き込み、
破れ目がさらに大きく裂け、ポールを立てていることが不可能になった。やむなくテントを撤収
し一時避難せねばならなかった。
 小学校の校舎の陰で風がおさまるのを待ちながら、立って朝食をとり、それからどうするかを
考えねばならなかった。テントが使用不能ということは我々ワンダラーにとって手足をとられた
のも同然であった。
 自分も一時は昨晩やっかいになった家に泣きこんでいけば、きっと島の人々も喜んで迎えてく
れるということは、まずまちがいないと思っていたため、なんとかなると気楽に構えていた。
 リーダはかなり迷っていたらしく、我々への指示はなかなか出なかった。
 結局、テントを直し、我々6人の力で生活していき、これ以上島の人に迷惑をかけないという
リーダの決定が下った。反省のミーティングにおいてリーダは実際は大変迷ったということを述
懐されていた。
 島の人々に世話になるのは、最後にどうにもならなくなった時、そこで我々は木綿糸と針でテ
ントを繕い、少しでも、風当りの少ない、窪地に再びテントを張り、島での残りの生活を送った。
 この行動を通じて感じた土地の人との接触ということであるが、多くのパーティにおいて春合
宿前からすでに訪れる土地の人々と手紙のやりとりをし、ある程度のコネをつけ、最初からその
土地の人々の好意とか善意をあてにするような風にし、ワンデリングをするということに非常な
反発を感じる。
 ワンゲルとは我々若者があくまでも自分の力で自分の最善を尽くすものでなくてはならないと
思う。そういう中から生ずる農村なら農村の漁村なら漁村の人々の善意であって、最初からこう
いう人の善意を当てにし、期待してワンデリングを行うのは余りに情けない。
 土地の人との接触から得た知識を我々はいかに現実の生活に生かしていくのか。現在のように
クラブ全体としては春合宿のみに、そういった人々の接触を積極的に試みるのに終わっている現
段階においては、それは断片的な活動にしかならず、クラブ全体から見ても発展性は乏しい。
 また、個人においても、単にそういった人々の話から、彼らの生活のほんの一面を知ったとい
うだけに終わり、それ以上のものは何もなしえないし、また望むのは無理でないのか。
 こう考えると春合宿において、今回のように土地の人との接触というにしても、我々が歯をく
いしばって歩いている時、ザックを降ろし休憩している時、又、サイトでテントを張っている時
など、偶然生まれるもので、こちらから、積極的に求めるようなものでないと思う。

 春合宿の12パーティーの活動は『41年度春合宿報告書』として138ページの小冊子とし
てまとめられている。単に合宿をこなすだけでなく、合宿を振り返り報告書としてまとめる作業
が当時の活動として行われていたことは驚嘆に値する。

          IMG_3027.jpg





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Last updated  2020.08.30 14:48:41
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