西原理恵子著 「まいにち母さん」より
彼女の漫画は、毒があるのですが、基本的に人に対する愛情があります。
ときどき、そのやさしさがあふれる漫画をかきます。
ハッとさせられます。
このおじいさん先生の
「この子らあを、食べていける人にせんといかん」
教育の原点だと思います。
ここに出てくる生徒たち。
普通に考えたら、手ばかりかかって、先生からすればやっかいな子でしょう。
間違っても大学進学の実績にはつながりません。
しかし教育の本質はそこにはないのです。
まさに、自力で食べていける子に育てていかなければなりません。
合格実績の数字を増やすために存在しているのではないのです。
大変申し訳ありませんが、(特に自称)進学校で、進学進学!に前のめりになっている先生方に、こういう感覚はあるのでしょうか?
公立中学生で、平均くらいの成績の子たち。
そのまま、中堅か、少し下くらいの学校に進学していくことが多いです。
彼らは、おおむねオール3程度の成績になりますので、都立高校の場合、このくらいの成績の受け皿が予想以上に少ないので、結果、中堅下位くらいが進学先の中心になります。
彼らは進学後、高校の勉強に苦労することが多いです。
やはり端から見ていても、基礎学力がないので、つらいだろうなと思うことはあります。
となると、勉強自体がつまらくなり、へたすると学校をやめていくことがあります。
やめないまでも、ちょぼちょぼな成績で、なんとか卒業まではたどり着くだけです。
それでも大学進学は、現状でも可能ですが、実際そこまで彼らに魅力的に思えるのかどうか?
本当に価値があるのかどうか?
じゃあ、どうする?
と考えても、なかなかやりたいことなど見つかりません。
先生の仕事は、このおじいさん先生のように、
「食べていける人」にするために手立てを講じることです。
進学実績に追われている先生たちに、この視点はあるのでしょうか?
ふと感じました。
令和2年8月14日(金)
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自宅では、なかなか集中して勉強できない生徒のために、
頑張れる環境を提供していきます。
みんなが集中しているので、やり抜けると思います。
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