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カテゴリ:本・雑誌
言わずと知れた?
藤沢周平の小説です 3作ありますが まず1作目 「消えた女」 これは主人公の伊之助が下っ引をしていた頃 岡っ引(親分)をしていた人物に 娘捜しを頼まれるというストーリーです 実は伊之助はこの親分の次に岡っ引になっていて 事情があって辞め 今は一介の彫師です それが昔の腕を買われて 探偵業さながらに 事件を解決していくというものです 2作目は 「漆黒の霧の中で」 岡っ引をしていた時の 上役?である同心… その同僚に何故か頼まれて 殺人事件に足をつっこんでいく というストーリー 3作目は 「ささやく河」 これも2作目と同じ同心に頼まれて またもや殺人事件に足をつっこむ ストーリーになってます この続きもあって良さそうな 感じなのですが この3作しかなくて ちょっと物足りないかな? その中で一番好きなのは 1作目ですね 藤沢周平の好きな所は 情景の描写の素晴らしさ もあるのですが 何と言っても ラストシーンに吹き抜ける 爽やかな風みたいなものがある事です それを感じさせてくれたのは 最後伊之助が親分の娘を 助け出す所です まぁ助けてすぐ終わるのですが スーッとした風が体を抜けていく気がします 残念ながら 後の2作では 感じる事は出来ませんでした ただ「ささやく河」では 犯人の男の心の内面を描写したシーンは グッとくるものがありましたね それは「海鳴り」でも感じられたものでした ある程度の成功を収めた男が 感じてしまった空虚感 上手く描写されていると思います だからやめられないんですね… 藤沢作品を読む事を… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.12.19 21:40:41
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