ニュースをみるとバカになる10の理由
リンク先の「たー0227」さんの最新日記が、気にかかった。ニュースをみるとバカになる10の理由 2005年10月07日 ~~~~~~~~新聞を取るのをやめて2ヶ月ぐらいたちました。最近はテレビ番組はほとんど見ない生活。ところが、インターネットにつなぐと、まず真っ先にニュースを見ます。日に何度も意味不明に見ています。『ニュースを見るとバカになる10の理由』PHP研究所 という本を最近読んでいるのですが、私はこの本で書かれているニュース中毒にばっちり該当しています。脳や精神が汚染されてかなり危ない状態のようで(汗)1月たった後でも読む価値のある、大局をとらえたニュースや情報の雑誌、本って何かいいものはないでしょうか。 ~~~~~~~~ この本を紀伊国屋書店Book Web をのぞいてみた。ニュースをみるとバカになる10の理由 原書名:How the News Makes Us Dumb〈Sommerville, C.John〉PHP研究所 (2001-05-10出版)サマービル,ジョン【著】〈Sommerville C. John〉林 岳彦・立木 勝【訳】販売価:\1,575(税込)今すぐ「ニュース漬け」をやめ、偽者の知識の世界から抜け出せ! 豊富な実例をもとに現代の情報社会のあり方を問い直すメディア論。一日中流れるテレビニュース、毎朝毎晩届く新聞、見出しと写真だけの週刊誌……。私たちはこの「ニュース洪水」に飲み込まれ、ニュースを追いかけるのに必死になっている。しかし、ニュースは真実なのだろうか? ニュースを信じていいのだろうか?本書は、「ニュース漬け」という情報社会の落とし穴に嵌まっている私たちに警鐘を鳴らし、偽善の知識の世界からの脱却を訴える一冊である。▼目次●第1章 ニュースに出ていることはすべて現実だと思い込む ●第2章 毎日新しいことが起きていると信じ込む ●第3章 ニュースをみれば事情通になれると思い込む ●第4章 国家はニュースにあわせて運営されていると考える ●第5章 政治ショーを政治だと思い込む ●第6章 ニュースで報じられたことが歴史だと信じる ●第7章 科学がつねに新発見をしていると信じる ●第8章 世の中を数字だけで判断できると考える ●第9章 ニュースをみれば道徳的になれると信じる ●第10章 ニュースを知的文化であると思い込む ●最終章 ニュース中毒を治すために何が必要か サマービル,ジョン〈Sommerville, C.John〉フロリダ大学ゲーンズビル校歴史学部教授。専門は英国史。著書に『The News Revollution in England』『The secularization of Early Modern England』など ~~~~~~~~私にとってニュースは必須でとても興味のあるものだ。しかし問題なのは、テレビのニュース番組(報道番組やワイドショーも含めて)、それに全国紙(私の場合は日経)やスポーツ新聞は、「時間泥棒」なのだ。特にテレビは主に報道番組をいろいろ見続けているので、一日数時間は消費しているだろうか? ~~~~~~~~昨年から、阪神タイガースのテレビ観戦は、時間的に「ミニマム」に抑えた。これも試合の実況と、その後のスポーツニュースを含めると、一日4時間は消費する。報道番組と野球中継を合わせると、恐ろしいことに一日8時間ぐらいを消費、いや浪費していることになる。もちろん、テレビだけに集中しているのではなくて、仕事をしながらの「ながら」試聴が大半なのだが、それでも・・・である。だから、野球の方をミニマムにしたのだ。つまり、せいぜい一時間ぐらいにしたのだ。外出して観ないことも多い。観ない日は、一時間トクをした・・・と思うことにしている。それに、私はクールで客観的なファンなので、今年は絶対優勝してくれ!とか、阪神最高!などとは思ってもいない。ただ、野球という、何が起こるかわからないドラマを愉しんでいるだけかな? ~~~~~~~~報道番組も、本質的に「想定外」のハプニングのおもしろさが半分以上かも知れない。もちろん、今この世界で起こっていることを知っておかなければいけないと思っているのだが、ただ、確かに毎日、一喜一憂する必要も無いかも知れない。たー0227さんは、新聞を読まなくなったらしいが(その代わりインターネットで情報を得ているようだが)、確かにニュースを知らないでも人間は生きてゆくことはできる。例えばロビンソン・クルーソーは新聞無し・テレビ無しでも生存した。ただし、現代に生活している限り、ニュース情報を知らないと損をする可能性も多い。その典型が株価情報だろう。米国牛肉が狂牛病の危険性があるなども、知らないままということになる。吉野家からなぜ牛丼が消えたかという理由もわからないままである。それでもニュース中毒うんぬんが言われるのは、要するに、ニュースは得たいが、時間を浪費したくと言う気持ちだと思う。ニュースの展開に、振り回されたくないという気持ちだと思う。たーさんの言うように、一ヶ月後ぐらいでダイジェストしてくれるものがあればありがたい。図書館で新聞をまとめ読みして、ニュースそのものより解説を読むのも一つの方法かと思う。ニュースにも鮮度があって、あれほど面白かった新聞も一ヶ月経ったものを読むと、すでにそのニュースを知っていることもあるが、鮮度を失って色あせて見える。ただ、解説は大いに役に立つと思う。