浅井会長の偽本尊作成-5
これまで顕正会の大幅の日布上人の御形木御本尊、それから葬儀用の御形木導師曼陀羅について述べてきました。では、顕正会の各自宅拠点に安置されている日寛上人の御形木御本尊は本物なのでしょうか? 日寛上人の御形木御本尊は昭和40年まで宗門で下附されていた実績があります。しかしだからといって、顕正会の日寛上人の御形木御本尊が本物とは限らないのです。なぜなら、顕正会の日寛上人の御形木御本尊は異常なまでに数が多いからです。 浅井会長は顕正会の日寛上人の御形木御本尊について、昭和60年2月の本部会議で次のように述べました。 「妙信講に解散処分が下された時、私は松本尊能師に将来の広布推進のため、御本尊を大量に御下げ渡し下さるよう願い出た。松本尊能師には私の意をよくお聞き下され、自ら護持されていた大幅の常住御本尊七幅と、日寛上人書写の御形木御本尊数百幅を私に託して下さった」(『顕正新聞』昭和60年3月15日号) 昭和60年の時点で浅井会長は、松本元住職から日寛上人の御形木御本尊数百幅を授与されたと述べています。しかし、顕正会の各自宅拠点は推定で1000ヶ所前後はあると思われます。よって、顕正会の日寛上人の御形木御本尊も1000幅以上は存在することになります。 では、日寛上人の御形木御本尊数百幅を授与されたという浅井会長の発言は、単純に御本尊の数を言い間違えたのでしょうか? 妙信講に解散処分が下った昭和49年は、日寛上人の御形木御本尊が下附されなくなって10年近く経っています。それなのに、松本元住職が日寛上人の御形木御本尊を1000幅以上も保管していたことは考えにくいのです。 顕正会の日寛上人の御形木御本尊は、中には本物もあるでしょう。しかし、その多くは顕正会が勝手に作成した「偽本尊」であると私は思います。 顕正会の大幅の日布上人の御形木御本尊と御形木導師曼陀羅は、日蓮正宗には存在しない偽本尊です。また、顕正会の日寛上人の御形木御本尊も多くは偽本尊でしょう。 顕正会は唯授一人の血脈を否定し、偽本尊を作成する謗法団体です。例え本物の御本尊に御祈念したところで、謗法を犯す顕正会では全く功徳は生じないのです。 そして、偽本尊は鬼神が宿る札となり、拝む者に大いなる災いをもたらすことは必至なのであります。