[顕正会破折（その他）]の記事一覧 | 顕正会員は日蓮正宗に帰伏するべし

河辺メモを悪用する顕正会－３

（４）「Ｇは話にならない」について「Ｇは話にならない」の発言も正信会の僧侶のものです。『最後に申すべき事』の60ページにも共通する内容が記されていますが、まず河辺メモが記された昭和53年の状況について述べてみます。昭和47年の正本堂の建立以降、慢心し教義逸脱を繰り返す創価学会に対して、53年1月19日に反学会活動家僧侶が総本山に集まり、2月9日には創価学会への対応を協議するため、「時事懇談会」が開催されることになっていました。河辺メモはその日付からも明らかなように、まさにこの渦中の2月7日に記されたものなのです。当時、日達上人は反学会活動家僧侶の活動を一面では容認されていましたが、決して創価学会を潰そうとされたのではなく、創価学会の逸脱を反省・善導するべく、御苦心されていました。しかし、それに対して一部の不心得な反学会活動家僧侶は日達上人に不満を抱き、不遜な発言をする者がいたのです。こうした背景からも2月7日に記録された河辺メモは、二日後に控えた「時事懇談会」を前に、日顕上人と河辺師が面談した際、話題に出た一部の不心得な反学会活動家僧侶、すなわち後の正信会僧侶の言い分のみを記したものだったのです。しかし、顕正会は河辺メモの「Ｇは話にならない」の記述が、日顕上人による日達上人への批判であると主張しています。河辺メモの日付は昭和53年2月7日であり、日達上人から日顕上人への血脈相承が昭和53年4月15日です。顕正会は御相承のあった2ヶ月前の河辺メモの「Ｇは話にならない」が、日顕上人による日達上人への批判であると邪推し、「相互不信の関係において、御相承のあり得るはずがない」と、その邪推を根拠に日達上人から日顕上人への血脈相承を否定しています。しかし、第67世日顕上人への血脈相承を全面的に肯定した浅井昭衛氏のかつての指導を、ここに紹介します。「かくて日道上人・日行上人・日時上人・日阿上人・日影上人・日有上人と、『本門戒壇の大御本尊』を付嘱の法体として代を重ねること六十七、清浄の法水はいささかも断絶することなく今日に至っている。これが正系門家・富士大石寺の伝統である。」（『富士』昭和61年11月号「叱呵痴犬抄」2ページ）「『本門戒壇の大御本尊』を付嘱の法体として代を重ねる」とは血脈相承のことであり、この血脈相承が「六十七」まで「代を重ね」、「清浄の法水はいささかも断絶することなく今日に至っている」と浅井氏は断言しています。「六十七」とは、第67世日顕上人のことであるのは言うまでもありません。このようにかつての顕正会は日顕上人への血脈相承を全面的に肯定していたのです。それを都合が悪くなったからといって手の平を返すように、日顕上人への血脈相承を否定するのでは、顕正会員でもこの事実を知れば疑問を感じざるを得ないでしょう。当時の宗門と創価学会の関係、学会と日顕上人の関係、日達上人と反学会活動家僧侶との関係、それから日達上人と日顕上人の関係などを知れば、「Ｇは話にならない」が日顕上人の発言であることは疑いないと顕正会は主張しています。そして、昭和48年から53年に至る経過を書き連ねて、もっともらしく粉飾しています。『最後に申すべき事』では出典などの根拠らしきものをいくつか記していますが、以下のようにいずれも創価学会と正信会による情報であり、「Ｇは話にならない」が日顕上人の発言であるという顕正会の主張は全くの欺瞞なのです。・『副会長会議記録』→学会内部の会議の記録・『学寮記録文書』→学会側の作成によるもの・「宗学友人会」→学会が勝手に作ったもの・『時事懇談会記録』→正信会の者によって作成されたものまた、「Ｇは話にならない」の記述に関しては、「日蓮正宗青年僧侶邪義破折班」のサイトで、さらに詳細に徹底的に破折されているので、そちらも参照してみて下さい。「戒旦の御本尊のは偽物である」の記述についても、このサイトでより詳細に破折されています。・日蓮正宗青年僧侶邪義破折班http://jagihashaku.main.jp/index.htm　　これまで述べてきたように、当時の状況を考えると河辺メモは、後の正信会の僧侶による戒壇の大御本尊への疑難と、日達上人への批判を記したものであることは明白です。さらに、今まで指摘してきたように、河辺メモに関する顕正会の主張は欺瞞や切り文が多いのです。現在の顕正会は「Ｇは話にならない」の発言が、日顕上人による日達上人への批判であると主張し、このような相互不信の関係で御相承のあり得るはずがないと、日顕上人への血脈相承を否定しています。しかし、これは日顕上人への血脈相承を全面的に肯定していた浅井昭衛氏のかつての指導に自ら背くものなのです。なお、河辺メモに関する顕正会の主張の多くは、創価学会と正信会からの受売りです。このように、宗門を攻撃するためなら手段を選ばず、学会と正信会まで利用しているのが、顕正会の醜悪な実態なのです。

河辺メモを悪用する顕正会－２

（３）河辺メモが流出した経緯と第二弾の「河辺メモ」顕正会は河辺師が河辺メモを流出させたと主張して、その証拠として第二弾の河辺メモを挙げています。しかし、その考えは根本的に間違っています。浅井氏は河辺師が河辺メモを流出させたかのように宣伝して、『最後に申すべき事』において以下のように述べています。「またもしこれが『記録ミス』であったならば、事はあまりに重大。このような『お詫びと証言』などで済む問題ではない。擯斥処分があって然るべきである。しかるに河辺は処分どころか、このあと早早に、北海道・日正寺の住職から東京新宿の大寺院・大願寺の住職に『栄転』しているのである。何とも不可解な処置ではないか。汝はすべてを知っているのだ。『河辺メモ』が極めて正確であることも、またこのメモを流出させたのが河辺自身であることも－。ゆえに汝は河辺の口を封ずるため、『大願寺栄転』で取引したのであろう。」（『最後に申すべき事』64ページ）確かに河辺師は、北海道・日正寺から東京新宿・大願寺に転任されていますが、当時の日正寺の寺院等級は一等であり、大願寺の寺院等級はかなり下ですから、この転任は「栄転」ではありません。河辺師はわざわざ河辺メモを自ら流出させてまで、かなり下の等級の寺院に「栄転」されたとでも言うのでしょうか？よって、河辺師が河辺メモを流出させていないのは明らかです。河辺メモは盗人の手によって創価学会に流出し、それを学会が頻繁に悪用して、日顕上人が戒壇の大御本尊を偽物と断定していたかのように宣伝したのです。そして、その学会の悪質な宣伝の尻馬に乗ったのが顕正会なのです。また、第二弾の河辺メモは、河辺師がその当時において御自身の責任と対応を記したものにしか過ぎないのです。

河辺メモを悪用する顕正会－１

顕正会では、日顕上人は河辺メモで戒壇の大御本尊を偽物呼ばわりしたと宣伝していますが、これはとんでもない言い掛かりです。河辺メモの内容は、宗内にいた一部の不心得な者（後の正信会の者）が「戒壇の大御本尊」と「日禅授与の本尊」を関連づけて疑難を構える可能性について話し合われたものなのです。そもそも顕正会では河辺メモの全文を公開していません。　　（１）河辺メモの全文まず、以下に河辺メモの全文を示しますので、顕正会員はそこには一体何が書かれているのかを、自分の頭でじっくりと考えてみて下さい。【　】内は顕正会では未公表となっている部分です。「S53・2・7。A面談・帝国H一、戒旦之御本尊之件戒旦の御本尊のは偽物である。【種々方法の筆跡鑑定の結果解った。（写真判定）多分は法道院から奉納した日禅授与の本尊の題目と花押を模写し、その他は時師か有師の頃の筆だ。日禅授与の本尊に模写の形跡が残っている。】一、Gは話にならない。人材登用、秩序回復等全て今後の宗門の事ではGでは不可能だ。一、Gは学会と手を切っても又二三年したら元に戻るだらうと云う安易な考へを持っている。【※日禅授与の本尊は、初めは北山にあったが北山の誰かが売に出し、それを応師が何処かで発見して購入したもの。（弘安三年の御本尊）】」　　（２）「戒旦の御本尊のは偽物である」についてまず、第一に「戒旦の御本尊のは偽物である」という記述について述べます。この記述を根拠に、顕正会は日顕上人が戒壇の大御本尊を偽物呼ばわりしたとして、これを「三大謗法」の一つとして挙げています。河辺メモを悪用しての日顕上人への誹謗は主にこの記述によるものです。しかし、この記述に関してメモを記した本人の河辺慈篤師は、日顕上人が戒壇の大御本尊を偽物だと断定したものではないと、自ら明確に否定されています。また、日顕上人も当然そのような発言を否定されています。そもそも、河辺メモに記されている「戒旦の御本尊のは偽物である」という記述は、後の正信会の者が「戒壇の大御本尊」と「日禅授与の本尊」を関連づけて疑難を構える可能性について話し合われたものなのです。次に、顕正会が出版した『最後に申すべき事』の河辺メモについての記述に対して、詳細に検証してみましょう。「汝は『河辺メモ』の存在と面談の事実を認めたのである。ただ発言内容についてだけ『当時は外部からの戒壇の大御本尊に対する疑難もあり、それらの疑難について、教学部長として河辺師に説明したもの』として訂正せしめた。しかし、『河辺メモ』に記された荒唐無稽の理由を挙げて戒壇の大御本尊を疑難した者は、七百年来『外部』には一人もいなかった。」（『最後に申すべき事』62ページ）『最後に申すべき事』には、戒壇の大御本尊を疑難した者は外部には一人もいなかったと書いていますが、これは本当でしょうか？実際の当時の状況は、外部から戒壇の大御本尊に対する疑難が多かったのです。その証拠に、平成17年の顕正会の御大会式で浅井氏は以下のような発言をしています。「ことに広宣流布が近づくにつれ、身延派を始めとして、あらゆる不相伝日蓮宗がみな戒壇の大御本尊を誹謗し始めた。近年では、身延派の安永弁哲という立正大学の教授が、まことにウソ八百を並べて『板本尊偽作論』などという汚らわしい名前の悪書を出した。」（『顕正新聞』平成17年11月15日号）『最後に申すべき事』では戒壇の大御本尊を疑難した者は外部には一人もいなかったと記されており、続いて宗内においても戒壇の大御本尊を疑難した者はいないと話が進んでいきます。「この矛盾に気づいた汝は翌十日、あわてて次の院達を出す。この院達には、河辺に書かせた『お詫びと証言』なる一文が載せられていた。（中略）先の院達の『外部からの疑難』が、ここでは『宗内においても生じる可能性のある疑難』と言い変えられている。しかし宗内においても、汝が挙げた荒唐無稽のヨタ話で戒壇の大御本尊を誹謗した者は一人もない。またその『可能性』すらないのである。」（『最後に申すべき事』62～63ページ）まず、「先の院達の『外部からの疑難』が、ここでは『宗内においても生じる可能性のある疑難』と言い変えられている。」についてですが、これは浅井氏が河辺師の「お詫びと証言」を切り文しているだけで、別に言い変えてはいないのです。そして、『最後に申すべき事』では、宗内においても戒壇の大御本尊を疑難した者は一人もいないと書いてありますが、残念ながらこれは事実ではありません。戒壇の大御本尊に対する疑難は日蓮正宗を敵視する者から投げかけられてきましたが、後に正信会となって宗門から擯斥される僧侶の中にも、「日禅授与の本尊」と関連づけて「戒壇の大御本尊」に対して疑難を構える者が出てきました。正信会の大黒喜道の編纂による『日興門流上代事典』の中には、本門戒壇の大御本尊の解説文として、次のような記述があり、その中で戒壇の大御本尊に向けられた疑難は、河辺メモに記された疑難と一致しているのです。「元は東京・法道院所蔵にて昭和四五年に大石寺に奉納された弘安三年五月九日書顕の宗祖本尊（脇書『比丘日禅授与之／〔日興上人加筆〕少輔公日禅者日興第一弟子也。仍所申与如件。奉懸本門寺可為万年重宝者也』興全一四一）が、その相貌と言い大きさと言い、当本尊と酷似しており、注意される。」（『日興門流上代事典』737ページ）そして大黒喜道自身、この疑難については大黒が宗門から擯斥される以前より、存在していたことを認めているのです。この大黒喜道の証言からも明らかなように、「戒壇の大御本尊」と「日禅授与の本尊」が類似しているという説が昭和50年当時、すでに宗内の一部（後の正信会僧侶）にあったのです。このように、河辺メモに記されている内容は、後の正信会僧侶が「戒壇の大御本尊」と「日禅授与の御本尊」を関連づけて疑難を構える可能性があるという話が、日顕上人と河辺師の間で出たことを記したものなのです。つまり、「戒旦の御本尊のは偽物である」という河辺メモの記述は、後の正信会僧侶の言い分をそのまま記したものなのです。しかし、「メモ」とはあくまで本人だけが後で見て分かればよい個人的な文書であり、河辺メモには誰が発言したのかを示す主語はなく、河辺師が「話の前後を抜いて記録」したため、結果的に誤解を与えるような「記録ミス」となってしまったのです。

顕正会の「仏法史観」を破す-2

この前の9月23日の記事では、顕正会の「仏法史観」を歴史学の観点から考察してみましたが、今回は「仏法史観」を日蓮大聖人の仏法の観点から批判したいと思います。8月23日の男子3万結集（男子部大会）の浅井会長の仏法史観による発言をここに引用します。「大聖人ご入滅より幕末までの五百数十年は自界叛逆すなわち内戦の時代であった。それ以後は他国侵逼の時代になり、しかもその戦争は歳を逐って大規模になりつつあるのです。」（『顕正新聞』平成21年9月5日号）まず、「大聖人ご入滅より幕末までの五百数十年は自界叛逆すなわち内戦の時代であった。」との発言ですが、本当に鎌倉時代から幕末までは内戦（自界叛逆）の時代ですか？江戸時代は内戦などほとんどありませんでしたよ。これでも、鎌倉時代から幕末までは内戦（自界叛逆）の時代と言えますか？次に、「それ（幕末）以後は他国侵逼の時代になり、しかもその戦争は歳を逐って大規模になりつつあるのです。」との浅井会長の発言ですが、幕末以後は本当に他国侵逼の時代ですか？太平洋戦争が終わってから60年が過ぎましたが、日本は一度たりとも他国から侵略されていませんよね？これでも、幕末以後は本当に他国侵逼の時代と言えるでしょうか？このように、鎌倉時代から幕末までが内戦（自界叛逆）の時代とは言えないし、また幕末以降から現在に至るまでが他国侵逼の時代とは言えないのです。また、浅井会長は次のような発言もしています。「二祖・日興上人は、幕府を諌めた申し状に次のごとく示されております。『所詮末法に入っては、法華本門を建てられざるの間は、国土の災難日に随って増長し、自他の叛逆歳を逐うて蜂起せん』」（『顕正新聞』平成21年9月5日号）浅井会長が引用した日興上人の申し状の意味は、「末法の時代において、広宣流布が達成されない間は、国土の災難は日が経つにつれて増大し、自界叛逆と他国侵逼は年数が経つにつれ多く起こるようになる」というものです。この御文を基に浅井会長は、「鎌倉時代より幕末までは内戦（自界叛逆）の時代、幕末以後は他国侵逼の時代」と主張しています。しかし、日興上人は、「末法の時代において、広宣流布が達成されない間は、自界叛逆と他国侵逼は次第に多発するようになる」と仰せられただけであり、浅井会長の主張するように、「鎌倉時代より幕末までは内戦（自界叛逆）の時代」「幕末以後は他国侵逼の時代」と区別して仰せられてはいないのです。つまり、「鎌倉時代より幕末までは内戦（自界叛逆）の時代、それ以後は他国侵逼の時代」という浅井会長の主張は、何の根拠もない自分勝手な我見なのです。これまで述べてきたように、顕正会の「仏法史観」は歴史学の観点から見ると、自由主義史観の歴史観を「素人丸出し」で「丸写し」し、顕正会流にアレンジした「エセ自由主義史観」であり、また仏法の観点から言えば、何の根拠もない浅井会長の自分勝手な我見なのです。

口舌の徒・浅井会長

浅井会長は8月23日の男子3万結集（男子部大会）で、　「私は、あと十二年のちの平成三十三年、二○二一年までに、断じてこれを成し遂げたい。（中略）この時までに、何としても、顕正会三百万、男子十万を成しとげ、大聖人様に応え奉りたい。」（『顕正新聞』平成21年9月5日号）　と発言し、「平成33年までに顕正会300万を達成する」と誓願を立てました。　しかし、そもそも「顕正会300万」の誓願の期限は、平成26年までだったはずです。　浅井会長は平成16年8月22日の幹部大会で次のように発言しています。　「私は、この三百万を、なんとしても十年以内に成し遂げ、重大な御奉公に備えたいと決意しておりますが、全顕正会員のみなさん、どうでしょうか。」（『顕正新聞』平成16年9月5日号）　平成16年に「三百万を、なんとしても十年以内に成し遂げる」と誓いながら、今回の男子3万結集では300万達成の期限が、何の説明もなく「平成33年まで」と7年も延長されました。　平成26年までに300万達成は無理だから、「平成33年まで」と延長するのですか？もはや浅井会長には恥もプライドもないのでしょうか？　そもそも、浅井会長は最近までは300万ではなく、1000万を目指していたことは、顕正会員もよく知っているでしょう。このことは、次の浅井会長の発言に明らかです。　「そして席上、誓願を立てさせて頂いた。『顕正会の会長として、謹んで大聖人様に誓い奉る。一千万は、あと十五年、平成二十五年までに必ず成し遂げること、堅く誓い奉る。どうか全顕正会員はこの誓願に同心し、同じ決意に立ってほしい』と。」（『日蓮大聖人の仏法　改訂版』283ページ）　そして、さらに浅井会長の発言を過去にさかのぼって調べると、とんでもないことがわかります。　現在の顕正会員の皆さんは、浅井会長が人類滅亡を予言して見事に外れたことを知っていますか？　「そして翌年五十七年十月九日、日本武道館において大総会を開き、名を『顕正会』と改め、いよいよ『あと二十五年』を期して一国広布へ出陣した。席上、私は『妙信講は日蓮正宗を代表して、一国に国立戒壇の正義を顕わす唯一の団体であれば、『日蓮正宗顕正会』と名乗ることが最もふさわしい。この改称こそ背水の陣の決意の表明、私はこの戦いに命を捨てる決意である。あと二十五年で広宣流布ができなければ、核戦争によって人類は絶滅する』と宣言した。」（『御遺命守護の戦い』252ページ）　昭和57年から数えて25年後にあたるのが、一昨年の平成19年だったのです。当然、広宣流布など達成できていません。しかし、人類は絶滅などしてはいないのは明白です。　その後、昭和61年4月に武道館で行われた大総会での浅井会長は次のように発言しました。「10年で100万・7年で1000万・7年で1億で広宣流布（計24年）」↓昭和57年の大総会で、「あと二十五年で広宣流布」と断言した4年後の昭和61年に「あと24年」と浅井会長は発言してます。　その後の浅井会長はまさに口舌の徒となりました。　『顕正新聞』昭和61年4月25日・5月5日合併号「平成8年までに100万達成」↓失敗（平成15年11月にやっと達成）　『顕正新聞』昭和61年4月25日・5月5日合併号「平成15年までに1000万達成」↓未達成（なぜか平成16年8月22日の幹部大会で300万に下方修正される）　『顕正新聞』昭和61年4月25日・5月5日合併号「平成22年までに1億達成」↓平成19年までに広宣流布しなければ、人類は絶滅するのではなかったのですか！？（なぜか広宣流布は第二の50年の前半に達成となりました）　このように浅井会長は、自分で立てた誓願の期限がまだ来ていないのにもかかわらず、以前に誓願など立てていなかったかのように振る舞い、勝手に誓願の期限を延長したりしているのです。　このように、もはや浅井会長は口舌の徒と化しているのです。今回の「平成33年までに顕正会300万を達成する」との誓願も、浅井会長が例のごとく、いとも簡単に踏みにじることは間違いないでしょう。

顕正会の「仏法史観」を破す-1

最近ようやく、『顕正新聞』（平成21年9月5日号）で男子3万結集（男子部大会）の浅井会長の講演を読んでみました。感想は、「笑止千万！」の一言に尽きます。他にも触れたい内容はありますが、今回は顕正会の「仏法史観」なる歴史認識について述べてみたいと思います。男子3万結集の浅井会長の講演は「仏法史観」が一つの基軸ですが、最近の顕正会が声高に主張する「仏法史観」なるものは、いわゆる「自由主義史観」と瓜二つなのです。自由主義史観とは、東大の教育学部教授であった藤岡信勝氏が提唱した歴史観です。日本の歴史を貶めると言われている、いわゆる「自虐史観」を見直し、健全なナショナリズムにもとづく歴史観を構築しようというものです。「自由主義史観研究会」の代表作に120万部を超えるベストセラー・『教科書が教えない歴史』があります。私は顕正会に入信する以前、ある大学で日本の近代史を専攻していました。大学1年生の頃、『教科書が教えない歴史』（1巻と2巻）を読みました。その後、大学3年生の時に顕正会に入信し、浅井会長の主張する「仏法史観」に触れた時、「歴史学的に言えば自由主義史観と同じだな」と思いました。ここまで言えば、私の言いたいことがだいたい分かったと思います。つまり、顕正会の「仏法史観」とは、自由主義史観の歴史観を「素人丸出し」で「丸写し」し、顕正会流にアレンジした「エセ自由主義史観」なのです。歴史に疎い一般人や顕正会員が「仏法史観」を知れば、もっともらしく思えるかもしれません。しかし、大本の自由主義史観そのものがかなり有名になってしまったため、知識人や歴史に詳しい人が顕正会員の「仏法史観」を知れば、「自由主義史観の二番煎じ」としか思わないのです。私のように歴史学の専門教育を受けた者や歴史学者からすれば、顕正会の「仏法史観」など、低レベルで笑止千万なのです。自由主義史観研究会の『教科書が教えない歴史』が大きな反響を呼んでいた当時に、顕正会が「仏法史観」を提唱すれば、多少は新鮮さがあったかもしれません。「御遺命守護の戦い」や「国立戒壇」を宗門から破折し尽くされたことにより、顕正会は「仏法史観」を今後は前面に出していくつもりなのでしょうか？しかし、自由主義史観が世間に弘まった今となっては、「エセ自由主義史観」にしかすぎない「仏法史観」を今さら声高に主張したところで全く新鮮さはありません。それから、自由主義史観についてウィキペディアの記述を調べると面白い記事がありました。「保守的傾向が強い宗教団体が強く推奨し、産経新聞もこの歴史観を推奨している。」↓「保守的傾向が強い宗教団体」とは、ズバリ顕正会のことでしょう。「『自由主義史観』を提唱する人や支持する人たちには、歴史学の専門教育を受けた者は少数派であり、歴史学の専門家からは広範な支持は受けていない」↓自由主義史観を提唱した藤岡信勝氏の専門は教育学です。そして、教育学が専門の藤岡信勝氏が提唱した自由主義史観のマネをしたのが、「素人丸出し」の浅井会長の「仏法史観」なのです。また、自由主義史観の提唱者や支持者には、右翼などが含まれていることも指摘されています。浅井会長は「確固たる歴史認識を持て」と平成18年の男子部臨時幹部大会で主張しましたが、歴史認識について私の考えを述べたいと思います。私は歴史に「正義」と「悪」の概念を持ち込むこと自体が間違っていると考えます。戦争に「正義」も「悪」もないように、歴史に「正義」も「悪」もありません。歴史とは、戦争の歴史でもあり、人類は有史以来、戦争を繰り返すことで歴史を創ってきました。そして、戦争の勝者が歴史を書いて後世に伝えました。これが歴史の「本質」であり、歴史の「鉄則」、そして歴史の厳しい「現実」なのです。これでは、「正義」も「悪」もあったものではありません。よって、明治維新から太平洋戦争までの日本の歴史を全面的に肯定し、「正義」と主張する顕正会の「仏法史観」も誤りです。戦後の日本の歴史学界や学校教育の現場では、「唯物史観（自虐史観）」が主流となりました。唯物史観とは一言で言えば、マルクス主義の歴史観です。唯物史観は、明治維新から太平洋戦争までの日本を否定し「悪玉」とする傾向が強いので、これも問題があります。では、「確固たる歴史認識」とは、どのようなものなのでしょうか？それは、「自分で歴史を学び、自分で歴史を考え、自分で歴史を判断する」ことです。これが「確固たる歴史認識」です。『顕正新聞』（平成21年9月5日号）の１面には、「すなわちアメリカは日本を弱体化するために、（1）自虐史観を日本国民に植えつけ、」と書いてあります。しかし、「アメリカが自虐史観を日本国民に植え付けた」と言うのなら、顕正会は「エセ自由主義史観」である「仏法史観」を顕正会員に植え付けようとしていませんか？「確固たる歴史認識」とは、顕正会の「仏法史観」ではなく、「自分で歴史を学び、自分で歴史を考え、自分で歴史を判断する。」ということなのです。そして、男子3万結集に大失敗し崩壊しつつある現在の顕正会において、顕正会員一人一人に求められるのは、「自分で顕正会のことを学び、自分で顕正会のことを考え、そして自分で判断し行動する」ことではないでしょうか？浅井会長や幹部の言うとおりに盲目的に従うのではなく、自ら顕正会の歴史や教義を学び、自分の頭で顕正会の問題点や教義の矛盾について深く考え、そしてこのまま顕正会で信心を続けていてもいいのかどうか自分で判断する、これが今後の顕正会員に必要なのです。※ちなみに顕正会では「階級闘争史観」なる用語が用いられていますが、厳密に言えば「唯物史観」と言うのが正しいでしょう。そして、いわゆる「自虐史観」とは、唯物史観のことを指します。【参考】自由主義史観http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E7%94%B1%E4%B8%BB%E7%BE%A9%E5%8F%B2%E8%A6%B3藤岡信勝http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%97%A4%E5%B2%A1%E4%BF%A1%E5%8B%9D唯物史観http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%94%AF%E7%89%A9%E5%8F%B2%E8%A6%B3

浅井会長の予言－2

先に書いたように浅井会長は核戦争による人類滅亡の予言を見事に外しました。しかし、浅井会長の予言はこれだけではありません。第三次世界大戦、大飢饉、経済崩壊、ソ連・中国の日本侵略、巨大地震など数々の「破局」を過去に予言しては外し続けているのです。　浅井会長は昭和40年代には次のように予言していました。　「第三次世界大戦の序幕はすでにはじまっている」（『富士』昭和42年6月号）　「大飢饉、早ければ来年から、遅くとも70年代のうちには世界的な規模で、ことに日本において強く現れる」（『顕正新聞』昭和49年8月10日号）　「80年代こそ恐らくは世界大動乱の時代となる」（『富士』昭和49年8月号）　しかし、第三次世界大戦も大飢饉も起こらなかったのでした。浅井会長はそれでも懲りずに昭和50年代に、次のような予言をしました。　「まず第一の経済崩壊でありますが、（中略）このままいけば、あと数年で、国家機能そのものが麻痺するといわれております。（中略）次に食糧危機でありますが、（中略）日本が食糧危機に襲われるのは、時間の問題と云わざるを得ません。（中略）破局の第三は、最も恐るべき世界動乱であります。（中略）いま事の広布の前夜には、ソ連という修羅の大国が全世界に脅威を与え、第三次世界大戦がまさに起こらんとしていることは、御金言の寸分も違わざることに驚きを感ずるものであります」（『富士』昭和57年10月号）　しかし、浅井会長が全世界に脅威を与え、第三次世界大戦を引き起こすとしたソ連は皆さんが御存じのように崩壊しました。また、経済崩壊も食糧危機も結局は起きませんでした。　浅井会長はまだ懲りずに、平成になってからも次のような予言を繰り返していきました。　「日本にとって重大な脅威は、中国の軍拡である。中国は『20年後の主要敵は日本』と決め、それに基づいて核戦争の強化を進めている」（『富士』平成6年12月号）　「小田原地震、おそらく今年、これはもう間違いないでしょう。（中略）私はそれを知るゆえに、昨年12月から心を休めたことがない」（『顕正新聞』平成10年1月5号）　日本に攻めてくるはずのソ連はいつの間にか中国にすり替えられました。また、平成10年に間違いなく起こるとした小田原地震は現在に至っても起こっていません。　しかし、浅井会長はその後も中国が攻めてくるとか、東海大地震が起こるなどと予言をし続けています。なぜ、浅井会長が予言を続けるかというと、大地震や戦争などを口にし続けていれば、いづれ実際にそれらが起こった時に、「そらみろ、予言が当たった！」と主張できるからです。　事実、地震や戦争もいつかは必ず起きるでしょう。だから、浅井会長が期限を延ばしながら地震や戦争を予言し続けていれば、いずれは予言が「当たる」のです。　しかし、このような形で起きた災難を「予言が当たった」などといえるのでしょうか？　日蓮大聖人は真言宗の弘法（空海）の祈雨を指して『種々御振舞御書』に、「弘法は三七日すぎて雨をふらしたり。此等は雨ふらさぬがごとし。三七二十一日にふらぬ雨やあるべき。設ひふりたりともなんの不思議かあるべき」と仰せであります。　つまり、祈雨というのは雨を降らせると「予言」しておいて祈るものであるから、祈り始めて七日が過ぎ、二七日（14日間）が過ぎ、三七日（21日間）が過ぎてようやく雨が降ったとしても、それは「予言が当たった」とか「祈雨が通じた」とはいえないし、不思議でも何でもない現象であると喝破されているのです。この御金言からすれば、浅井会長の予言は真言宗の弘法の祈雨と同レベルなのです。

浅井会長の予言－1

顕正会員の皆さんは、浅井会長が人類滅亡を予言して見事に外れたのを知っていますか？　「あと25年で広宣流布ができなければ、核戦争によって人類は絶滅する」（第23回総会・昭和57年10月9日）　昭和57年から数えて25年後にあたるのが、昨年の平成19年だったのです。当然、広宣流布など達成できていません。しかし、日本も人類も絶滅などしてはいないのは明白です。　日蓮大聖人は『蒙古使御書』に、「時に当たりて我が為国の為大事なる事を、少しも勘へ違へざるが智者にては候なり」と仰せられています。つまり、国の為に重大な予言をなして、それが外れないことをもって「智者」というのだと示されているのです。この御金言に照らせば、国の為に重大な予言をなして、予言が外れた浅井会長は「智者」ではないということなのです。　さらに大聖人は『顕立正意抄』に、「設ひ日蓮富楼那の弁を得て目連の通を現ずとも、勘ふる所当たらずんば誰か之を信ぜん」と仰せであります。　人類滅亡の予言を見事に外した浅井会長はこの件にはまったく触れず、昨年の50周年記念幹部大会で性懲りもなく次のように述べました。「私は、広宣流布を『第二の50年の前半にも』と熱願しているのであります」（『顕正新聞平成19年9月5日号』）　しかし、よく考えて下さい。日蓮大聖人は広宣流布は「何年何月に達成する」と御書にお書きになってますか？大聖人様ですら広宣流布がいつ達成するかは言及されていないのに、「あと25年で広宣流布を達成しないと人類が滅亡する」とか、「広宣流布を第二の50年の前半にもと熱願している」などと言うのは大変恐れ多いことなのです。　浅井会長は「広宣流布」を大義名分に掲げ、終末思想で顕正会員を扇動し折伏に駆り立てているだけではないでしょうか？しかし、顕正会員がいくら増えようが顕正会の勢力拡大になるだけで広宣流布にはつながりません。富士大石寺の伝統から外れた勤行を実践し、正体不明の御本尊を流布する異流義・顕正会がいくら勢力を拡大しても広宣流布とは全く関係ないのです。