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表題作と「血色夢」との中編2作を収録。初出は別冊文藝春秋(2004~05) 主人公は銀座で花師を兼業する絵画修復師。和田&スーギの盗作事件が記憶に新しいタイムリーな時に読む。職人である修復師が模倣画を描くうちに鴈作師となった実例、トム・キーティングの話や修復術についての科学的記述が興味深い。狩野派絵師「絵金」も然り。 ガランスとは茜色のことで、村山槐多が得意とする色。古い絵の下に塗りこめられた下層絵を取り出すか否かの攻防で当事者それぞれの思惑がテーマ。 ”学ぶために真似る。「学ぶ」とは「真似ぶ」ことでもある。” 「血色夢」は未公開の洞窟壁画の修復話。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー <今日の読書> 情けは人の死を招く / 射逆裕二 白雪姫はM&Aがお好き/ トム・ブラウン 論理で人をだます法 / ロバート・J・グーラ <今日の音楽> Bon Jovi / Tokyo Road Richie Sambora / Undiscovered soul お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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