クリティカルマス
経営学の世界ではV字カーブという概念があります。これは横軸に事業規模、縦軸に収益性をとったとき、小規模、大規模のビジネスの収益性が高いのに対して中規模のビジネスの収益性が低く、V字の谷のように見える現象で、いくつかの業界であてはまります。一方、ある規模に達しないと起業として存続するための最低限の収益性が実現しないという、いわばクリティカルマス(本来の語源とはちがいますが・・・)が存在している業界もあるのではないかと思います。そのような業界でベンチャーを立ち上げるためには事業の推進力に加え、経営資源を確保する力も重要となります。資金面で言うと、融資、投資を組み合わせた調達力の確保、ひいては早期にIPOを実現することの重要性も高い業界であると言えるかもしれません。