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カテゴリ:コンサート、舞踏、オペラ
今年衝撃を受けたことの一つに、もちろん舞台の話ですが、再演の『モーツァルト!』で中川晃教の歌声に出会ったことが挙げられます。
中川晃教に関して言えば、ミュージカルという世界に身を置く中で、芝居の部分でも納得のいく演技を見せてくれています。彼は、シンガーソング・ライターが土台にあるアーティスト。その彼による、ショーの部分に重点を置いたライブが行われました。 場所は、東京プリンスホテル ボールルーム。巨大な空間は、ホテルの宴会場という感じではなく、まさにショースペース。足を踏み入れると、そこにはファッションショーで使われる、中川晃教いわくエプロンステージがありました。 もちろん、正面には演奏ステージが設けられています。 開演すると、ショーモデル4人が、次々と可憐な衣装を披露。そしてついに中川が、モデルとからみながら歌い登場します。ステージ上で、衣装を剥ぎ取りながら変わる場面、高い天井から吊り下げられる薄い幕の中で歌う場面、そしてショーのタイトルである『WHITE LIE』(罪のない嘘)についてセリフを言う場面は、彼ならではの演じる要素満載のステージでした。 (今回のショーは、ファッションとのコラボレーション。デザイナーの紹介はなかったのですが、素敵な作品なだけに、デザイナーについても知りたくなりました。) 中川の歌う歌は、全て彼が作詞作曲した作品。聞き慣れたミュージカルナンバーとは異なる彼の等身大の作品に、興味を引かれました。軽快な音楽に乗せた、高いテクニックの表現力ある歌唱に、聴衆は魅了されます。 どんどん自分なりの新しい表現をしていくという彼の意気込みは、歌唱力、演技力を知る者には、更なる舞台での期待が高まります。 創造する力の素晴らしさを感じたショーでした。 (東京プリンスホテル ボールルームにて) ☆2005年に発売のミニアルバム『中川晃教/オアシス』 『中川晃教/砂漠』 ☆2005年NHKみんなのうた『中川晃教/セルの恋』(歌:中川晃教) ☆2003年コンサートDVD『MATADOR』 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005.12.28 19:52:21
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