251453 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

演劇、観劇のカフェ

演劇、観劇のカフェ

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

日記/記事の投稿

カテゴリ

カレンダー

バックナンバー

2024.05
2024.04
2024.03
2024.02
2024.01
2023.12
2023.11
2023.10
2023.09
2023.08

コメント新着

C・M・スペンサー@ Re:おはようございます。15日昼観ました!(05/16) ITOYAさん コメントをありがとうございま…
ITOYA@ おはようございます。15日昼観ました! おはようございます。 15日昼に観ました…
tyou@ 神韻公演 突然の投稿失礼致します。ブログの一角を…
C・M・スペンサー@ Re[1]:大浦みずきさんの思い出(11/26) ribon5235さん コメントとTB、そして「帰…
ribon5235@ Re:大浦みずきさんの思い出(11/26) はじめまして。大浦さんが亡くなり空虚な…

プロフィール

cms@ebisu

cms@ebisu

2006.02.17
XML
カテゴリ:演劇、観劇
演劇倶楽部「座」の詠み芝居11作目が、山本周五郎原作の『おたふく』です。
チラシには、~文学を 見る、聴く、感じる 「詠み芝居」~とあります。
詠み芝居とは、舞台に朗読の読み手と、演じ手が存在し、概ね芝居の形式で上演されるのですが、事の詳細が読まれ、台詞の部分を役者が話す、というような形式で円滑に進行していきます。
詠み手も衣装をつけて舞台に存在しますが、決して演じ手と絡むことはありません。

『おたふく』は、’おしず’と’おたか’という姉妹の物語。この舞台は、山本周五郎の作品「おたふく物語」(「妹の縁談」「湯治」「おたふく」から構成)三部全ての上演です。
年老いた両親を顧みない兄のため、姉妹は両親の面倒をみているうちに、結婚を諦めるようになっていました。しかし器量良しで気立ての良い二人を世間は放っておきません。姉のおしずとしては、まず妹を嫁がせたいという想いがあります。しっかり者の妹のおたかは、共に苦労をしてきた姉を心から気にかけています。いよいよ妹の婚礼の日が近くなったという頃、家を出てはお金を無心しにふらりとやってくる兄が帰ってきました。おしずは、いい加減に自分勝手な兄と縁を切ろうと覚悟を決め、短刀を片手に兄にそれを告げるのですが・・・。

山本周五郎の原作を読みましたが、読みながら思い描いた情景が、舞台の上にありました。
詠むのは、壌晴彦。艶のあるはっきりした声で観客を魅了します。
自分のことは、のろまでおたふくだと卑下しても、他人のことは褒めるように話す、邪気のない‘おしず’に上原まりが扮し、好演しています。妹‘おたか’(金子あい)が、終盤に姉の想いを彫金師の貞二郎に告げる場面は、原作を読んでいても目頭が熱くなりましたが、おたかの姉への想いが丁寧に描かれていたので、見ごたえのある場面となりました。

場面転換ごとに横笛が奏でられます。特にメロディがあるわけではありませんが、張りのある音色が心に染みます。演奏は鳳声喜三雄。この「座」の公演ではいつも一流の日本の伝統芸能を耳にすることができます。

構成・演出・壌 晴彦、音楽・演奏・鳳声喜三雄

(シアターVアカサカにて)

☆「山本周五郎中短篇秀作選集(2)」おたふく/妹の縁談/湯治 を収録(小学館)
山本周五郎中短篇秀作選集(2)





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2006.02.18 01:47:37
[演劇、観劇] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.