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カテゴリ:演劇、観劇
昨年秋に行った三鷹市芸術文化センター星のホール。
そこで上演されていたのがイキウメの『図書館的人生Vol.2盾と矛』です。 駅から15分ほど歩いて行って、観てよかったと、物語の構成と俳優の説得力のある芝居に魅せられてしまいました。 作・演出の前川知大の無さそうでありそうな日常の物事を取り上げる世界観、舞台の上に存在する、もうひとつの危うい日常、ウソかホントわからないその設定にすっかり飲み込まれてしまいます。 今回は、赤坂見附駅から徒歩数分の赤坂RED/THEATERでの上演です。 『関数ドミノ』。 「ドミノ幻想」という、あるモノの見方。 誰が、そして何がドミノなのか。 ありえないような話を周りから固めて観客の心の奥深くに入り込み、静かに語りかける。その手法にはスリルがあります。 ドミノという、ある特定の人物の願うことが実現し、それがドミノが倒れるがごとく周囲へ少しずつなんらかの影響を及ぼすという理論。 それにより不幸へと転じる人もいるという、それは妄想なのか、実証出来る真実なのか、観客の心理を巻き込んだその展開を、ドキドキしながら見守りました。 居そうな人々、そしてリアルな芝居に、ありえないと決めつけていた出来事を身近に感じつつ、すっかり別の世界に引き込まれていきました。 それがイキウメの魅力です。 作・演出・前川知大、舞台美術・土岐研一、照明・松本大介、音響・鏑木知宏、楽曲提供・安東克人、衣裳・今村あずさ ※公演詳細は、イキウメの公式サイトで。 (赤坂RED/THEATERにて) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.05.15 00:37:38
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