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カテゴリ:栃木の風景
私の務め先がある高層ビルには多くの会社が入っていますが、午前9時始業の会社が多いようで、8時40分~50分のエレベーターは大混雑&各駅(階)停車となるのが常です。
ところが今朝は、みなさんがぎゅうぎゅうに乗り込んだ直後に1基到着。乗ったのは私+1人で、途中ワンフロアのみ停車。一寸幸運を感じた朝です。 栃木県は茨城・福島・群馬・埼玉の4県と接していますが、県東の那珂川町(旧馬頭町)には栃木・茨城両県境に建っているユニークな神社があります。 この神社は「鷲子山上(とりのこさんしょう)神社」といい、国道293号線から山道を約4キロ進んだ標高468メートルの鷲子山山頂に建っています。約1200年前の807(大同2)年、地元の宝珠上人が創建し、戦国時代の1552(天文21)年現在の地に移りました。 神社は那珂川町矢又と茨城県常陸大宮市(旧美和村)鷲子にまたがっており、鳥居中央には県境を示す看板も建っています。 (鳥居は平成19年に建て替えられたそうです -那珂川町(旧馬頭町)矢又 H16.9.19-) 鳥居をくぐると現われる随神門(ずいじんもん)は、1815(文化12)年に再建されたもので、専門的な事は分かりませんが江戸時代の神社建築の例として貴重なのだそうです。 (随神門 多少ピンボケ-H16.9.19-) その奥に建つのが本殿です。1552(天文21)年に再興された後、1788(天明8)年に建て替えられました。この地方は古くから鷲子紙の生産が盛んであり、製紙・殖産の神様である天日鷲命(あめのひわしのみこと)が祀られています。 (鷲子山上神社本殿 -H16.9.19-) この本殿と随神門は栃木・茨城両県から県文化財に指定されています。こういう存在は珍しいのではないでしょうか?ちなみに指定日は栃木県が1990(平2)年1月26日であるのに対して、茨城県は同年1月25日指定であり、1日早く指定しています。 (県文化財指定碑 造りは栃木県の方がしっかりしています -H16.9.19-) 両県にまだがっているだけに、愛用の案内本でも「栃木版」「茨城版」両方で紹介されていますが、山道の距離が前者は4キロ、後者は3キロとある等、記述に微妙な違いがあります。県文化財指定日の記述は栃木版にはありませんでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年02月26日 23時47分45秒
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