544)岩手散歩 陸前高田市(高田松原)
曇天の日曜日、買物に出た足で急に遠出をしたくなり東北自動車道を北に走らせました。お盆の帰省が既に始まっているのでしょう、地元ナンバーに混ざって他県ナンバーの車が目立ちました。ETC1,000円利用者も多いことでしょう。近々生家に行く予定である身としても往復2,000円(+ガソリン代)は魅力ですが、半日近くハンドルを握り続けるのは少々難儀です。 一関市から始まった「岩手三十五市町村巡り」、いよいよ(やっと)本日で一巡します。トリを飾るのは「陸前高田(りくぜんたかた)市」でございます。三陸海岸南部に位置する面積約232平方キロ・人口約23千人の街で、1955(昭和30)年に3町5村が合併して現在の市域になっています。年間の平均気温は10度程で、岩手県で最も温暖な地だそうです。 一寸季節がずれた風景ですが、陸前高田市からの1枚は「高田松原」です。陸中海岸国立公園の一部である高田松原は、全長1.9キロにわたる弓なりの砂浜と約7万本の松林からできています。 戦前に国指定の名勝に選ばれる程の風景ですが、その昔は不毛の地でした。江戸時代の1667(寛文7)年に高田村の菅野杢之助(かんのもくのすけ)が中心となり、田畑を守るために松の植栽を始めたことが現在の長大な松原の始まりだそうです。その植栽は仙台藩と村人の助けを経て、3代に渡って手入れを続け、更に松坂新右衛門が松を管理し、現在のような長大な松原を作りました(岩手県の歴史散歩より)。(秋の晴天下の高田松原・・ -陸前高田市気仙町砂盛 H20.10.13-) ようやく35市町村をひと回りご覧いただくことができましたが、10年前だったら59市町村ありましたから、ひと回りするのに2年以上かかったことでしょう。昨年のメニュー・・・「329)栃木散歩 那珂川町(オリンプックスタジアム?)」