フライス盤 PSF550-DVR 水溶性切削液供給装置
年頭からアレヤコレヤといっぱいで、あっという間に冬が過ぎて行った感じであります。気が付けば、すっかり春らしくなって暖かい日が増えてましたよ。振り返る余裕が出たところですが、記事になりそうなのは仕事ネタが少々あるのみ。まあ、近年この時期はいつも、、こうですがwまずはフライス盤のお話。三年前に完成した製作モノがあり、今年も1月に受注して3月納品なんですが、少数の受注ながらも、数が年々ジワっと増えてきて、PSF550-DVRの連続稼働も増加。これもCNC化したからこその結果なのでありますが、いずれなくなる受注なので残念。今までは、油性の切削液を手がけでプシュプシュやってなんとかなってましたが、数が多くなるとそうもいきません。そこで、完全に放置できるようにと、水溶性切削液のノズルとポンプを即席で取付です。ついでに、余っていたカイダック板でスプラッシュガード(?)を作り直し。ポンと置くだけ、しかも前後にパカッとに分割できて楽ちんになりましたよ。合わせ目を輪ゴムで止めてるとこは、いかにも即席ですけど意外にベストな気がする。「タミヤ製クーラントシステム」じゃあないんですが、空き缶利用でこんなんですw修理用の在庫部品だったバッテリー動噴のポンプAssyに磁石を接着して、空き缶の切削液のタンクにペッタンとくっついてもらいました。ノズルのベースはマグネットベースにコックをつけて、これまたペッタンと適当に・・溜まった液の回収は、もともとあったそれらしいネジ穴をそのまま利用して、噴霧部品のラインストレーナのメッシュフィルターを差し込んだだけ。あとは、それぞれホースで繋いで、ポンプモーターの電源は本体に常設済みだったスピンドルモーター用のPWMコントローラー。これで液の吐出し量を自在に調整できます。ポンプの能力が充分過ぎて、このノズル穴ではフル回転では跳ね返りが酷い。ノズル穴を大きくして圧を下げ流量重視でもいいんでしょうけれど、一番の目的な刃物の冷却なので、2~3V程度でトロトロ動かして丁度いい感じ。油性のギトギトした感じが無いので、後始末もとても楽!ただし、ソリュブリュタイプの「錆ない・・」という水溶性切削液も、ワークやクランプを取り付けたまんまにしておくと黒錆が発生しますね。かくして、新作のスプラッシュガードと電動の切削液システムで、作業効率が上がったわけですが、刃物の寿命はというと、ちゃんと測ってませんが、確かに延びたような・・?ともあれ、なんだかとっても良い!切削液について pnt さんからご質問を頂きましたので、簡単に追記します。見たことはあっても、触ったこともない、ましてや買ったこともないし、いろんな商品が沢山あるので正直とても迷いました。なにせ販売単位は18ℓが殆どですから少量販売のものはないかと探して、見つけたのがコレ↓モノタロウにて、エーゼットの水溶性切削油 エマルジョンタイプ 1ℓ \69910~20倍に希釈して使うので、入門のお試しには充分。使ってみると、油性の様にギトギトしたところがないので後始末がとても楽。(錆びませんという商品説明であっても、錆が出たので注意ですが・・)しかし、水で希釈すると乳化して白くなることを承知だったとは言え、いざ使ってみると、刃先の様子が全く見えないので個人的には不満を感じました。ともあれ、即席の冷却システムも充分に使えることが確認できたので、エマルジョンタイプより優秀で透明感がありそうなソリューブルタイプを物色。これまた殆ど18ℓ缶で、やっと見つけた少量の商品がコレ↓モノタロウで ㈱タイムケミカル ハイカット CF-40V 5ℓ 原液~40倍で使用 \4,99910~20倍で使ってみましたところ、他は知りませんが、透明で清涼感もあり良好。ちなみに、頻繁に利用するミスミでは見つかりませんでした。実際の作業は、6mm ストレート超硬エンドミルで SS磨きフラットバーの切削でしたが、エンドミルの摩耗に関しては、少し伸びたものの劇的な変化はありませんでした。希釈率や流量、他に使い方がベストではなかったせいかな、とも思います。この先また機会あるごとに試行錯誤です。