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カテゴリ:YAMAHA 実は DS6
エンジン下部のオイル漏れは結果的に複数で、特定するのに数日がかりだった。
オイルシール、ドレンプラグと順番に見つけて直して、残りの箇所発見に苦戦。 とうとうカラーチェック登場、と言っても使うのは現像液のみ。 すると、漏れはどうやら左ケースカバーの隙間から・・ カバーを外し洗浄後に再び現像液をプッシューっとやって、一晩放置。 結果は、お馴染みのオイルポンプのオイルシールからの漏れ、確認となりました。 となれば、この漏れの修理は後回しにして、エンジン外回りのクリーニングをします。 車体の分解前に温水高圧洗浄+工業用洗剤でしつこく洗ってはあるけれど、 奥まったところの硬い汚れは落ちていないので、じっくり洗ってあげましょう。 メクラ栓を作ったり。 穴に詰めたり。 被せたり、貼ったり。 完全密閉して最後のウエットブラストも想定した備え。 数十年こびりついていたらしい汚れは、流石に落しきれない。 オイルまみれの土の塊が詰まっていたエンジン下部の冷却フィンが厄介。 スクレーパーやドレライバー等で、硬~い汚れをカキ落としつつも、、手ごわい汚れ。 そこで、できればやりたくないサンドブラスト青空吹き、仕方なく決行! メディアはガーネットサンド。 これをもってしても、強かな塊に時間をとられ、 結局、ここでも片手にマイナスドライバーを持って、コキコキやりならプッシュー! 腐食層が少しあちこちに残ったけれど、高圧温水洗浄と青空吹きで、第一段階が終了。 第二段階はお釜の中へ入ってもらい、散々使い古したガラスビーズ#200で吹きます。 実質#200以上の細かさであろうメディアで、いきなり輝きも出始めて半光沢。 強化した内部の照明で、写真では白飛びの様にしか映らないのが残念。 つづけて、ウエットブラストでアルミ肌の反応を見ながらの荒吹き。 ですがメディアは仕上げ用の#320をドライと同じ空気圧のままブッシュー! アルミの表層に浸み込んだ様に斑に広がる黒ずみを取っていきます。 照明を減らして撮影、白飛びが減少して写真写りが良くなっております(^^) 他の仕事もあるので、作業は数日に又がることになり、都度乾燥させて放置。 きれいになってくると、逆に残る黒ずみが目立ったりして・・ 始めたら後には引けないのであります。 キャビネット内でのブラスト作業はここまで延約4時間。 まだまだ途中ですが後の低圧での仕上げを含めると、この先何時間かかるやら・・ 根気のいる作業がしばらく続きます。 それにしても、特に大きい方ではないとは言えこのエンジンの重さは33kg。 実は入れるのでさえ、やっとこどっこい。 オリャッ!とキャビネットの横から入れて、ウンコラショ!っと向きを変え・・ 老化した肉体の、腕力の、筋力の、、衰えを痛切に感じます(^^! ただでさえ職業病の変形性関節炎と戦いつつの作業だけに、 もっと楽な道具の誘惑との闘いでもある、と感じるしだい。 もっとデカい前開きのお釜が欲しい・・ (マツコデラックス ヲ ノゾク) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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こんにちは、
さすがにウエットブラストは違いますね。 仕上がりが画面からもよくわかります。 スポロケット廻りのあたりの細かい隙間が特にきれいですね。 (2018年05月28日 11時13分54秒)
mittiiさんへ
細かいところも均一にクリーニングされるのがブラストのいい点ですが、 逆に水と洗剤の高圧洗浄とちがって、表面が研摩されてしまうことが、 場合によっては難点ですね。 高圧洗浄も水圧と水量によって様々で対象(状況)によって使い分けですけど、 どの手法も仕上がりに多少なりとも妥協を強いられるのが現実と感じます。 ちなみに、ウエットブラストやバフ仕上げでピカピカに仕上げた後、 オイル、ガソリン、手の脂、水滴、などが着くと輝きがかわるので、 クリアー塗装することが多いんですが、やはりそれで輝きが変わります。 輝きが抑えられ自然な感じにもなり、これは好みの問題になりますが、 嗜好によっては妥協ということにもなりますね。 余談ですが、ドライアイスブラストなんてのもあり、 試してみたい気がしますが、それなりの装置が簡単ではないので無理そう。 (2018年05月29日 09時46分14秒) |